High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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FROM THE TRACKS -RECOVER-


2009年の末頃だろうか、この作品をKennyさんから譲っていただいたのだが、ENDS LIKE THISは良いバンドだと思っていたし、そのMikeのプロジェクトということもあり、気にはとめていたつもりだったのだが、この作品を聴くまではすっかり失念していたというのが正直なところだった。このバンドの国内盤はENDS LIKE THISを発売していたFASTLIFEさんがやるんだろうし、それ待っておきゃあいいやとか。
まあ、縁というのは不思議なもので、それからホントに間もなく、なんとも絶妙といったタイミングで、そのFROM THE TRACKSのPatrikが連絡を取ってくるわけだ。そして、私は彼らの最新作の国内盤を手掛けることになる。また、今後の仕事もあり、今、最も話をしている海外のバンドと言えば、このFROM THE TRACKSだったりするわけです。

さて、この彼らの2枚目のフルレングスとなるこの"RECOVER"。ダウンロードアルバムであった前作は、当然聴いていたのですが、それよりもさらに彼らのというか、むしろMikeの突出した個性的なアプローチやセンスといったものが前面に押し出された作品だと感じました。この作品自体がMikeとPatrikという二人のメンバーのみでレコーディングされていることもあり、それこそMikeのやりたかったことが凝縮されているのだろうなという印象です。
FROM THE TRACKSというバンドは、この時点では極めてプログレッシヴなアプローチを持った高速メロディック・ハードコアと認識していましたが、彼らのそれが他と一味違うのは、そのTrall感といったものであるとか、どこか往年のSweden懐古的な部分を感じることができるのも魅力のひとつだと思ってます。そして、その料理の仕方が極めて近代的なセンスを持ってモダンな形の整理の仕方といったものを感じるわけです。そのメタリックな要素ももちろんですが、リズムマシーンかのように異常にカチ飛ばすリズムとか、そういった近代的な時に無機質にさえ感じる機械的な部分と、彼らの本質の非常に湿り上げた欧州の土着感といったものが、絶妙に混じっていると言えばいいでしょうか。それはまさしく近代メロディック・ハードコア・パンクのひとつの進化の形であり、そういった部分を私は非常に気に入ってるのかもしれません。
この"RECOVER"に於いては、そういった彼らの突出した個性が、ともすれば難解であるとも評されるほどに、全開になってる作品ではないかと思います。裏打ちや過剰なまでに変則的なリズム、意表を突く展開、一筋縄ではいかないアプローチと、まあ、それこそやり放題という。で、そこに実はかなり流麗で心地よかったりするメロディーを乗せたりするもんだから、非常にヌレっとした爽快感とでも言いましょうか。つか、ヌレっとしてる時点で爽快では無いのでしょうが、俺は変態なので、そういう妙な爽快感を受け入れる体制が存分に整ってるわけだ。で、とにもかくにも速い。曲の基本が速い。バンドの原則が速い。まあ、アプローチごとに減速やシフトチェンジなどあるものの、なにせ速い曲しかやりたくないらしいと感じるほどに、一曲ごとでもどこかが必ずクソっ速い。で、結局、全編通じてクソっ速い印象を受ける。
本作は、その完成度の高さと共に、速さよりもむしろ個性的なアプローチ際立ち、そちらのほうがより目につき、鼻につき、そこ受け入れられないとちょっと無理といった意見すらあるかもしれないという、個人的には実に素晴らしい、変態近代メロディック・ハードコア作品に仕上がっているのではないかと思います。

当時、彼等は今後この路線で、さらにより変態的なヌレッとした方向性を推し進めるのかと思っており、それはそれでウチのレーベルとしては大歓迎この上なしといったところでしたが、実は最新作はこの作品よりもとても聴きやすいというか、まあ、依然、いろんな部分で絶妙にいろんなことをやってきますが、先述した様な要素の融合感と整理の仕方がさらに熟練した感があり、それ、個性を没することなく、しかしながら、極めてスムーズに近代メロディック・ハードコア・パンクとして成立させていってるのではないかと思いますよ。まあ、しかし変態の言うことなんでね。ただ、ひとつ。新作も死ぬほど速いということです。

ENDS LIKE THIS http://highspeedflower.blog25.fc2.com/blog-entry-187.html

FROM THE TRACKS http://www.myspace.com/fromthetracks

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ENDS LIKE THIS -THE EVIL RECORD OF DOOM...FROM HELL-


安い、速い、美味い、3拍子揃った、FASTLIFE RECORDSが提供する、スウェーデンのENDS LIKE THIS。まさかの国内盤が、しかもこの価格でリリースされるとは、全く良い時代です。というか、やはり恐るべしFASTLIFE RECORDS。

ENDS LIKE THISの'07年にドラムでボーカルのMIKEソロ・プロジェクトとしてスタートし、'08年2月に正式にバンドとしてスタート。デジタル・ダウンロードという形で、7曲入りのEP"alarm alarm"を配信。ここから落とせます。そして結成からわずか半年で、このEPをリリース。FASTLIFE RECORDSの国内盤のリリースにあたり、さらに2曲をレコーディング追加した、全9曲が、"The Evil Record Of Doom...From Hell"国内盤です。で、これから世界へ羽ばたくのかなと思っていた矢先、つい先頃解散しまいました。ていうか、どれだけ、活動のペースが早いんでしょう。そんなわけで、驚異の新人は、驚異の新人のまま終わってしまったわけですが、僅かの間に結構な量の音源と、確かな実績を残して、あっという間に消えてしまうあたり、本当にすごいなぁと思います。

デジタル配信の音源でも、その才能をいかんなく発揮し、様々なアプローチを感じさせる、高速メロディック・ハードコアを披露してくれていた彼らですが、この初の正式音源となる"The Evil Record Of Doom...From Hell"で、キャッチーさなども増した、さらに完成の高い楽曲と、サウンド・プロデュースにも力の入った、近代高速メロディック・ハードコア・サウンドを展開しています。
SATANIC SURFERS、ADHESIVEといった'90s Sweden直系の高速メロディック・ハードコアを基調とし、今日的なスピード感を持って、メロディアスな楽曲を繰り出していく、Fast好きには大好物のスタイルと思います。また、少し軽めのクリアなサウンドは、爽やかな感じすらあり、非常に聴きやすいサウンドであると思います。しかし、配信音源のほうにも如実ですが、スウェーデン特有のメロディーだとか、ある種の臭いだとかは、そこはかとなく感じたりもするのですが、そういった独特のTrall感を、今日的な解釈で、臭み、ダサ味を排除し、近代的オブラートで包み込んだかのような、センスのある作りが、このバンドの特色のような気がします。またそういった部分が、シンプルながらも多角的なアプローチとして聴かしている要因かなと感じます。

メンバーそれぞれが新しいバンドを始めたり、プロジェクトを立ち上げたりしているとのことですが、中でも、ENDS LIKE THISの楽曲の全てを手掛けていた、MIKE先生のプロジェクト、FROM THE TRACKSは、既にガッツリ、アルバム作れるだけの曲を仕上げています。で、ボーカル、楽器、作詞・作曲全て一人という、天才っぷり。もうデモを12曲もレコーディングしてあるとか、凄まじいペースですなぁ。最近、ベースの人が入ったみたいです。このとどまるところを知らない、天才MIKEのFROM THE TRACKSにも、今後注目したいところです。

ENDS LIKE THIS MySpace http://www.myspace.com/endslikethis
FROM THE TRACKS MySpace http://www.myspace.com/tommygoslow

ATLAS LOSING GRIP -SHUT THE WORLD OUT-


さて、過去最長のシリーズとなった'90s SWEDEN特集も一段落し、通常営業に戻ったわけですが、SWEDENの景色を眺めていて、トンネルを抜けたら、またもSWEDNなわけですが、'90年代ではなく、バリバリ現役の近作。Bells On Recordsからリリースされたばかりの、レーベルさんはもとより、各方面でも期待のホープであろう、ATLAS LOSING GRIPです。

LOUIE氏曰く、「単純でもなければ、複雑すぎもしない、ちょうどいいバランスのバンド」とのことですが、確かに、その速度といい、楽曲といい、非常に均整の取れているバンドであり、作品に仕上がっていると思います。
高速メロディック・ハードコアを基調としつつも、抜群の高速度でブチ飛ばす曲から、程よい疾走感で駆け抜ける曲、落ち着いた速度でメロディーを強調した曲と、バリエーションも豊富です。ENEMY ALLIANCEのメンバーとSISTA SEKUNDENのメンバーを擁し、そういったツボを心得た、実績もキャリアもあるメンバーが出すサウンドは、当然の如く、現代のシーンのニーズを理解した上で、若い方たちが求めているモノを理解して、それを表現しているといったトータル面での高い完成度を感じ、さすがと言えると思います。
私は'06年のデモと、昨年のデモを聴いた限りでは、徹頭徹尾高速な、超高速メロディック・ハードコアなスタイルでくるのかと思って、そういった意味では少し期待が外れてしまったのもあるのですが、やはり実際のメンバーはかなり大人な感じがしますね。アルバムという作品を作る上で、自分たちの味が、徹頭徹尾高速だけが全てではないことを理解して、それを表現して見せてくれています。このバンドの、このアルバムに、SATANIC SURFERS的なモノを求めたりすると、まず、一曲目から、かなりの肩透かしをくらうかもしれません。そういった意味ではある意味、痛快かもしれません。もっとも2曲目では、すぐ超高速でブチ飛ばしたりするのですが。
それにしても各曲調もそうですが、一曲の中でも、速度のメリハリといったものを感じさせてくれるので、何かに一辺倒といった部分がなく、フレキシブルな面を持っていると思います。とは言いつつも、抜群の高速感を誇るナンバーも多く含まれているので、超高速メロディック・ファンの期待も裏切ることはないと思います。本当にその辺りにも、このバンドのバランスの良さを感じますね。で、ポッと一回聴いて判断するよりも、聴けば聴くほど味が出る作品かもしれません。

ADHESIVEのカバーをやっていることも、何かと話題にはなっていますが、"From Left To Right"から、 "Punk is a bunch of kids with funny haircuts"をやっています。個人的には意外な選曲に感じたのですが、何から何まで完コピな感じですね。この曲がどうだというわけではないですが、やはりこのバンドにはADHESIVEの影が見え隠れします。Katsuさんのレビューを見て、私は書くことなくなっちゃったなと感じるほどに、私もこのバンドにADHESIVEを感じたりしています。SWEDENのバンド的な、歌唱といい、ギターといい、そのバランス感覚といい。それはもう、INDECISION ALARM以上に。しかも、ラスト・アルバムから発展した形ではなく、"From Left To Right"から発展したADHESIVEを、このATLAS LOSING GRIPに感じます。

ATLAS LOSING GRIP MySpace http://www.myspace.com/atlaslosinggrip

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