High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
NEUTRAL - THE THIRD COMPROMISE


CAFFEINE BOMB RECORDSから、このHIGH-SPEED-FLOWER RECORDSに移籍し、今年で結成15年目を迎えるNEUTRAL。彼等にとっては2枚目となるフルレングス"THE THIRD COMPROMISE"。NEUTRALの新しい形、そして今を体現した最新作。

CAFFEINE BOMB RECORDS時代は、メタリックな要素も多分に含んだ日本の高速メロディック・ハードコアの奔りとして、その高い完成度やテクニカルさが際立っていた印象だが、2010年以降、現在のラインナップになってからは、彼等はその方向性を大きく変えていくことになる。
メンバーチェンジ後の彼等は、そのフェイヴァリットとする初期のLAG WAGONにも通じる、また、'90年代の欧州のメロディックなどを感じさせる、そんなどこか懐かしい匂いのするメロディック・ハードコア・サウンドを基盤に、以前からも時折垣間見せていた、ALL/DESCENDENTSを感じさせるフックの効いた楽曲も交え、その最大の魅力でもある良質なメロディーにより磨きをかけていく。
彼等が以前の高い演奏力やその確立されたサウンドプロデュースと引き換えに手にしたものは、より個性的なアレンジとアプローチであり、その自由な発想と自由なスタンスだと言えるのかもしれない。

1998年、山梨で結成、地元を中心にマイペースに活動を続けてきたNEUTRAL。結成翌年に4曲入りのSELF TITLE MAXIをリリース。2001年にMAXI SINGLE "FAST MIND"リリース、2002年に配布用DEMO、2004年に1ST. DEMO SINGLEを自主制作によりリリース。
その後、CAFFEINE BOMB RECORDSと契約した彼等は、2006年に初のフルレングスにして初の一般流通作品となる"Work Out A Compromise"をリリース。2008年には結成10周年の記念作となるミニアルバム"Compromised oneself"をリリースする。
幾度かのメンバーチェンジの後、2010年以降の現在の、大高 佑輔(Vo./G.)、服部 大樹(B.)、五味 慎一(G.)、河野 和幸(D.)というラインナップになり、それと共にそのサウンドも大幅に変わって行くことになる。その新しい布陣により、完全な自主制作としてフリーな立場で2011年にリリースした、"All B-side Compromise Disc E.p"は、そんな彼等の新しいスタイルを存分に見せてくれる5曲を収録し、本作へと繋がる布石ともいえる、新しいNEUTRAL、そしてこれからのNEUTRALといったものを見せてくれた作品でもある。そして、同年、当レーベルよりリリースした、"HIGH-SPEED-FLOWER VOL.3 -TOO FAST EVERYWHERE-"に新曲"Distrust"で参加。そして、このHIGH-SPEED-FLOWER RECORDSに活動の場を移し、より自由に、そしてマイペースに活動を続けていくわけである。

そして本作、この"THE THIRD COMPROMISE"。
オープニングは哀愁のメロディーと疾走感の"Lip synch country"で幕を開ける。そう言葉にすると、以前の彼等の作品とまったく同様の印象を受けるかもしれないが、おそらく一聴していただけるだけで、その質感が違うということを理解していただけるだろう。
決して先鋭的でなくとも、全速で突っ走ろうとする疾走感、至るところに垣間見れる、どこか懐かしいフレーズ、その良質なメロディーを、肩の力が抜き、より滑らかに歌い上げるボーカルスタイルとコーラスワーク。それらはより一層、初期のLAG WAGONなどを彷彿とさせてくれる、'90年代ドストライクのサウンドなのではないかと思う。
続く"Forest"も疾走感のあるナンバーながら、どこか懐かしさや優しさを感じさせてくれる、これまでの彼等とは一線を画す、これからの彼等を体現したかのような、彼等自らが推し曲とするに相応しいパンク・ナンバーに仕上がっている。
"No title 07"は、ALL/DESCENDENTS的な入口と出口でハードパートを挟むフックの効いたショートチューン。"15 minutes ago"も同様にALL/DESCENDENTSの趣を感じさせながら、そこに彼等のメロディアスさといったものを詰め込んだスタイル。そしてサビあたりに歌モノとして起伏を魅せるミッド、"Finally Found"。ハードなリズムから、落ち着きのあるメロディーへ、そしてまたfastへとぶっ飛ばしていく"Muddily"。そしてショートチューンのインスト"Move about in confusion"。ここまでの件は、彼等のALL/DESCENDENTSフォロワーとしての要素が、以前にも増して如実に前面に押し出されている展開であると思う。
"Take back Jessica"は'90年代の海外のメロディック感も丸出しの展開やそのアプローチ、昨今の流れからすると、この辺りにも、もはやオールドスクールとも言えるかもしれない、'90sメロディック・ハードコアへの彼等の愛情というやつが存分に窺えるだろう。
続く"The key to myself"は、現在の彼等のそのメロディーの円熟感や、カッコよさより味でしょうといった姿勢すらも見え隠れするミッド。
そして、"Mountain pear"は、ポッと聴き、英語なのか日本語なのかもわかんないという、実に面白い歌唱で飛ばすFastチューン。その歌詞は彼らにしては珍しい日本語なわけだが、そこに甲州弁なども織り交ぜてるらしく、一種独特の雰囲気を醸し出している。この辺も今の彼らにだからこそできる、新しく、そして実験的な試みなのだろう。
そしてハードコア・アプローチのショート・チューン"Not be concerned"。そしてALL/DESCENDENTSフォロワー特有の変態感すらも匂わせる"fALL"。アコースティックで22秒"I want to be..."。ALLの"Just Perfect"あたりを彷彿とさせるギターフレーズで始まる"Technology"。そして当レーベルのV.A.にも収録のメロディック・ハードコア・ナンバー"Distrust"のニューバージョン。
この起伏こそが、この新しいNEUTRL。それにしても、なに?この溢れる'90sメロディックへの愛(笑)。
時代の流れに逆らい、今一度、自由奔放に己が愛するパンク・ロックを自分たちのスタイルでマイペースに体現していこうとするこのNEUTRAL。そんな彼等の在り様が、個人的にはもうホント痛快なわけです。

一概には言えないだろうけど、昨今の日本、いや海外ですらも、メロディック・ハードコアなるものと言えば、メタリックでメロディアスで高速でって、まあ、そういった形容以外に何も思い浮かばないし、SATANIC SURFERSやBELVEDERE以降のサウンドにしかインスパイアされず、それらをなぞっているようにしか見受けられない若い人たちが圧倒的に多いと思うわけで。
私なんかの世代のオリジナル・パンクから始まって、パンクというサウンドのその流れとしてメロディック・ハードコアという捉え方からすると、そこに突出した個性も年々見い出せなくなってきてるし、今の自分の生業として、そういったパンクの新しい形を提供していく立場にありながらも、一個人のパンクスとしての自分には、そこにどこかしっくりこない居心地の悪さとかってのを感じてしまうわけで。
もちろん、そうなってしまったのは、きっと私なんかにも責任の一端はあるのかもしれないし、そもそもなにもマニアックになれとか言ってるわけではないんですよ。ただね、時代錯誤な言い方になってしまうかもしれなくて申し訳ありませんけども、ボクの若いころは、パンクって、そんなテクニック云々なんてものどうでもよかったし、ただパンクが好きでこれしかやれないって人たちばっかだったと思うんですよ。
そして'90年代とかでも、そういうただ好きなだけで突っ走ってた可愛いバカとかがいっぱいいた思うんですよね。

だからこその今、このNEUTRAL。これまで持っていいたモノをかなぐり捨て、テクニックシカト上等と勝手に自由気ままにブッ飛ばす可愛いバカ共、そんな私の大好きなパンクバカであるこの新生NEUTRALの新しい作品"THE THIRD COMPROMISE"を、彼等以上にどうしようもないバカなパンクスがやってるHIGH-SPEED-FLOWER RECORDSからリリースしました。


2013.5.6 HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS Ku-ge

スポンサーサイト
LAST RESORT - CANDLE OF SORROW


レーベルはじめてかれこれ4年近く、高速メロディック・ハードコア・パンクといったものに関しても、決してその状況が良くなってきたとは言えないわけで。それは今の音楽業界全般に言えることなんだろうけど、さらに元々の支持層自体が一般的な音楽に比べ圧倒的に少ないであろう、こういった日本のアンダーグラウンドのシーンの音楽ってのは、もう全てがリセットされてしまうのではないかとさえ思えるほど、その市場はおろか、そこに携わる人たち、そして聴く側の人たちも、やっぱ冷めちゃってるんだろうなとも思ったりもする。
しかしながら、そんな中でも、ウチにいるようなバンドってのはまだ出てくるわけだし、近くを見ても、もうウチよりもはるか昔から高速メロコア御用達のレーベルとして今でもまだガンガンに頑張ってるBELLS ON RECORDS、あくなきパンクの探究心を持ってアグレッシヴに活動を続けるCOCK SUCK RECORDSと、まだ熱い気持ちとか持ってる方たちがおられるわけで。こんな状況の中にあっても、そういう人たちがいるから、こういったサウンドやバンドもまだ後の世代へと受け継がれていくはずなんだよって、私もまだ思いたいわけですよ。だから、いいよ。いい歳しても別に恥ずかしくなんてないさ。バイトにだってなんだって行ってやるぜ。で、その金をリリースと飲み代にぜぇ~んぶブチ込んでやるぜ。
というわけで、私がバイトで稼いできた金でプレスした(笑)、仕切り直しの2013年一発目のリリースは、LAST RESORTの1st.フルレングス、"CANDLE OF SORROW" 。まさにウチが出すしかないだろうっていう、高速に哀愁に突っ走る一枚です。

彼らとのの出会いは、ウチのコンピの2枚目のバンド集めてる時かな。MySpaceかなんかで、そのドスっ暗くて、もうどこの国のバンドかもわからん感じのメロディー、そんな無国籍哀愁ぷりがやけに気になり、ここらのバンドならおそらくイデ氏あたりが専門だろうと思い、イデ氏を通じてコンタクトを取ったのがはじまり。
NO USE FOR A NAME、USELESS I.D.などに影響を受け、東京池袋を拠点に2008年04月結成。2009年、3曲入り1st.demo配布。 2010年"V.A. / HIGH-SPEED-FLOWER VOL.2"に参加、同年、2曲入り2nd.demo配布、12月には6曲入りのCDEP "No Real Freedom"を自主制作。2011年、" V.A. / HIGH-SPEED-FLOWER VOL.3"に参加。JET MARKET、STEVE RAWLES、Symphony Of Distractionといった海外の方々とも共演してます。

そんなわけで、そのLAST RESORTの初のフルレングスとなる今作、"CANDLE OF SORROW" 。新曲はもとより、彼等の過去の作品のリテイクも織り交ぜ、12曲入りの、現時点での彼等の集大成ともいえる一枚になっております。
そもそも彼等の1st.アルバムは、本来昨年の一月が当初の音源の締め切りで、昨年の暖かい頃に出す予定だったんですが、生真面目な彼らはその熱意も相俟って、その締め切りが大幅に遅れたわけですな。つか生真面目なら、締め切り守れよって話ですが、そこはそれ、それだけ渾身の一枚であると解釈していただければなと。
ま、余談ですが、彼等の納期がめっちゃ遅れたため、どうにも各方面にしめしがつかない私は自らのバンド、PSYCHOMANIAのレコーディング&リリースという暴挙に出ざるをえなかったわけですね(笑)。ま、それはそれで面白かったからいいんですけどね。
で、本題に戻ろう。まあ本作をリリースするにあたり、彼等の以前の音源とかと聴き比べちゃったりすると、やっぱその初期から比べ、全般的に洗練されてきて、その高速メロディック・ハードコアっぽさみたいなの?そういうのも、より近代的な趣みたいなのを携えてきたんじゃないのとか思っています。そういう意味でもリテイクのナンバーなどには、よりソリッドなイメージとかも顕著に垣間見れるのではないかと。
私自身は、その最初期の無国籍っぷりとかを考えると、彼等がこのような成長を遂げていくのは少々意外な感じもしないではなかったのですが、そもそもこういうサウンドを聴いている方の多くが、私のように極端な変態ではないわけで、この彼等の今の成長の在り様は、好意的に受け止められ、サクッと高速、ネチッと泣きメロ、シャキッとメタリックっぽさといった、この界隈で美味しいといわれる要素がより前面に押し出されたのではないかと思っています。
ま、欲を言わせてもらえば、ド変態な私個人としては、いや、もう、いっそどこの国のバンドかわからんくらいにもっとネバっとネチネチと湿り倒しちゃえとか、思っとるわけですけどもね(笑)
とか言いつつも、いわゆるUSメロディック・ハードコアとかを踏襲しつつ、やはり根源的にメロの端々が無国籍だったり、欧州的な翳りだったり、そういうとこは、近年のメロコア勢に比べ、やっぱ著しく個性的な部分って残ってるんだなと。また、彼等の言うところの、高速からテンポチェンジして、より一層泣きのメロディーを着た立たせるという、「泣き落とし」ってヤツも、この作品でも相変わらず全開で、全編高速にブチ飛ばしつつ、全編哀愁メロ満載な一枚に仕上がっていると思います。

つか、聴けば聴くほどに、私の大好きな暗がりで湿り気ってのは感じるんですよ、コイツらには。そらもう最近の近所や他所のメロコアさんたちに比べても雨の日に暗がりでヨーロッパってヤツ。てか、そこイキ過ぎると、もう、むしろインドネシアとかブラジルとかでバンドやったほうがいんじゃね?とかなっちゃうのに、そこがコイツラは適度な湿度と暗度を保ってるというね。その湿度や暗さってのが、不快な感じがしないっつう、そんなおかしなバランスでもって、高速に哀愁を紡ぎ出していくのが、このLAST RESORTの味と個性なんじゃないかなと、私は思っております。


2013.1.7 HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS Ku-ge

PSYCHOMANIA -HighSpeedFlower-


高速メロディックとかみんなもうどうでもいいんでしょうし、まあパンクはおろか、流行りのモノ以外の音楽全般、CDとかも全く必要とされなくなった感バリバリの昨今ではありますが、ま、そんな中、空気が読めないクソレーベルは、相変わらずのスタンスでリリースとかしちゃいますよ。あまつさえ、ついに自分のバンド。
レーベルのリリースとしては前作の超近代的メロディックハードコアsplitから趣もかなり違う、1987年式高速哀愁パンク、高低差あり過ぎて耳キーンってなるわって感じ?ま、とはいえ、そこは国内最速を目指すウチなんで、いつもどおり、ブチ飛ばしてカチ飛ばしてますから。
そんなわけで、1987年に大分で結成されたPSYCHOMANIA、唯一のオリジナルメンバーであんまお友達の少ないKu-geちゃんが、新ギタリストにex.PATLASHのシゲちゃんを迎え再起動、結成25周年を記念してお送りする、15年ぶりとなるフルアルバム"HighSpeedFlower"。あ、25周年とかって最近気づいたんで後付けサクサク。

そんなこんなで、まあ、過去の自分の作品、色々とああすりゃよかったこうすりゃよかったとか、今やってみたらどうなんだろうなとか、そういうのも常々ありまして。つか、まあ要は、ボクちゃんのPSYCHOMANIAのCDもちゃんと納得のいく形で出せて、あまつさえ全国どこでも買えて、なおかつ私自身が楽しめちゃえればそれでオッケーという感じで、もう調子ん乗って16曲くらい録っちゃいましたよ、ええ。
ましかし、んなこと言いつつ、なにせ仕事のほうは、このチンピラバンド史上、これまでにないほどキッチリとやったつもりですよ。こんな時間かけてレコーディングしたこともあまりなかったですし、ものぐさな私が歌とか何回も録り直したりするのは、本当に初めてのことなんじゃないかなとか。
で、ウチの元メンバーでもある、BEYONDS/HUSKING BEEのテッキンこと工藤哲也くんにベースを5曲ほどプレイしてもらったり、FREEGAN/MasterplanBのKei Ishikawaくんに楽曲を提供してもらったり、アナウンスの文章をBells on recordsのLOUIE氏にお願いしたり、コネものほうも全開でフル稼働。また、DOUBLE BOGYSのカバーやらせてもらったり、メンバー共通のフェイヴァリットアニメ(笑)、けいおん!のエンディングテーマのカバーとかやってみたり、過去のリテイクのみならず、カバー、新曲含め、充実のボリュームでお送りさせていただきますって感じなわけです。

レーベルの性質上というか、私の嗜好そのものと言いますか、まあ、高速ってものにそりゃあ並々ならぬ変質的な拘りとか毎度見せちゃうわけで、んで、それが今回自分とこだしで、なおさら、現代テクノロジーとかを駆使して際限なく加速とか追求したいとか思ってみなくもなかったのですが、変な色気出して近代的な高速感とか金属感とか出したりとかすんのはやっぱらしくないなと。それこそ近代の流行寄りのメタルだかパンクだかわかんねぇことしちゃうのとかもなんか違うしと。
そんなわけで、過去の作品と比べ、明らかに新しいサウンドにはなってると思うのですが、あくまでもあの頃のサウンドの延長線上にある、いい感じの高速感っていうのを心がけたつもりです。あくまでも僕らの思う僕らの速さで全編飛ばしまくってみたつもりです。
また、どこかしらの古さや懐かしさや、その今風ではないアンダーグラウンド感だったり、日本人独特の感性だったり、昔気質のパンク的ダサさだったり、もう全編に渡りオシャレとはほど遠い漢臭さだったり、そんな最近のバンドならきっと排除するであろう部分も、敢えて感じてとってもらえたらいいなと。
それにしても、仮に私一人でコントロールしてたとすると、先に言ってたような、際限ない加速に特化したり、かなり極端な仕上がりを見せていた可能性もあったわけですが、今作より加入のシゲ池嶋の思う、PSYCHOMANIAらしいサウンドやそのイメージが、私のリミッターになってくれたのかもしれません。本来の彼の領分のギターもそうですし、またその他のアレンジ面に於いても、私の作る楽曲に対してのその理解度はもとより、彼のアイデアの多くが、尊重できるものだったし、新たな指針ともなったし。
また、スタジオや機材、様々なソフトの調達、そして何より根気強く粘り強く、延々と続く作業に付き合っていただいた、もはや第三のメンバーといっても過言ではない、エンジニアの長松氏の尽力にも感謝の極みです。
もはや風化さえしてるはずだった過去の化石であるところの、このPSYCHOMANIAというバンドが再び動き始めるための、その原動力は、この二人が、私以上に担っているのではないかと。

そんなわけで、私自身にしか書けないこともあるだろうし、まあ、どうせだれも紹介とかしてくんねぇだろうから、圧倒的なボリュームで曲ごとの解説にゴー。
まずオープニングを飾るのは、"悪意という名の街"。この曲は今回リテイクした中でも最も古い曲ですね。オリジナルは全然ツタツタとかじゃないんですけど、今回、カチ飛ばしてブチ飛ばしてみました。狙いとしてはWILLARD meets 高速メロコアってイメージで。ベースはテッキンが弾いてくれてます。
次、"JUNKY BOP"。元々、こういうガキ殴り殺したりする歌詞とかが好きで得意なんですが、そういうの含めてまだ書き足りなかったし、もっとブチブチ殺したかったので、さらに破壊度を増幅させる2番の詞を書き起こして倍尺になってます。つか、倍になったところで結局2分ちょい(笑)。曲といい、歌詞といい、実にPSYCHOMANIAらしいブチ飛ばしナンバーと言えるかもです。
で、"メリーゴーランド"。先のコンピにもこっち入れようかと思ってたくらい、シゲちゃんの作ってきた元のアイデアとか途轍もなく気に入ってまして。コンピの時にも一回録ったし、けっこう何回も録り直したりしたんで、私の性格上、完全に飽きちゃってもいいんですが、それが不思議とあんま飽きないし、良い曲だなぁとか思っちゃう、自分が作った曲なのに、恥ずかしげも無く(笑)まあ、ホント、アレンジとか含め、自分でもとても気に入ってる曲です。
そして"Chainsaw"。1分以内カチ飛ばしで単純なコード進行の割にメロに起伏をつけてなんかわめき散らして終わらせようという、ま、コンセプトとか歌詞とかからして、結構どうでもいい曲なんですが、ある意味ではこれもウチを体現しているような早漏メロディック。
"東京スクラップ"はこれまたさらにエゲつなくてミもフタも無い歌詞を足したかったのと、珍しくミディアムな入口のこの曲の、後半をさらにブチ飛ばして加速とかしたかったので倍尺。やっぱり倍になったところで3分足らず。PSYCHOMANIAは基本3分以上の曲はめんどくせぇと思ってます、で、もうなんでもかんでもブチ飛ばすことにしてます。
でもって"気狂いピエロ"。もう歌いだしたのと同時に放送禁止。今作では最もオリジナルパンク的な料理をしつつ、元曲よりもシンプルにサクっと。DAMNEDチックなそのアレンジが気に入ってるし、そのルーツみたいなものを感てもらえればなと。そんな中も、アタマとケツにこの曲のなんともいえない退廃した世界観を如実に表現するシゲちゃん作成のSEがキモナイス。うん、テッキンのベースラインもカッコいいよね。欲を言えば、ボーカルとかにもっとアホみたいにエフェクトとかかけてグリッグリにこの世のもんじゃないくらいにしてやりたかったというのはちょっと後悔している。
そしてDOUBLE BOGYSのカバー、"道化の華"。大方の予想に反して2枚目の"MACARONIC SPIRAL"から、元曲はDOUBLE BOGYSにしては珍しいオルタナティヴの要素みたいなものを色濃く感じる楽曲なわけですが、いや、もう元からしてその歌詞とか私の思ってるとおりの趣や言葉のチョイスでして、今、僕らがやるならこの曲しかないなと。いや、当然のように元アレンジを破壊するブチ飛ばしぶりと、エスカルゴ氏とは似ても似つかないドスの効かせっぷりは、もう申し訳ないですというしかありませんが、入り口とかにリスペクトバリバリ。なにせ俺はDOUBLE BOGYSを愛してるからなっていう思いは感じて頂きたいという。同じくDOUBLE BOGYSを愛してるテッキンもベースをプレイ。
んで、"空華"。アルペジオを多用し5フレット以内で簡略化コードっていう私の弾いてる元曲のドス暗い印象と変わり、パワーコード主体でトーンが明るいリフとかも使ったりするシゲのギターとの違いとかが如実に表れてて、だからこその新生PSYCHOMANIAって感じですかね。
で、Kei Ishikawaの曲に私が歌メロと歌詞を乗せた新曲、"Anthill minus"。minusって付いてるんですよ、文字通り引いちゃってるから。原曲の持つ、彼ら世代らしさといった、近代メロディックの旨味のようなリフやアレンジを割愛し、より加速度に特化し、さらに短いものをより短くしてみるとアラ不思議、ほんとPSYCHOMANIAチックだよねっていう。いや、こういうイジリ方して、Keiくん本当は怒ってんじゃないかなって心配ではあるんですけど。
して"Still waiting"。歌詞は全面改装、尺的にも足して、構成もかなりイジったわけだが、やべーよ、なんか3分かなり越えちゃったよ。とまあ、パンクなのに3分越えの自分たちを責めたいところではありますが、間奏のギターとか気に入ってたりするし、時にはドラマチックにメランコリックな趣とかも醸し出してみちゃおっかなと思う中年たち。
で、唯一カチ飛ばしではない"Lost"。いや、もう全編死ぬほどカチ飛ばしてむしろ死ねばいいのにくらい思ってたんで、こういうの入れなくてもいいんじゃねぇかなとかも思ってたのですが、SNUFFチックにハモンド的なアレがやりたかったし。あと、テッキンがベース弾いたらカッコいいかなとか思って。あとまあ、起伏とかってのも大事だよねとか思って。
そしてコンピにも収録した"Sundance"のアルバムバージョン。ギターもひつこいくらいにエフェクト、ボーカルもあまっあまに歌う感じで、コンピのバージョンとはかなり違うイメージかもしれません。元々、帰ってきたウルトラマンの敗北の夕焼けシーンとか、わけわかんないもの連想しながら作ったんですが、まあ、それが哀愁ラブソングみたいになるというわけの分からなさもボクらしいね。
んでもって"Rise"。最初の叩き台をシゲちゃんが持ってきたとき、妙なピコピコ音とか入ってて、それがキモおもしろかったんで、やってもやらなくてもよかったんですが、結局録ってみました。が、結果そのピコピコもちょっと中途半端な感じがしたので割愛して、もうまんまシンプルなアレンジでストレート高速になってしまいました。ましかし、そういったピコピコ音とかのイカレた加工ってのは次作ではもっとカマしてやりたいなとか、そんな次作へのモチベーションかもしれません。
そしてタイトル曲、"HighSpeedFlower"。ご存じの方は少ないと思いますが、ウチの"HighSpeedFlower"ってのは元々別の曲がありまして、まあ、しかし、後にできた当時はタイトルの違うこの曲の元曲こそ、ああこの曲こそイメージ通りだぜ、これこそ"HighSpeedFlower"ってにしとけばよかったぜっていうのが常々ありまして、そういうのも込みで今回、歌詞も全面改修の上、"HighSpeedFlower"になりました。いや、書き直した歌詞はかなり気に入ってんですよね。言葉とか今風にアレンジしたり、そうしながらも日本的な風情をブチ込んだりしてみちゃったりして。まあ、自己満ですけど。アレンジの方はけっこう難産で、元曲のノリとかってどうしても機械にはできなさそうだし、ああでもないこうでもないと。ベースも元曲と同じくテッキン本人が弾いてるんですが、まあ、やっぱり当時のノリみたいなのとかとは少し違った仕上がりになりましたね。いや、もちろん気に入ってるんですよこれも。つか、サビにかぶるギターとか超好き。
で、けいおん!、"Don't say lazy"。つかこの曲いい曲だよねって、聴くのとやるのでは大違い、キーとか上で合わせらんないし。つか、最初からわかりきってたことだけど、こうして完成してみると、もう男が歌うとほんとかわいくねぇな。そんな、かわいい感とかは台無しで、初音ミクにでも歌わせればよかったとか思う半面、やってる本人はちょっと楽しかったりして。
最後は"Anthill"限りなくオリジナルバージョン。ギターもKeiくん本人のを使用。前述のminusと比べるとこの曲本来の旨味とか感じてもらえるわけですが、そういうのはCDで買って聴いてくれという、近代的な曲でありながら、配信には含まれていないという若者には不親切な仕様、そういうとこがPSYCHOMANIAらしさ。

そんなわけで、当初の予定では、1年に2枚もフルアルバムとか出したら超カッチョいんじゃね?パンクじゃね?とか考えてて、さらに新曲を足して、ガッツリ2枚分30曲とか録ってからたて続けに出すとか大それた考えもあったりしたんですが、きっと俺、途中で間違いなく飽きちゃって、もうやめよっかとか言いかねないし、まあ、そんなわけで、いい感じのとこで切り上げてキチンと一枚って感じになりました。
つか、コレもそんなに売れ無さそうだし、一年以内に次のヤツ出せるのかっつーか、レーベル自体に明日はあるのかっつー感じなんで、まあ、次のアルバムは一体いつ頃になるか見当もつきませんが、まあ一応は継続はしてくつもりです。だってここまで好き放題自分のやりたいようにやれるのもこのバンドだけだから。つか、演歌のカバーとかもやってみたいし、もっとグリッグリに他人のやらないようなことやってなおかつブチ飛ばしてカチ飛ばすという。そんな、やりたいこともまだまだ一杯あります。

最後に、BEYONDSのレコーディングもあり、またHUSKING BEEも再活動となにかと忙しい中、ベース弾いてくれたテッキン。曲提供してくれて、特典のボカロまで作ってくれたKeiくん。そのブレない姿勢が私のレーベルの指針ともなってるBells on recordsのLOUIE氏。カバーのお願いも快くOKしてくれたDOUBLE BOGYSの皆さん。そんな、この作品の制作に快く協力してくれた皆さんに心より感謝です。


2012.5.7 PSYCHOMANIA/HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS Ku-ge


NOT SO YOUNG,emit,FROM THE TRACKS -STRONG REACTION Ⅱ-
DQC-814 160

独自のスタンスとアティテュードを持った国内外のメロディック・パンク・バンドの新録を集めた、メロディアスかつストロングな超硬質メロディック・ハードコア・パンク・スプリットというコンセプトの元にスタートしたこの"STRONG REACTION"というシリーズ。その第二弾は、名古屋の高速メロディック、BELLS ON RECORDSのNOT SO YOUNG、高速かつエモーショナルな味わいも携えた東京の新鋭、emit、そして、ウチのバンドでもでも最高速といえる、スウェーデン発高速テクニカル・メロディックFROM THE TRACKSという、 メロディック、メタリック、テクニカルな3バンドがライナップということになりました。
今作はより近代的な高速感といったものを主眼に、そこに近代高速になくてはならない要素になってきた感のある、テクニカルさであるとか、メタリックな要素も加味した、前作とはまた一味違った、近代メロディック・パンクの在り様を、三者三様に表現できるバンドということで、この3バンドにお願いした次第です。

まずはNOT SO YOUNG。MISLED BALDSと共にBELLS ON RECORDSを代表する彼等。オリジナルメンバーでバンドの中でも重要な役割を担ってきた70KIDS脱退後、新たなメンバーを迎え、新体制となっての初の音源となります。もっとも、作品的にはこの新体制での音源というのは、11月に発売された"DIFFERENCE IN THE SAME PLACE"というsplitで既に披露済みですが、録音時期的にはこちらが先の音源です。
さて、その新体制で再スタートを切った彼等、当然のようにその圧倒的な高速感や勢いといったものは、一聴していただければわかるとおり、決して損なわれていることはないと思います。そして、そのメロディアスさは、メインボーカルの歌い回しもよりメロディアスにといった姿勢が窺え、メロディアスな部分はより前面に出るようになったのではないかと感じます。また、より近代的なプログレッシヴさといったものも感じていただけるのではないでしょうか。"Concealment society"のような、これまでになかったようなアプローチも特筆すべきところであると思います。緩急織り交ぜ、この界隈では、もはや中堅どころ、そして今後はその中核を担っていかねばならない存在となった懐の深さといったものを表現してくれた4曲です。

emitは、近作の当レーベルのコンピ、"HIGH-SPEED-FLOWER VOL.3 -TOO FAST EVERYWHERE-"の中でも、最も話題になったバンドのひとつです。そのテクニカルさ、ドラマチックかつエモーショナルな曲展開から、彼ら自身もフェイヴァリットなバンドであるSUNSGRINDを彷彿とさせてくれる、若手の再注目株といえる、今後、私が最も期待を寄せるバンドのひとつです。
彼等もメンバーチェンジなど、アクシデントがありながらも、最新の新録を3曲提供してくれました。"Insane"、"What a shame"は、当然の如く、その抜群の高速感、エモーショナルっぷりといったものを遺憾なく発揮、2分少々または2分を切るという時間ながら、その短さを全く感じさせない、実に様々で豊富なアイデアを放りこめるという、楽曲の高い完成度、その彼等の実力のほどが窺い知れると思います。そして彼等の楽曲としては大作といった部類ともとれる"Act"では、冒頭からエンディングまで、そのドラマチックな展開といったものを存分に堪能させてくれると思います。いや、まあ、しかし、本当に色々と完成度が滅茶苦茶高いバンドなのだなと、一緒に仕事をして、再認識しました。

そして、おなじみのFROM THE TRACKS。その初期の音楽性やアプローチの難解さから、とっつきにくいといった感もこの日本ではあるのかもしれませんが、彼等の新作、"THE GREATER DISTANCE"以降、よりシンプルに高速にメロディアスにといった路線で、近代メロディック・ハードコアの旨味といったものを全開に感じさせてくれるバンドになってきてると思います。
本作に於いても、その"THE GREATER DISTANCE"以降の路線を踏襲する、表向きには難解さといったものを感じさせない、近代メロディック・ハードコア・ナンバーを4曲収録です。ま、しかし、昨今の彼らにはなんか爽快感といったものさえ感じるようになった気さえしますね。こういったsplitとかでは、最も無茶しそうなイメージですが、意外にもこの3バンドの中で、最もストレートにメロディック・ハードコアという印象を受けるのは、実に面白いなと思います。
蛇足かもしれませんが、私的には、欧米での高い評価や高い知名度からすると、日本でもっともっと売れてほしな、知ってほしいなというバンドなのですよ、彼等は。

と、まあ、そんなわけで2011年というのは、日本にとって「激動の」とかって付く年になりましたが、相も変わらず、この業界には厳しすぎる風が吹いており、これから先はさらにペンペン草も生えないようになっちゃうんじゃないかって気さえしてくるのですが、まあ、ほんとセールス云々別にして、このSTRONG REACTIONってシリーズは、私自身、前作、今作共に、途轍もなく良いモノ作ったな俺、とかしか思っておりません。そりゃあもう、買わない人がおかしなくらいしか思ってないのもまた事実。
まあ、金無いのもわかりますよ、メロコアとか飽きちゃったとかいうのも、そりゃあそれでしょうがない。ま、しかし、どんなにシカトされようが、来年も続けてきますからねウチは。まずは今年の締めくくりにこの絶妙な一枚を買ってください、と、切に願うわけであります。

2011.12.6 HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS Ku-ge

NOISE CASPER -ACTOR IN A LOVE SCENE-
nc aials 160


レーベルを一度離れまた戻ってくるという、お互いに何一つの得にもならない珍事をやらかしながら、たいへんお待たせしました的な一年と10ヵ月ぶりのNOISE CASPERの2nd.となるフルアルバム。
それにしてもウチのレーベルのくせにちょこっと女の子とかにも人気あったりすんのな。どうしてだろ?ゆうたとか変態なのに。でもって決しておシャレな音ってわけでもないのにね。
そう、そのサウンドはこのご時世、そりゃうもうまったくおシャレとは縁遠い、ドス暗いメロディーで、もう全編にわたり、ドカスカバカスカとカチ飛ばしにカチ飛ばすという、まさにこのクソレーベルの徹頭徹尾高速哀愁ってなコンセプトを体現するサウンドなわけですね、相変わらず。

ま、一回辞めて戻ってきたこととかに関しては、ウチを取り巻く人々には諸説あるんではないかと思うんですが、私的にはまあ別に出したいっていうんなら、キチっと仕事さえしてくれりゃあ、出すだけでね。つか、こいつらホント仕事は早いんだよね。で、グダグダつまんねぇこととかも言わないし、いろいろと即決だし。で、もうけっこう付き合いも長いから私の本性とかもわかってるしね。仕事としてはこちらはすごくやりやすいんですよね。
で、これ出来上がったら、すぐにもう次のアルバムのこととか言ってたり、曲作りに入ってんの。最近はそういうバカなバンドも見かけないよね。特に日本のバンドでは。でも、そういうバカげたアクティブさやアホほどアグレッシヴなとこがとても気に入ってるとこなんだな。
まだアルバム作ってる最中とか、それも発売もしてないのに、もう次のアルバムのこと考えてたりすんのは、それこそ自分ちのバカバンドと、このNOISE CASPERくらい。ま、そういう意味でも、ウチがやるべきバンドだし、ウチの真骨頂のバンドだと思ってます。

"ACTOR IN A LOVE SCENE"ってなんのこっちゃとか思ってる人もいるかもしれないんですが、ちなみにこのアルバムのタイトルについて本人たち曰く、ラブシーンを演じる俳優ってのは二枚目と相場が決まってるわけで、二枚目だからこのタイトルというわけだと。まあ、上手いこと言ってんのか、整ってんだかはよくわかりませんが、まあそういう意味合いでこのタイトルにしたようです。ちなみに俺はただ「ふ~ん」って言いました。

前作、"NOD OUT IN ZEST"では、本人たちの言うところのNAFT的な影響とか、そういう方向性もアリアリだったと思うんですが、NOISE CASPERにはそれこそ彼らにしかないもっと独自の無国籍さとか、爆発力とか瞬発力ってのもあると思うのね。そういう意味でも、今作はそんな彼ら独自のカラーがより一層際立った作品になってるのではないかと。つまり、より色濃くNOISE CASPERってバンドはこうだよみたいな。決してNAFTのフォロワーとしての必要性しか感じられないバンドではなく、NOISE CASPERがこの路線を先んじていくといった、哀愁爆走系メロディック・ハードコアといったものを、自ら拓いていこうとする個性の主張といったものも確立しようという意欲も見せてくれている、前作をパワーアップさせた作品に仕上がっているのではないかと思っています。
全編を支配するその哀愁を携えたメロディーにはより一層磨きがかかり、また演奏面でも、近代的なメタリックな要素もより消化できた感もあり、以前のベタベタ感みたいなのも減退し、それによりソリッドな印象さえ受けるのではないかと思います。
アルペジオのようなリフの挿入とかも、彼等の楽曲にはとてもしっくりくると思うので、そういうのも効果的に使ってきたりとか、展開的にもちょっと大人の趣みたいなのを表現する術を身につけてたりして、彼等もやっぱ成長してんだなとか感じさせてくれてるのには、少しニヤリとさせられたりします。
メロディー運び、コーラスワーク、アンサンブル、演奏と、その整合感がより一層増して、前作から聴いていただいてる皆さんにも、その様々な成長を感じていただけるのではないでしょうか。
あ、それと一曲目が前作のアルバムのタイトルだってとこ、そこはなかなかおシャレなんじゃないかとは思ってます。

流行っているようで、全く流行ってなどいなかったり、確立されているようでいて、全く確立されてなかったり、その音楽的な幅ってヤツも結構浅かったりと、メロコアっていうキーワードは、もはや本来のパンクとはどんどん別の道を歩み始めているようで、その必要性や訴求性といったものも、ますます希薄になっているなと身に沁みて感じる今日この頃ですが、それでもまだまだカッコいいメロコアってヤツを模索したい気持ちがあるし、日本独自の哀愁とかってのもやっぱ感じさせてほしいんだよねってもあるんですよね。
そういう意味でも、「明るくないメロコアをやろう」というコンセプトの元に始まった、このNOISE CASPERに何かを求めて肩入れしたくなるっていうのがあるんです。

2011.10.4 HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS Ku-ge


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。