High-Speed-Flower
高速メロディックパンクを中心に、メジャーから激マイナーまで、バンドや音源について書き連ねちゃったりしていきます。
DEAD LAZLO'S PLACE -LONELY STREET-


なんだかFEARLESS特集を銘打っておきながら、昨日あたりから、FEARLESSちょっとカスってるだけのような気もしますが、本日もまさにカスってるだけどころか、FEARLESSからは、7inchを1枚とコンピに参加してるだけで、この作品はNEW REDARCHIVESからのリリースです。でも、DEAD LAZLO'S PLACE。
ともあれ、彼らのシングル"Turn Up The Suck"は、FEARLESSからのリリースで、その7inchで、彼らは実にSTRUNG OUT Likeな、ダーク・メロディアスなサウンドを展開しています。当然、この"Lonely Street"でも、実にSTRUNG OUTなダークかつ、メタリックかつ、メロディアスな世界を披露しています。私が思うに当時のFEARLESSに顔覗かせてたアーティストの中で、別の意味でBLOUNTに次ぐ、Like a STRUNG OUTなのは、彼らではないのかと思ってしまいます。でも、このアルバムのリリースはよそのレーベルです。このアルバムをリリースしなかったのは、FEARLESSが悪いと思います。

で、このDEAD LAZLO'S PLACEが、アクティブだったことに超ビックリです。しかも、昨年ニューアルバムをリリースしてます。コレ書くまで全く知りませんでした。ていうか、このバンド自体、全くの無名のような気もしますし、このアルバム自体、探してる人なんかいないのではないかと思うほど、無名な感じします。もう、とにかく、買いづらい人たちです。他にも作品出てることを知った私はInterpunkにも飛んでみましたが、バンド名すらありません。どうやって買えばいいんでしょう。あ、このアルバムだけは簡単に入手できそうですよ、今でも。
DEAD LAZLO'S PLACEは'90年に結成され、'94年に7inch"Meat Whistle"をリリース、そして'96年、FEARLESSから7inch"Turn Up The Suck"をリリースします。ホントFEARLESSからはコレとコンピだけですね。まさにカスってるだけだけど、ま、いいか。そして'97年にこのFull-length"Lonely Street"をNEW REDARCHIVESよりリリースします。
そこから先は私もまったくもって追いかけてませんが、'03年に"...On The Side"。この作品で、LEATHERFACEの"I Want The Moon"のカバーしてます。すげぇ欲しいなコレ。で、'05年に"Twelve Ounce Inspiration"、そして、'07年に"Lazlo For Life"とリリースしてます。つか、最近のもカッコいいなぁ。ベースとかビキってて、ボーカルは相変わらずドスが効いてて。ダーク疾走チンピラ風味がイカス。

今聴くと、FEARLESSのバンドのちょいB級ポップ感がなく、そのB級の質といったもの、その暗さと悪さがNEW REDARCHIVES丸出しな感じの、裏街道っぷりを実感しますが、高速ナンバーはカッコよく、ミディアムもイカス、久々に暗くて湿り気たっぷりなダーク・ワイルド・パンクです。STRUNG OUTと比較すると、ボーカルの声質や発声の仕方が少し似てまして、歌のテクニックもあります。そして、その暗さと悪さは、FEARLESSからリリースされてる、STRUNG OUTのJUGHEAD'S REVENGEとのsplitあたりにマッチしてます。変なエグさとかも似てますね。とか言いながらも、改めて再認識ですが、UKテイストも多分に感じられ、曲によっては、すごくLEATHERFACEっぽかったりもします。やっぱカバーとかするはずだわってな感じです。彼らのMySpace見てみると、意外なことにそのLEATHERFACEや、SNUFFなどにも影響を受けてるようで、至る所にそんな部分が垣間見れます。
本当に全編にわたり、暗さと悪さが充満している、地べたを這うような疾走感とかも備えたクソワイルドなサウンドで、湿り気もたっぷりなのですが、後期DAMNEDを彷彿とさせるオルガンをフィーチャーしたり、ボトルネック入れたり、アコギ入れたりと、プローチ面では、細かい工夫もされてて、また曲調も幅広く、音楽的にも色々な要素が取り入れられてる感じがするのにビックリさせれらます。そんな幅広い音楽性とかを匂わせながら、出てくる曲がヤクザ・メロディック・ハードコアなのに、さらにビックリさせられます。
そのドスの効いた、カッコいい声のボーカルはデブです。すげぇ巨漢です。なんか知らない曲のビデオ見たのですが、ビックリするほどイメージと違います。せめて、この頃はきっと痩せていたのだろうと思いたいです。

とまぁ、そんなわけで、少しミニFEARLESS特集ってな趣で、ここ数日お送りしてきたわけですが、後半からはFEARLESS関係ないところで、趣味の入ってしまった感じですね。で、よくよく考えてみるとfor fans of STRUNG OUTってな感じでいこうかなと思っていたら、DRUNK IN PUBLICで別のスイッチが入ってしまいました。BIGWIGとかやればよかったんですけどね。初期のFEARLESSも、紹介したバンドにかぎらず、まだまだ他にも個性的なのがいるので、なんか中古盤とかで見かけたりしたら、手を伸ばしてみてください。また、紹介したバンドもアルバムも、埋もれていくには惜しいモノばかりです。もし、見かけることがあったら、拾ってみてください。でも、DEAD LAZLO'S PLACEの映像とかには遭遇しないほうがいいと思うなぁ、ボクは。

DEAD LAZLO'S PLACE MySpace http://www.myspace.com/deadlazlosplace

CHUCK -HULAVILLE-/-WESTWARD HO!-


FEARLESS、3日目。もう初日から、バンドの詳細を調べるのが、難航してまして、このCHUCKもいつ結成したんだか、いつ解散したんだか、全く持って消息不明です。誰か詳しい方いれば、教えてください。
私は'95年の"Hulaville"と、'97年のFEARLESSリリースの"Westward Ho!"と、アルバムこの2枚持ってるんですが、"Hulaville"が1st.で、"Westward Ho!"は多分、2ndになるのかな。FEARLESSに関係無いけど、大好きな"Hulaville"もいっしょにやります。この2枚以降、作品出てるかは不明です。

それにしても昨日のDRUNK IN PUBLICに比べると、相当にカッチリしてます。つかD.I.Pは全ての判断を鈍らすな、色んな意味で。しかしCHUCKは、本当にちゃんとしてます。メロとかも良くできてるし、演奏もちゃんとしてるし、アレンジとかも工夫されてるし、速い曲とかは抜群に疾走感とか感じるし、もう激しく大好きなバンドです。しかし、ここまで埋もれてしまうとは。もう、何がいけなかったんだろうとか思いますが、ここ数日の一連の流れからすると、FEARLESSのせいかなとか思ってしまいます。
FACE TO FACE風だとかも評されてるようですが、もっとメロディック・ハードコア風味を持ったバンドだと思いますし、どちらかというと、UKメロディック+USハードコアといった趣です。確かにFACE TO FACEっぽい、リズムの取り方とかもありますよね。私自身は彼らをTHE ABS Likeだと思っているんですが、どうでしょう。逞しく味わいのある良い声のシンガロングなボーカル、ビジーで、丸とんがった良い音のパンク・ベースは、ほんとTHE ABSを思い起こさせてくれたりすると思います。サウンド的には、ABSをさらにハードコア色を強めた、速い曲が多いですね。てか、もうそれがカッコいいスタイルです。

LETHAL RECORDSというレーベルから、突然出てきた彼らは、"Hulaville"で、少しB級感も漂わせつつも、グッド哀愁メロディーと、ハイスピード疾走感でもって、当時の同時期のUSバンドとは、少し趣を異にした、UKメロディック・テイストに、USハードコアの高速アプローチといった、個性あるアグレッシブな、メロディック・ハードコア・サウンドを聞かせてくれます。またメロディー自体も哀愁があり、すごくグッとくる曲もあり、またすごくポップな面ものぞかせてり、リズム自体、多くのパターンがあるので、実に様々な側面を見せたくれます。そこに個性や独特の疾走感を感じて、良いバンドで、良い作品だなと思えるのが、この1st.だと思います。
そして、FEARLESSに移籍しての、次作"Westward Ho!"では、さらに演奏力を高め、スッキリとしたサウンドに仕上げており、また楽曲もさらに工夫が重ねられ、凝ったアプローチなども見せてくれています。 "Hulaville"の時は、5人組だったのですが、"Westward Ho!"では、ギターが2人抜けて、ボーカルがギターを弾き、サポート・メンバーと思われるギターを加えた4人編成になっています。そういった意味でも、音の質感だけでなく、演奏の質感といったものも少し変わってる感じがします。少しスッキリとある意味クリアなサウンドになった感じですね。それにしても、2曲目あたりのビジーベース、ビキビキの独特なハードコア・ナンバーとかは健在で、全編楽曲自体は独特のフックの効かせ方のようなモノも健在ですし、高速ナンバーも多いです。少し、勢いまかせのアグレッシブさといったものが抑えられてるかもしれません。というか、抑えたっぽいナンバーも見られます。少し大人になってる感じしますね。それにしても今聴くと、さらにABS化が進行しているような気がします。
どちらのアルバムも味があり、メロディック・ハードコアの異色作にして、良作には違いないので、私が
モノを知らないだけかもしれませんが、あまり手垢の付いてなさそうな、埋もれたバンドの作品として、そんな高値も付いてなさそうですし、新品とかも意外に見つけられそうですし、中古とか簡単に見つかるかもしれません。メロディック・ファンから、意外にオールド・パンク・ファンにまでオススメできるバンドだと思います。

UKメロディック+USハードコアと言いましたが、それは現代においての表現で、当時は漠然と、ABSに似てるなぁとか思ってただけのような気がします。でも、実際にこのバンドの作品はUK盤とかも出てるようで、そういった意味では、欧州的な哀愁を好む日本人にウケるのは当然の如く、意外に欧州ウケするバンドなのかもしれません。


DRUNK IN PUBLIC -TAPPED OUT-


FEARLESS第二弾は、このDRUNK IN PUBLICです。このバンドも、そのB級高速小粒っぷりでは、FEARLESSの初期を代表するかのようなバンドですが、BLOUNTに比べると、評判はイマイチなのかな。
確かにBLOUNTに比べると、さらにガサツなショボさといったものが全開であり、BLOUNTの高速感ををツタ、ツタと表すなら、このバンドはツッタカ、ツッタカといった感じですが、このバンドも突っ込みどころはありつつも、'90年代メロディックの愛すべきバンドの一つであると思います。というか、ダサいもんね、いろいろと。

まぁ、しかし、ジャケからして、昨日のBLOUNTと同じヤツが書いたんじゃねぇかと思わせる、ゴチャゴチャしたステキなイラストで、そこら辺にも、'90sテイストが感じられ、面白かったりするのですが、この人たちはそのサウンドの方も、ゴチャゴチャとしてて、まさにB級街道まっしぐらです。どこかに裏ジャケもダサイと書いてましたが、まさにイラストに惑星飛び越すジャンピングハゲを合成してあり、いい感じです。中を開いてもさらに色々とダサいよ、うん。
彼らも'96年にこの"Tapped Out"という、この作品をFEARLESSからリリースしたっきり、とんと何の噂も聞かなくなったので、というか、もともとそんな噂とかもなかったので、昨日に続き詳細不明です。当然の如く、FEARLESSナウでは、カタログ落ち&無かったことになってます。それにしても、FEARLESSの'96、'97年は、別の意味で鬼門だぜといった感じです。

その全編に漂う、忙しなさや、落ち着きの無さといったものが、ガンガンに感じられ、メロディアスで高速と、すんなり言えれば良いのに、その一言では片付けられない、完全B級パンク感というモノを本質的に持っているようで、その有様は、BLOUNTが余裕丸出しで高速で飛ばしているのに対して、かなり坂道を転がってる感が全開です。高速メロディック・ハードコアといった、形容は、近代において、そんなスタイリッシュな形容であるとは思いませんが、その言葉でDRUNK IN PUBLICを形容してしまうと、たちまち、なんかそんなスタイリッシュな形容詞でヤツラを語るなよとか思ってしまう、DRUNK IN PUBLIC的ポンコツ高速感といった、なんか速くて、ちょっとポップで、とにかく忙しそうな感じのパンクだとか、グダグダと言ってみると、なぜかしっくりきます。
それまでのツッタカ、ツッタカから、ツタツタと頑張りながら、チョッパー弾いたりする"Don't Give Up"なんて曲を聴くと、なんかもうホント超ガンバレとかって思います。また、カントリー・フレーバーなメロと味付けを施した、"Cowboy Blues"だとか、何かをやらんとしているのはありありなので、その辺の一生懸命工夫してる感が、実はすごくカッコよかったりするんじゃないかとか、感じたりする瞬間はあるのですが、なんかテロテロとライトハンドとかから入っちゃったりするイントロとか、聴いちゃうと、やっぱ勘違いかとか思ってしまいます。序盤は結構正統派メロディックなのかなとか思っていると、聴くにつれ、曲が進むにつれ、滲み出るガサツさと、センスの無さのようなモノがさらに際立ってきて、ひっ転がり感もハンパなくなってくるところが、変に聴いてるこっちのテンションまで刺激され、彼らの本質的ダサさも相俟って、かなりステキなのですが、私の感性のほうがマズイのでしょうか。まぁ、BLOUNTと違い、かなり聴く人を選ぶサウンドかもしれません。
昨日こそ、'90s FEARLESSときたら、for fans of STRUNG OUTだぜとかって、のたまってたのですが、STRUNG OUTが好きな人はむしろ聞いてはいけない感じすらします。う〜ん、なんか別の意味でfor fans of SECTOR SEXSです。

というか、まさかのMySpaceがありやがるっ!!その上、オフィシャル・サイトまでも!?ていうか、1986年に結成してるのか。すげぇ、苦節10年でこのアルバムをリリースしてるんですね。で、これ一枚こっきりとは。む〜ん。なんかスゲェ。なんかつい最近ログインしてるとこなんかもホントにスゲェや。

DRUNK IN PUBLIC Official http://www.geocities.com/dipdrunkinpublic/
DRUNK IN PUBLIC MySpace http://www.myspace.com/dipdrunkinpublic

BLOUNT -TRAUMA-


STRUNG OUTのsplitシングルのリリースや、コンピにも彼らの別バージョンや、未発表テイクなんてものが収録されていたりと、何かと貴重音源を保持していたり、またその'90年代は、なかなかにイカしたバンドを多く擁していたFEARLESS RECORDS。
最近は"Punk Goes"シリーズなんかも有名ですが、枚数を重ねるうちにどうにもおかしな様相を呈してきて、"Punk Goes Crunk"とかってのは、さすがにやりすぎだろうとか思うのですが、最近はゴリさとエモさの際立つリリースが多く、レーベル初期の雰囲気も、少し様変わりしている感じですが、そのFEARLESSが'90年代にリリースしていた、ちょいとB級フレーバーな高速野郎たちを、少しやってみますかにょ。まったく'90s FEARLESSときたら、どいつもこいつもfor fans of STRUNG OUTだぜってな趣です。というわけで、最近ではそのSTRUNG OUT Likeなサウンドから、再評価も高まり、ヤフオクなんかでもお見かけしたりする、このBLOUNTです。

きっとカリフォルニアのバンドですよね。べース&ボーカルのWes、ギターのCraigとBob、ドラムのJhonという4人組です。STRUNG OUTのメンバーとかもいたりするとかって聞くんですが、誰でしょう?まぁ、確かにそのSTRUNG OUTのサウンドも彷彿とさせたりはしてくれます。またSTRUNG OUTともsplitのEPを同レーベルより、リリースしてます。STRUNG OUTよりも少しこじんまりとしつつも、ギターのピロリ具合と、抜群の疾走感といったものは、確実に備え持っているので、最近の若いメロディック・ファンの方々が、彼らを求めるのも分かる気がします。STRUNG OUTでいうと、やはり初期あたりの雰囲気かな。
コンピなどではよく見かけ、また、STRUNG OUTのsplitと同じく、SHOCKING TRUTHってバンドとのsplitなど、7インチのリリースはある彼らですが、1996年にFEARLESSからリリースされた、この"Trauma"という作品が、彼ら唯一のフルアルバムで、FEARLESSでも、とっくの昔にカタログ落ち。バンドの資料なんてモノも、微塵も存在してないので、メンバーがG.B.H.のTシャツ着てることぐらいしか、私もこのバンドについての詳細は判りかね、いつ解散したのかも定かではありませんが、それにしても唯一の作品ですが、確かに良作だと思います。
なんだか、ディスク・ユニオンさんとかに、奇跡の新品とか、たまに入荷しちゃったりするのは、いったいどこから出てくるのか不明ですが、アンテナを張り巡らせたりすると、なんとか入手できたりするかもしれないので、気長に探してみるのもいいかもです。

どこに顔を出しても、基本高速な彼らは、当然、このアルバムにおいても基本高速です。それにしても、一曲目の"World Of Seclusion"から、メロとかもSTRUNG OUTに近い雰囲気がありますよね。全般通じて、ナイスな疾走感と、グッドなメロディーで、それはもう、ツタツタと飛ばしているのですが、しかし、エッジ、メタリックといった部分で言うと、少し角が取れていて、やはりほどよくこじんまりとした感じではあります。そしてSTRUNG OUTと大きく違う部分は、そのダークさで、ことBLOUNTに関しては、本当にダークで、重たい雰囲気といったモノはあまり感じられません。秘めたるエネルギーを内包し、爆発させるという感じではなく、開かれたメロディーごと、勢いにまかせ突き進むといった部分は、このバンドの若さや、青さのようなものも感じさせ、彼らをより、近代のバンドっぽく聴かせていると思います。かと言って、やはり'90年代の懐かしさのようなモノも確実に感じさせてくれ、その辺、なんとも独特の味があります。

各方面でこのアルバムを評して、取り立てて一曲、一曲がどうのといった感じではなく、全体を通してカッコいい作品であるといった意見を見かけますが、ホントに同感で、全体的に高速感に溢れ、メロディアスで、聴き易さといった部分を持っていて、非常に安定感を感じさせてくれ、やはりこの作品も、'90年代の高速、グッドメロの隠れた名作と言えるのではないでしょうか。少し毒のようなものが欲しい気もしますが、そこはそれ、結局この一枚で語るしかないわけで、BLOUNTというバンドは、実は青春高速疾走系のバンドなのかもしれません。

SHADES APART -SAVE IT-
SHADES APART save it

SHADES APART、その後もダラダラと聴いていたら、やはりあまりにカッコいいので、2連発でこのアルバムも。前作"Neon"は、やっぱEP扱いみたいなので、2nd.Full-lengthということになるのでしょう、この"Save It"です。このアルバムが2nd.ってことになると、"Neon"では激しく失速してましたが、アルバム的には、1st.アルバムの延長線上、または発展形といった感じなので、そんなに音楽性は変わっていないことになりますね。う〜ん、本当に説明しにくいバンドであることだなぁ。

初期のSICK OF IT ALLのリリースとか、FARSIDE、IGNITE、SHELTER、TEXAS IS THE REASONといった、ある意味、玄人受けしそうなバンドを多く擁し、そういえばDAG NASTYも一枚出してます、とまぁ、ストレイト・エッジからエモいのまで、幅広いリリースを行っていたREVELATIONにレーベルを移しての、リリースですが、レーベル・カラー的には、もうドンピシャな感じですね。で、プロデュースと機械いじりは、ALL/DESCENDENTSのBill StevensonとStephen Egertonです。SHADES APARTのことをBillはかなり気に入っていたらしく、そういう経緯もあったのかもしれませんが、次作"Seeing Things"も彼らがプロデュースしています。
ALL/DESCENDENTSのコンビがいじると、たまにすごくモッサリした、ダメ臭が少し漂うのだけど、曲だけは良いといったようなバンドが、大化けしたりすることなどがあるのですが、SHADES APART自体はもともと、クォリティーの高いバンドなので、彼らの本質的部分は、なんら変わることなく、また彼らの味を殺すことなく、好き放題やってる上で、クリアに、スッキリとした感じに仕上げていると思うので、サウンド面では非常に成功していると思います。ただ、その好き放題やってる、彼らの本質的な部分というのが、曲者だと思うので、それを生かしちゃったりすると、やはり通り一遍のポップ・パンクや、メロディック・ハードコアといった、作品に仕上がっておらず、相当にメロディアスにも関わらず、また、ある意味ポップ・メーカーだったりする人がいじっているにも関わらず、ポップだったり、キャッチーだったりする部分はあまり見られないのが、このバンドのすごいところだなとか思ってしまいます。音自体スッキリしている分、神経を逆撫でするようなアレンジや、リフといったものが、より鮮明に出てきて、それ自体が昨日お話したような、逼迫観、切迫感といった、このバンドの独特の緊張感を際立てていて、その感覚は1st.に匹敵するほどです。ただ、1st.の場合は、真っ暗闇ですが、この2nd.の場合は、真昼間の天気雨といった趣で、まぁ、四六時中、緊迫しながら高速で逃げ回っているわけですね。

1曲目からいきなり、メロディアス神経逆撫でアレンジ&リフで逃亡を開始します。続く2曲目も所々に緊迫金属カッティングを入れたりと、独特の疾走感で飛ばして行きます。また、3曲目では待ってましたの、近代高速ハードコア・アプローチで、逃げ足を速めます。もう、完全に1st.のような、脅迫逃走感が復活しています。以降も、時に神経を逆撫でするようなのを随所にはさみながら、痙攣して、疾走するアップ・テンポを繰り返し、イリーガル・アプローチな、メロディック・ハードコア/パンクで突き進みます。9曲目なんかは素直にカッコいいリフ入れてきたりするのに、リズムの変換で緊迫感を煽ってみたりするので、やはり、その独特のアレンジと、曲調は聴く人を選ぶかもしれません。とは言いつつも、シングル曲でもある、11曲目のGIGANTERもカバーしていた、GLORIA JONESの"Tainted Love"のカバーは、原曲自体、哀愁のメロディーなのですが、彼らの料理で、さらに哀愁ハード・パンク・ナンバーといった、非常にカッコいい仕上がりを見せており、パンク好きなら、誰もがヤラれそうな、ポピュラリティーも見せたりするので、その辺のセンスもこのバンドの侮れない部分だったりします。
アルバムのクレジットは11曲になってますが、実際は、さらに"Wasted Life"と"We Are The One"の2曲が、入っており、特にSTIFF LITTLE FINGERSのカバー"Wasted Life"の、ハードコア・アプローチは、全パンクス必聴のカッコよさです。

それにしても、やはりこのSHADES APARTも、何々みたいなバンドといった形容が難しい、個性的なバンドなのだなと改めて認識しました。メロディック・ハードコア的にだとか、パンク的には、きっとイリーガルな存在なのかもしれませんが、私的には、本当にど真ん中のストライクなバンドだったりするんですけどね。

SHADES APART "Tainted Love" http://jp.youtube.com/watch?v=nsVesOYCe_A
GLORIA JONES "Tainted Love" http://jp.youtube.com/watch?v=NSehtaY6k1U&feature=related