High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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The Almighty TRIGGER HAPPY -I'LL SHUT UP WHEN YOU FUCK OFF-
I'll Shut up When You Fuck OffI'll Shut up When You Fuck Off

The Almighty Trigger Happy


90年代のカナダの超高速メロディック・ハードコアバンド、TRIGGER HAPPYです。TRIGGER HAPPYですと言い切られても、ここを見てる方でも、全く知りませんと言われる方も、多いような気がして、少々気が引けたりもしますが、私はこのTRIGGER HAPPYのThe Almighty名義での1st.アルバム、"I'll Shut Up When You Fuck Off"が、愛してやまないアルバムだったりするので、またも、マイペースにおっぱじめたいと思います。彼らをご存知の方は、やっぱりなと、また、ご存知無い方は覚えてやってください。しかし、覚えたところで、もう解散してますし、このアルバムだけ、突出して優れていたりすいるので、あまり得も無いよう気もしますが、なにはともあれ、超高速メロディック・ハードコアのアルバムとしては本当に良いアルバムです。
ちなみに彼らの本名(笑)は、タイトルにあるようにThe Almightyと、なぜかは知らねど付くのですが、もうキーボード叩いたり、コピペしたり、彼らには申し訳ないのですが、なにより余計なスペース取っちゃって、何かと面倒なので、以降、TRIGGER HAPPYのみの表記です。と、その余計な説明に、既にスペース割いたりしてるのも、不本意だなとか思いつつ、仕事にとりかかります。

なにせ、詳しい資料や伝聞などあまりないので、TRIGGER HAPPYの音源の全てをリリースした、スウェーデンのBad Taste Recordsの彼らのプロフィール・ページを参考にさせていただくと、彼らは90年代初頭、カナダのトロントで結成され、1999年の冬、2nd.アルバム"I Hate Us"をリリースした直後に解散しているようです。(つか、もっと親切に訳せよGoogle)。と、まぁ、彼らの略歴ですが、もう、何か見ながらとか、面倒くさいことこの上ないので、ここからは例のごとく、自分の好き勝手にいきます。
先にものべましたが、TRIGGER HAPPYはカナダのバンドにもかかわらず、そのリアルタイム・リリースは全て、スウェーデンの、Bad Taste Recordsからでした。しかし、その経緯なども、当時は、当然のごとくパソコンすら持っていなかった私が、調べる術も無かったので、今も不明ですが、なぜかスウェーデンのレーベルからのリリースです。
ここで少しBad Taste Recordsの説明をしておきますと、当時のBad Taste Recordsは、地元スウェーデンのSATANIC SURFERSや、PRIDEBOWL、ASTREAMなどの優れた高速メロディック・ハードコア系のバンドを擁し、その他もクオリティーの高いパンクバンドを揃えており、また、LAG WAGONの未発表音源をコンピに入れたり、TEN FOOT POLEと看板バンドSATANIC SURFERSとのspilitをリリースしたりと、他国のメロディック・ハードコアのリリースも手がけるなど、実に精力的で、質の高いリリースを重ねていました。そう考えると、TRIGGER HAPPYのリリースも、非常に的を得ていて、当時はかなり流通も良い方であった、Bad Taste Recordsからのリリースは、正解に近い答えだったのかも知れません。
私が所有している"I'll Shut Up When You Fuck Off"も、このBad Taste Recordsのモノなので、情報記述に正否あるやもしれませんが、以降もBad Taste Recordsにおける、リリース年を基準として記述していきます。

TRIGGER HAPPYの1st.フルレングス・アルバムである、この"I'll Shut Up When You Fuck Off"は'97年のリリースで、ある程度、世界各地でも、メロディック・ハードコアという、パンクの一ジャンルも確立されてきたであろう、90年代も後期に差しかかろうとしていた時期です。私も、既にかなりの数の、そういった類のサウンドを耳にしていたのですが、そんな群雄割拠するシーンの中でも、このTRIGGER HAPPYというバンドは、この"I'll Shut Up When You Fuck Off"というアルバムで、メロディアス&パンキッシュな、実にカッコいい、超高速な曲の数々を、披露してくれました。とにかく、この彼らの1st.アルバムは全編通してブレーキ無しです。M-5で、1曲だけ少し緩めますが、それもオーバー・トップが、トップになるという程度です。
私が初めて、彼らの名を知った"Punk Uprisings"という、コンピレーションでは、結構甘目のボーカルに聞こえたのですが、このアルバムでは、かなりしゃがれ声で、それが彼らのメロディック高速感に、なんともいえない極悪パンクテイストを塗しています。しかし、A WILHELM SCREAMなどと同様に、そのよく練り上げられた楽曲とメロディーは、A WILHELM SCREAMよりも、メロディアスに感じるくらいです。
全体的にボーカル含め、豪快な音づくりの分、短音のギターリフが、少し線が細く感じられますが、実にテクニカルで、カッコいいギターリフを、イントロその他各所に、散りばめています。それこそが、このバンドの曲を、カッコよくしている、特徴的な要素であり、先述した"Punk Uprisings"にも収録されている、"Softly"という曲のリテイクは、その最たるモノで、もう鳥肌モノです。また、アレンジに関してもかなり巧みで、短い曲でも、カッコいいフレーズと変則リズムで、よく練り上げられています。
とにかく、このアルバムのTRIGGER HAPPYは、他の追随を許さない程の、圧倒的なスピード感とドライヴ感で、ノー・ブレーキ、ノン・ストップで全10曲駆け抜けていきます。私自身の嗜好にピッタリとマッチしているのもありますが、かなりマイナーな存在ながらも、マイ・パンク・ベスト10に入れるのも、やぶさかではないほど、このアルバムは気に入ってます。

彼らは、次作、SATANIC SURFERS、GOOD RIDDANCE、ILL REPUTEという、錚々たるメンツとの4 way split"As a matter of fact"(ちなみにUSリリース盤にはSTRUNG OUT収録されており、レアなシングル曲も1曲収録されています。)でも、さらに極悪なイメージの、未発表の高速メロディックナンバーを3曲提供しており、次のアルバムへの期待も高まったのですが、MISCONDACTというバンドとのsplitアルバムを挟み、'99年に発売された2nd.アルバム"I Hate Us"は、この1st.アルバムの持つ、圧倒的なスピード感や、カッコよくメロディアスな、よく練り上げられた曲といった、最高に魅力的な、彼らの持ち味が、なりを潜めてしまい、速い曲はかなり乱暴な作り、という印象さえ受け、むしろ彼らが1st.では決して見せなかった、ミディアムナンバーに、メロディアスでカッコ良さ、というものが見受けられて、超高速の名作"I'll Shut Up When You Fuck Off"とは、大きく異なった印象があります。もっとも、パンクのアルバムとしては、決して悪くはないと思いますが、その1st.アルバムが素晴らし過ぎただけに、メロディック・ハードコアのアルバムというと、少し不満が残ります。そして、ほどなくして、The Almighty TRIGGER HAPPYは解散します。

2000年に入ってから、1st.アルバム"I'll Shut Up When You Fuck Off"はUSリリースされています。Amazonで手軽に買えるのとか、ちょっとびっくりです。在庫あるし。他にも、disc unionも在庫あるようですし、HMVとかも扱いあるみたいです。また、"I Hate Us"はタイトルにeven moreとついて、蛇足的な未発表曲を追加して、こちらもUSリリースしてるので、入手は容易かと。
というか、TRIGGER HAPPYについて、ここまで長々と、熱く語ってんのは、日本で私くらいだろうな、とか思いつつ、友達欲しいなとか思いますね、切実に。ともかく、隠れたメロディック・ハードコアの名作の"I'll Shut Up When You Fuck Off"。The Almighty TRIGGER HAPPYが残した、奇跡的な出来栄えを見せた、このアルバムは持っていて損の無い一枚だと、手放しに大推薦です。

Bad Taste Records -The Almighty Trigger Happy http://www.badtasterecords.se/bands.asp?id=26
Bad Taste Records http://www.badtasterecords.se/
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水谷豊 -カリフォルニア・コネクション-
水谷豊

つい昨日、CD入手の情報を挟んでいくと言ったばっかりなのですが、A WILHELM SCREAMを書いた後、もう、蛇足的に付け足したような感ありありのそれは、結構自分的にう~んというかんじで、色々と考えると、なんとも書きづらくなっちゃったので、やっぱ、これからは、自然な流れでいくことにします。
というか、このブログを見ていただいてる方を意識するあまり、ワケわかんなくなって、自分で書いていて、楽しくなくなっちゃうのは、どうにも自分的に不本意で、なんかそんな、ややこしい事を考えて書いてるモノを読んでも、皆さんも楽しくないだろうなとか思い、やっぱ、これまでどおり自由にいかせていただくことにしました。もし、情報的な部分とかで、足りないとか、検索したけどわからないとかあれば、コメントとかメールで気軽に質問してください。きちんと、自分の知っている範囲で、答えていきますので。
と、それだけ言いたいがために、更新するのもアレだなと思い、ここからは、ほんとに自分的に息抜きというか、関係ないけど書きたいことを、書きます。ほんとに、月一くらいなら、こういうのもいいかな、許していただけないかなと。で、ここからは、高速メロディックでも、なんでもないので、ふざけんなPUNK書けよという方は、読み飛ばしていただいて、ちょっと興味持っていただいた方は、いつものごとく、最後までお付き合いください。

ジジィの朝は早く、どうかすると6時とか、7時頃には起きてたりします。今日も朝4時過ぎに寝たにもかかわらず、早起きしました。店休みの朝、ダラダラと新聞を眺め、ソファーでゴロゴロ、なんとはなしに付けているテレビ、「花まるマーケット」から、懐かしのメロディー「カリフォルニア・コネクション」が。おーっと思い、見ると、ゲストが水谷豊さんでした。(以下敬称略です。)TV朝日のドラマ、「相棒」の劇場版が公開されることもあり、最近、よく水谷豊をテレビで見かけます。私は昔から、彼の大ファンでした。
'70年代とか、その前後はテレビとかでも、もう、ものスゴくパンクで、今のテレビではとても放送できないであろう表現や、番組がバシバシありました。もう、これほど良い時代と、素晴らしいJapanese TVは二度とお目にかかれないでしょう。時代劇にしても、「必殺」やら「影同心」ですから、アナーキーこの上なしです。私も実は、大の旧必殺シリーズフリークだったりします。で、私たちの世代だと、当時ではショーケンや、松田優作がヒーローとなるわけですが、そんな彼らの、現代の日本にはない、ギラギラした感がある主演作品に、水谷豊もよく出演していました。本来なら、ショーケンや優作に心奪われるのでしょうが、当時から、一風変わっていたであろう私は、水谷豊の、時にコミカルだったり、時に弱々しかったり、時に熱く激しかったりと、様々な表情を見せる、いろんな演技が、子供心に大好きでした。主役ならば、強さであったり、カッコよさがその大半を占めるポイントですが、水谷豊はそれとは違う、別の豊かな表情を、古いブラウン管から、見せてくれていたように思います。
とかなんとか、キーボード叩きながら、なんか、どっかで書いたような文章だな、つか、DAMNEDとか、ABRASIVE WHEELSそのまんまじゃねぇかと、幼少の頃から、あらゆる面で考え方とかが、全くもって変ってない自分に、少々嫌気がさしつつ話は進みます。

当然、小学生の頃、水谷豊主演の「熱中時代」も欠かさず、見ていました。地方、大分では、番組が本放送から遅れて、放送されたりすることが多々あります。この「熱中時代」も、なんか火曜22時とかだったように記憶します。小学生に夜の10時はかなりキツいのですが、昔から「必殺」とかで、慣れている私は結構ガッツリ見れてました。「熱中時代」は「教師編」と「刑事編」があり、同級生の子供たちは、「教師編」が好きなようでしたが、将来、モヒカンでおもちゃ屋の店主になることなど想像もしていない、当時の私の夢は、刑事になって拳銃をブッ放すことでした。で、大好きな水谷豊が、刑事役というからには、もう期待爆発でした。しかし、大方の予想を裏切り、「熱中時代-刑事編-」は拳銃をブッ放す的な作品ではなかったのですが、それでも水谷豊が演じる、ハートウォーマーな早野刑事は、すごく魅力的で、話も面白く、すぐに大好きなドラマになりました。
その主題歌が、この水谷豊自らが歌う、「カリフォルニア・コネクション」です。いまだに当時、親から買ってもらったシングル盤が家の片隅にありますが、もうホントこの歌が大好きで、よく歌っていました。今でも軽く口ずさめます。「ザ・ベストテン」に水谷豊が出演した時など、そりゃあもう、狂喜乱舞でした。少しぶっきらぼうながらも、温かみのある、水谷豊の歌声は、もう、今聞いても、当時を懐かしく思い出せて、少し泣けるくらい素晴らしいと思ったりします。
また、最近歌手活動も再開されたようで、セルフ・カバーのアルバムもリリースされ、当然「カリフォルニア・コネクション」も収録されているようで、日本盤高いよねとか思いつつも、この勢いだと手を出してしまいそうです。

昨今、個性的な演技派俳優として、よくお見かけする水谷豊さんですが、私はいまだに、「相棒」も、その脚本や演出の秀逸さもさることながら、水谷豊目当てで、毎シリーズ楽しみに見ています。当時とは、違う少し落ち着いた佇まいの、水谷豊さんの素晴らしい演技も、昔と変わらず大好きです。それは、その物腰もやわらかで、知的かつ聡明な役柄の中に、時折見せる、内から湧き滲み出る、激しい憤りの表情に、水谷豊=杉下右京の、精神的なパンクが感じ取れるからかもしれません。



A WILHELM SCREAM -CAREER SUICIDE-
キャリア・スーサイドキャリア・スーサイド
(2007/11/07)
ア・ウィルヘルム・スクリーム


昨年終盤、STRUNG OUTの"BlackHawks Over Los Angels"とともに、私が最も聴いていたアルバムがこのA WILHELM SCREAMの"Career Suicide"です。というか、今も車に乗せてたりして、バキバキ聴いてたります。
メンバー自身が、スピード重視のアルバムとリリース前に語っていたように、その期待を裏切ることなく、全編通してカチ飛ばしてます。A WILHELM SCREAMというバンドは、基本高速だと思うのですが、前作"Ruiner"で見せた、ガッツリミディアムだとか、多少エモーショナルなアプローチの曲が全く無いという意味では、全くその通り、敢えて言っちゃうくらいに、スピード重視のストロング・メロディック・高速ハードコア・アルバムです。

A WILHELM SCREAMは、'95年にアメリカのマサチューセッツで、前身のSMACKIN' ISAIAHの名で結成。'01年に1st.アルバム"The Way To A Girls Heart Is Through Her Boyfriends Stomach"をリリース、翌'02年に2nd."Benefits Of Thinking Out Loud"をリリース、この頃、バンド名をA WILHELM SCREAMと、変えたようです。2nd.の"Benefits Of Thinking Out Loud"は、オリジナルリリースでは、SMACKIN' ISAIAHのクレジットですが、現在流通しているものは、A WILHELM SCREAMに変わっています。マニアの方は探してみたりするのも、また一興です。この頃の音は、かなりパンク色が前面に押し出された感じで、アップテンポというか、高速中心ですが、現在の彼らに比べると、若干メロディー面で、今ほどメロディアスというほどでもなく、かなりストロングな印象です。また、全体的にも暗めなメロディーが多いような感じです。そして、'04年、リリースをOFFSPRINGのメンバーが運営する、NITROに移し、プロデューサーにBill Stevenson(ALL/DESCENDENTS)を迎え、"Mute Print"をリリースします。新しいギタリストの加入や、プロデューサーの手腕もあるでしょうが、このアルバムから、現在のA WILHELM SCREAMのサウンドが、ほぼ確立されていきます。楽曲は以前より、格段にメロディアスになり、サウンドもギターがかなりメタリックなアプローチを見せ、これまでのある種のB級っぽさが消え、実にLike a STRUNG OUT的な、エッジの効いた、洗練された音に変わっていきます。そして、'05年"Ruiner"で、そのサウンドはさらに完成度が増し、その楽曲も、アレンジやアプローチに様々な工夫が見られ、高い演奏技術もあって、現在の確固たる地位や支持を築きました。私個人としては、現時点でこのアルバムが、もっともSTRUNG OUTに質感が似ているのではないかと思います。
そんなシーンの高まる期待の中、'07年にリリースされたのが、SMACKIN' ISAIAHから、数えること通算5枚目のアルバムとなる、この"Career Suicide"です。

メンバー自身も、STRUNG OUTをLIKEしていると述べたり、また、よく同じLIVEに出演していたりなど、一般的に、彼らはLike a STRUNG OUTと、表現されてはいることが多く、STRUNG OUTが好きな人であれば、イケる音であるのは間違いないなく、そう表現するのが最も適しているとは思います。しかし、A WILHELM SCREAMは、以前私が言っていたような、STRUNG OUTの内面的な、本質的パンク云々といった、多少わかりづらい表現ではなく、もっと表層的にパンク、それも昔のハードコア的なパンク感覚が、前面に押し出されているような気がします。それが、顕著に表れた作品が、この"Career Suicide"ではないでしょうか。
冒頭でも述べたように、このアルバムは全編通して、ストロング・スタイルのメロディック・ハードコア押しです。メロディックにストロングというのは、言葉として、どうにも馴染みそうにないと思われる方も多いでしょうが、特にこのアルバムのA WILHELM SCREAMには、この両方とも、実にピッタリな表現であると、個人的には思っています。メタリックなリフを刻むギターと、メロディックな楽曲。そう言えば、まんまSTRUNG OUTですが、そのテクニカルな演奏に乗る、ボーカルNUNOの男臭いダミ声が、決してそれを許しません。しかも高速ナンバーのオンパレードが、バンド全体から滲み出る、野蛮さや野放図さに拍車をかけます。それはまさに、どこをどう切っても、パンクの金太郎飴的痛快さです。しかし、そのような実にパンク的な要素を孕みながらも、彼らが、「メロディック」ハードコアたる所以は、キッチリと歌のメロディーを乗せられる曲を、作ることができるからに他なりません。また、そこまで高速押しであるにもかかわらず、アルバム通して決して飽きさせないのは、その実力に裏打ちされた、メリハリの効いた高い演奏技術と、シンプルながら、多彩かつ巧みなアレンジを駆使している証拠だといえます。先頃、残念ながら、このカッコよすぎるギターリフを弾く、ギターの人が脱退したようですが、それが次回の作品にどう影響していくのか、少し危惧されるところではありますが、A WILHELM SCREAMは、また素晴らしいパンク・アルバムを作ってくれると、大いなる期待を抱いています。

このアルバムは、最近メロディック・ハードコアのリリースも頻繁で、質の高いバンドをハイペースでリリースし続けているRADTONE MUSICが、国内盤をリリースしているので、amazonでも扱いがありますし(画像クリックは国内盤です。)、現時点で、国内盤、輸入盤問わず、結構どこのオンラインSHOPでも、在庫はあると思います。比較的どこでも注文さえすれば、入荷できると思いますので、入手は楽だと思います。ちなみに、先日大プッシュしていたLOST IN LINEの国内盤も、このレーベルです。また、"Mute Print"と"Ruiner"もTOY'S FACTRYより、国内盤がリリースされています。

A WILHELM SCREAM Offical http://www.awilhelmscream.com/
A WILHELM SCREAM MySpace http://www.myspace.com/awilhelmscream
RADTONE MUSIC http://www.radtone.jp/
NITRO RECORDS http://www.nitrorecords.com/


文章
Bells Onさんのブログ、WE LOVE メロコア MUSICで紹介してもらって以来、毎日40~50人の方が見にきてくださってるようで、ほんとありがたいかぎりです。
FC2ブログはカウンターが付けられるので、設置していますが、重複カウントをしないよう設定してあるので、結構、キチンと正確なデータが取れたりします。ある日突然、その数が著しく減少したりしないかとか、ハラハラしたりもするのですが、かと言って、私の文章力や表現力が、上がるわけでもないので、結構初期(と言っても、まだ1ヶ月も経ってないですけど)から、あいも変わらず、グダグダと思い入れたっぷりに、長ったらしい文章を書き続けてる次第です。
本当は、もっと簡潔に、バンドや音源の魅力をズバリ語れるような、スキルがあればよいのですが、ついつい、できるだけ多くの情報を伝えたいだとか思って、その背景の説明しちゃったりだとか、もう、思い入れが先走って、必要以上に私見を挟み過ぎたりとか、思いつきで書き始めて、本末転倒してみたりだとか、あまつさえウケをねらってみようだとか、そんな私のダメ~な部分が、たまに読み返してみたりすると、随所に垣間見れて、これを見も知らない第三者が目にしてるとか考えると、もうなんか、申し訳ないなとかも思ったりもするのですが、それでも、私の心配をよそに、カウントも著しい減少を見せていないので、私のような人間が書いた文章でも、忙しい中、ヒマを見つけては読んでいただいてる方もいるわけで、もう、その事実だけで、ブログはじめてよかったなとか思ったりもします。また、中には更新したらすぐに覗きにきてくれる方とかもいて、それはもう、ホント、やる気が出ることこの上無いです。
ここを見ている方が、どのような考えを持って、私の文章を見ているかは定かではありませんが、自分的には、ポジティヴに捉えて、更新も頻繁に行って、長く続けていければいいなとか思ってます。

ここまで、かなりの量の文章を書いてきたのですが、私の書いていることの多くは、パンクバンドのCDのレビューです。しかし、その音を文章にするということの難しさを、最近、常々実感しています。
どんなバンドであるかとか、どんな音を出すのかとか、それを知っている方に伝えるのは、容易いし、かなり伝わり易いと思いますが、私が選択しているバンドや音源の中には、かなり昔のモノや、パンクシーンの中でもマイナーなモノ、中には、現在入手すること自体かなり困難なモノまで含まれます。そんな、見ている方たちが知らないかもしれない音を、どう表現すれば伝えられるかと、日々、試行錯誤を繰り返しながら、悪戦苦闘しています。中には、私の文章のせいで、悪いイメージがわかないだろうかとか、もっと巧い言い回しはないだろうかとか、反省したりすることも、ままあります。
また、私自身そうなのですが、他の方のブログなどを見て、紹介されている音源がすごく欲しくなり、ネットで探し回ってみたりだとか、非常に多いです。その点、Bells On Recordsさんのブログあたりだと、すぐにdisk Unionで入手できたりだとか、また、自分のブログにディストロのコーナーを設けて、紹介したCDを、SHOPよりも安価で、直輸入して販売されている方たちもいて、本当に親切で、ありがたいなとか、感心しきりだったりします。
で、自分のブログを省みたとき、私なんかの文章にでも、興味を持ってくださる方がいて、紹介しているCDを欲しいなとか、思ってくれる方がいた場合、現状ではあまり対処できてなかったりします。私の場合、画像を合法的かつ簡単に使用できるため、Amazonのアフィリエイトを活用させていただいてるのですが、リンクで飛んですぐに手軽に購入できるモノもありますが、中にはリンクで飛ぶとプレミアだとか、中古のモノなんかもあります。で、今まであまりできてなかったのですが、これからは、入手可能なモノに関しては、それを入手するための、私の知り得るかぎりの情報は、少しづつでも挟んでいきたいなと思っています。余計なお世話だったりするかもしれませんし、また、よけいに文章書くことになるかもしれませんが...

とまぁ、週一くらいで、息抜きに、たまに余計な話でもしてみようかな、とか思ってたりして書いてますが、あんま息抜きにはなりませんでした。
それと、もう、気が付いてる方もいるかもしれませんが、一応、コンタクトとれるように、アドレス設けて、カウンターの上に表記してあります。highspeedflower@live.jpっていうのがそうです。お手数ですが、コピー&ぺーストでよろしくです。
私自身、他の方のブログに、拍手は叩いてたりはしますが、なかなかコメント残したり、掲示板に書き込みなどもしないもので、それでもなんか聞きたいなとか、なんか感想言いたいな、とか思ったりする時も多々あります。今日書いたことのように、一方通行もアレですし、入手方法が聞きたいだとか、なんか意見だとか、なんでもいいので、話したいこととかある方は、気軽にメールしてみてください。月末とか月始めだとか、生業が忙しい時は、返信が遅れるかもしれませんが、できるだけお答していければと思ってます。
BEYONDS -UNLUCKY-
UNLUCKYUNLUCKY

BEYONDS


SNUFFがシーンに登場して以降、ここ日本でも、そのフォロワーたる、メロディックかつ、ハイスピードなパンクバンドが、続々と現れます。そして、その先駆ともいえる存在が、BEYONDSでした。
BEYONDSが残した、この"Unlucky"というアルバムは、そのSNUFFの音楽性を、自分たちに吸収し、それを高いクオリティーで表現して見せた、まさに日本メロディック・ハードコア界の、先駆であるとともに、金字塔とも呼べる作品ではないかと思います。

BEYONDSは、'90年に結成され、'93年にこの"Unlucky"をリリースし、同年末に2nd.アルバム"The World,Changed Into Sunday Afternoon"をリリースした後、翌'94年、その活動に一度終止符を打ちます。そして、2005年再び、活動を再開し、現在も活動を続けています。その音楽性は大きく形を変えているようです。いささか、曖昧な表現に感じるかと思いますが、私は現在のBEYONDSのサウンドを、彼らのMySpaceにポストされた数曲しか、耳にしておらず、また、確たる音楽性と、それを表現している、現役のアーティストを前に、今、私が語ろうとしている事は、その彼らにとって、終止符を打った、過去の出来事にしか過ぎません。しかし、日本のメロディック・ハードコアを語る上で、私にとって、当時のBEYONDSは避けて通ることのできない、非常に思い入れの強いバンドであるため、失礼を承知で、話を進めたいと思います。そして、今回この場所で語るのは、彼らの'90年~'94年の第一期のみついてにのみです。と、かくも奥歯に物が挟まったような、口幅ったい文章には、大きな理由があったりしますが、それは後ほど。

私のBEYONDSとの最初の出会いは、"Kill The Flippers With Guitar"という、メロディックコンピでした。LEATHERFACEなども収録された、そのアルバムのラストに2曲、BEYONDSのナンバーが収められていました。その収録曲"She Likes The Tube Boy"を耳にしたとき、私はSNUFF以来、久々に鳥肌が立ちました。私が聴いたそのサウンドは、今まで聴いたどの日本のバンドとも、一線を画す、ダイナミックかつオリジナリティー溢れるサウンドでした。英語で、特徴のある独特のボーカルと相俟って、もうそれは、日本人離れしているとしか、表現しようのない音として、飛び込んできました。その疾走感は、当時、既に一部では、圧倒的人気を誇っていたSNUFFを、彼らがインスパイアしているのは、容易に想像できましたが、それをリフやメロディーともに、格好いい、完成度の高いオリジナルに表現する、その力量。私はこの曲を、何度繰り返して聴いたかわかりません。そして、このアルバムに同じく収録されている、もう一つの楽曲"Feddish Things"の、あらゆる音楽性を雑多に詰め込み、それをハードコアとともに整合させ、難解な展開を見せる、当時の日本のパンクバンドは試みることもなかったであろう、HUSKER DU的アプローチ。私はパンクはおろか、その他の音楽性を持ったバンドにさえ、かくも洋楽ナイズされた姿を目にしたことはありませんでした。

BEYONDSとの衝撃のファースト・コンタクトからほどなくして、私はこの"Unlucky"を手にすることになります。そして、改めてこの当時のBEYONDSの持つ、その個々の力量と、トータル的なセンスに驚かされることになります。このタイトルにして、このジャケット(ちなみに現在入手可能な再販はこぼれているのが「メロンソーダ」ですが、初版は「コーヒー」です)。SNUFFテイストも全開な"Presence Of My Mind"に始まる、このアルバムですが、そこには「SNUFFのような」という表現では表せないほど、幅広い音楽性、リズム、表現力が詰め込まれていました。時にスラッシーに、時に穏やかに、刻まれるギターリフ、グルーヴィーにうねるベース、少ない細工をパーカッシヴに聞かすドラム、そして、時折裏返るかのような熱い歌声、それらが、不思議な整合感とともに重ねられ、独特のグルーヴ感を生み出している、彼らのプレイは明らかに、SNUFFのそれとは全く質感が違うモノでした。しかし、時に危うささえ感じさせる、その音塊は、とてつもなくパンクで、魅力的なモノでした。また、その彼らの楽曲は、攻撃的かつ豪快かと思えば、繊細かつ叙情的な面も持ち合わせたりと、その一曲、一曲が長すぎるともとれる、楽曲の数々が、またも不思議な説得力で、理不尽であるかもしれない、納得を聴く側にせまります。
何故か、このアルバムを聴き終えた後は、私が常々述べているような、次への期待などという、感覚は全くといっていいほど浮かばず、ある意味、長編の小説を読み終え、結末を理解した、満足感と、寂寥感に支配されます。それは当時もなぜだか、同じようにそのような感覚を、覚えていたように記憶します。
私が、このBEYONDSというバンドに感じた感覚は、年齢を重ねて、表現する言葉を見つけたとするなら、「刹那」という言葉がもっとも、しっくりくると今、実感しています。

しかしながら、「刹那」は、その意味どおり、一瞬であり、次へとは繋がりません。BEYONDSが見せたその「刹那」も、次作"The World,Changed Into Sunday Afternoon"で、その姿を大きく変えます。今、改めて"The World,Changed Into Sunday Afternoon"を聴くと、最も洋楽ナイズされた、希有な日本のバンドという、印象は、このアルバムからも、充分なほど感じられ、これもまた彼らの「刹那」であったと、納得はするですが、それは残念ながら、私の求めるパンクではありませんでした。それは、当時も、今も変わる事はありません。


何を隠そう、現BEYONDSのメンバー、テッキンこと工藤哲也は、私が今も住んでいる大分で、私のバンドでベースを弾いていました。それも以前お話した、トリオ編成にしてから(当時、彼は高校生でした)、彼が上京する直前までですから、随分と長い期間です。その後、彼の東京でのHUSKING BEEとしてのキャリアは、ご存知の方も少なからずいるでしょうが、その彼の東京での活躍を、私は常に自分のことのように、大変誇らしく思っています。そのテッキンが、今、情熱を注いでいるバンドの、過去の音楽性をどうのこうの語ろうというのだから、彼にも、また他のメンバーにも、大変忍びない気持ちでいっぱいだったりします。またそうまで言っておきながら、今のBEYONDSの音源すら、持ち合わせていないとは、薄情にもほどがあるってなもんですが、まぁ、そこはそれ、年老いてなお、未だパンクスである、私のモヒカンに免じて、何分ご容赦いただきたいと。
数日前に、彼に連絡をしました。「ブログ始めたBEYONDS書いていいか?」まぁ、当然のごとく「全然問題ないっスよ」くらいの、快い返事を貰えたわけですが、斯様な理由で、勢い慎重にならざるをえない、つもりだったのですが、中盤あたりからは、そんなことまったく意に介していないような感さえありますな。
テッキンならびにBEYONDSの皆様には、心から感謝と謝罪の意を表明いたします。また、"シルトの岸辺で"と"WEEKEND"は、いつか必ず入手しますよ。

BEYONDS My Space http://www.myspace.com/beyonds1990
NO USE FOR A NAME -THE DAILY GRIND-
Daily GrindDaily Grind

No Use for a Name


NO USE FOR NAMEは、1987年カリフォルニアで結成され、今もメロディック・ハードコア界で、圧倒的な人気と支持を誇る、まさに現在のシーンの中核ともいえるベテランバンドです。
ここを閲覧していただいてる方も、NO USE FOR NAMEの大ファンであるという方も非常に多いのは、想像に難くありません。私も好きなバンドのひとつだったりします。
しかしながら、私のNO USE FOR NAMEのデビュー当時の印象は、決して好ましいものではありませんでした。本来ならば、ここはひとつ若い皆さんに迎合して、ボクも大好きNO USE FOR NAMEと、諸手をあげて賛美たてまつりたいところですが、どうにも私のアマノジャク的パンクスの本質がそれをよしとしません。
と、ここからはまた、いつものごとく、独自の理論を展開していきますが、NO USE FOR NAMEを特別な存在として、支持している方には、多少ストレスの溜まる表現などもあるかもしれませんが、そんな方も怒らずに最後まで、お付き合いください。

そもそも、私のNO USE FOR NAMEとのはじめての出会いは、'90年リリースの1st.アルバム"Incognito"でした。大半の若い方は、2001年にFat Wreck Chordsより、2nd.アルバム"Don't Miss the Train"とともに、再リリースされた、この"Incognito"をFAT以前のキャリアを好ましく受け取れる、ファン垂涎のアイテムとして、待望のリリースだったと思います。しかし、NEW REDARCHIVESから、当時新譜としてリリースされた"Incognito"の私の印象は、もうダメダメでした。あぁ、もう、なんかメタルです。今でこそ、メタリックなパンクバンドというと、聞こえがすごく良いのですが、当時の彼らの場合、なんか「メタルっぽいパンクバンド」です。それはSTRUNG OUTのような、エッジの効いた、近代的メタリック・サウンドなどではなく、なんかハードロックがメタルへと変わっていく的な、もうパンクだかもわかんないような、むしろ、「ちょっとパンキッシュなメタルバンド」です。まだ血気盛んなパンクス丸出し人生を送っていた、いろいろと無分別の当時の私が、そんなNO USE FOR NAMEを許せるわけもなく、もうそれは、メタルがポリスのカバーとかやってんじゃねぇよぐらいの勢いで、一発で彼らのことが、嫌いになれました。以降"Incognito"は、うず高く積み上げられた、マイ屍コレクションの中に埋もれていく事になります。レーベルがNEW REDARCHIVESということもあり、'92年リリースの"Don't Miss the Train"も、レーベル買いというヤツで、性懲りも無く買うのですが、このアルバムも取り立てて、どう、といった印象もなく、まぁ、少しはマシになったんじゃね?的な、素人パンク評論家っぷりで、捨て置いてたりしました。今聞くと、タイトル曲など、今後の進化への片鱗を垣間見せる、佳曲もかなり含まれるのですが、当時の私は、それを補って余りあるほど、彼らのことが嫌いでした。そんな私が、考えを180度改めさせられ、NO USE FOR NAMEに驚異の進化を見せつけられたアルバムが、この"The Daily Grind"です。

'93年にFat Wreck Chordsより、リリースされたこの3rd.アルバム"The Daily Grind"は、本当に衝撃的でした。まず、一曲目"Until It's Gone"、そのイントロだけを聴くと、お、またかとか思ったりもしたのですが、メロディー、アレンジともに、以前とは格段に、高い完成度を誇っていました。それも、元々持ち合わせていたスピード感はそのままにです。そして以降6曲目まで、次々と間髪をいれず、矢継ぎ早に繰り出されていく、ハイスピードナンバーの数々、そして、トドメのごとく、叩きつけられるタイトル曲"The Daily Grind"。その全てが哀愁で作られたような、このミディアムナンバーは、メロディアスで魅力的なメロディーラインを、次々と作り上げていく、現在のNO USE FOR NAMEの活躍を、充分に予感させるものでした。そしてダメ押しの、明日へと繋がる高速ラストチューン。コレはもう一度きかねば、ということになります。で、ヘビーローテーション。僅か一年で、どうしてこれだけの進化を見せたのかは、知る由もないのですが、彼らはこのアルバムで、「ちょっとパンキッシュなメタルバンド」から、「メロディック・ハードコア・パンクバンド」に見事に変貌して見せたのです。そのソング・ライティングは、別の人格が憑依したかのごとく、メロディアスに完成度を高め、そのメロディアスな楽曲を、男臭く歌い上げる、Tony Slyのボーカルもやはり進化していました。もうそれは、今まで辛く当たってきた、ロッテンマイヤーな私の手を離れ、アルムの野山を駆け回るハイジのごとくとでも言えばいでしょうか。なんかもう、こうクララが立った上に、100メートルを12秒台で激走している感じです。そして、私のNO USE FOR NAMEへの認識は、これまでとは全く別の、評価と期待に豹変しました。

今聞くと、この"The Daily Grind"は、STRUNG OUTなど以上に、メタリックな印象を受けるのですが、それは、私が"Incognito"に感じたメタルっぽさではなく、明らかに、メロディック・ハードコアの持つ、カッコいいメタリックさだと思います。そして、彼らは次作、"Leche Con Carne"で、そのメタリックさすら排除した、パンクのスピード感を伴って、メロディック・ハードコアの真骨頂とも言える、サウンドとスタイルを展開していきます。
NO USE FOR A NAMEは、その変貌過程の一時期においては、他のどのバンドよりも、メタリックであったと私は思っています。しかしその、類まれなるメロディー・メーカーとしてのセンスを、十二分に発揮し、パンクの価値観、スピード感をその手に収めた、現在のNO USE FOR A NAMEを、パンクを知っている人で、メタリックと表現する人は、まさに皆無に等しいと思います。

メタルをも吸収し、パンクへと昇華させるSTRUNG OUT。かたや、メタリックさを排除し、メロデイーを極めるNO USE FOR A NAME。以前にもお話した、パンクの細分化、多様化は、この現代メロディック・ハードコアの中核を成す、両バンドに、全く違った進化を促したのではないかと思います。そういった意味でも、昨今、巷でよく目にするNO USE FOR A NAME派であるとか、STRUNG OUT派であるとかいうお話も、充分に理解できるお話なのだなと、改めて納得してしまいます。

NO USE FOR A NAME MySpace http://www.myspace.com/nouseforaname
Fat Wreck Chords http://www.fatwreck.com/public_area/
HERO OF OUR TIME -CIVILIAN-
HERO OF OUR TIME  CIVILIAN

そのバンド名を見てもわかるとおり、SATANIC SURFERSのとき少し触れた、そのアルバムタイトルをバンド名に冠するほど、SATANIC SURFERSへの愛が感じられる、新世代のフォロワーとでもいうべき、アメリカのHERO OF OUR TIMEです。
先月末に6曲入りデビューミニアルバム"Civilian"が、Bells On Recordsよりリリースされたので、すでにその名を目にしたり、そのサウンドを聴かれた方もいるでしょうが、この"Civilian"を聴く限り、その彼らが愛しリスペクトするSATANIC SURFERSと同様、徹頭徹尾高速メロディック・サウンドです。

SATANIC SURFERSのフォロワーとは書きましたが、あくまでそれは、その徹頭徹尾高速であるなど、全体的なイメージにおいての彼らのスタイルであり、その楽曲は、かなり彼らなりのアイデアとオリジナリティーが随所に見られ、単なるSATANIC SURFERSのコピーではない、これからの音楽性や方向性の発展を充分期待させてくれます。もっとも、イントロがSATANIC SURFERSをバリバリ意識していたり、M-3とかはモロSATAな感じだったりしますが、それもご愛敬かと。また、かなりの哀愁具合も持ち合わせており、それが特にメロディーに反映されているM-5がお気に入りです。ただ、6曲16分と、あっという間に過ぎ去っていくので、多少、食傷気味な感があるのは否めません。決して退屈に過ぎる16分ではありませんが、多少のアクセントを求めたい部分もあったりします。その辺りも含め、フルアルバムが待たれるところです。果してこのまま高速ナンバー押しなのか?シビれるミディアムテンポとか入れちゃったりするの?SATANIC SURFERSのカバー入れるの?などなど、興味は尽きません。

とりあえず、HERO OF OUR TIMEの名刺代わり一発。SATANIC SURFERSファンはもちろん、ユルいミディアムなんぞ聞きたくないという、熱き血潮の高速一辺倒をお求めの方にオススメです。

HERO OF OUR TIME MySpace http://www.myspace.com/heroofourtimemusic
SATANIC SURFERS -HERO OF OUR TIME-
Hero of Our TimeHero of Our Time

Satanic Surfers


SATANIC SURFERSは、1989年、スウェーデンで結成され、NO FAN AT ALL、MILLENCOLINらと並び、90's SWEDISH MELODIC HARDCOREの、先駆かつ中核の役割を果たしたバンドです。彼らの初期から解散時期まで、ほぼ変わることのなかった、徹頭徹尾高速アップテンポという、極めてシンプルなスタイルは、今も世界のあらゆる国で、特に若い世代を中心に支持され、アメリカにも、そのアルバムタイトルを冠したバンドが現れるほど、愛され続けています。ここ日本でも、若い世代に、もっとも支持されてる、90'sメロディックバンドのひとつではないでしょうか。

実を言うと、私自身はこのSATANIC SURFERSに、今の若者たちほど熱い思い入れがなかったりします。彼らの最初期にリリースされた、"Skate To Hell"(94 CDEP)から、ラストアルバム"Taste The Poison"(05)まで、またその他の音源もほぼコレクションしているにもかかわらずです。当時の私は、スウェーデンのバンドを、片っ端から探しては買い漁っており、その中には、掘り出し物的なSTONED、PRIDEBOWL、PASSAGE4、ASTREAM、STUKAS、キツい母国語も素敵なSECTOR SEXES、STREBERS、また、後に驚くことになるMOGELや、CHARLES HARFAGER、またレーベルもBURNING HEARTやBAD TASTEのメジャーから、老舗のBIRDNEST、VENEREA、ADHESIVEなど今やかなりの人気と支持を誇るバンドの最初期音源をリリースした、多大な功績を残した割にショボいBROOLまで、もう、ありとあらゆるモノをです(バンド名とか並べ立てて、少し見づらいかもしれませんが、意図的です。検索などしてみると新しい発見があるかもしれません)。で、話はまたも横道に反れましたが、SATANIC SURFERSも、今では世間的に高い評価を得ていますが、私個人的にはその中のバンドのひとつにすぎなかったような気もしますが、なぜだか時々無性に聞きたくなるバンドだったりもします。

SATANIC SURFERSは、その初期から当然のごとく高速系なのですが、個人的には、初期の彼らが多用していた、SKAフレイバーなフレーズも手伝い、いかんせん軽い印象を受け、また、そのSKAテイストも、現在も多くみられる、いわゆるSKA-COREといわれるバンドの、カッチリとした音楽性ではなく、なんかスカ入れちゃってみました感がありありの、少し、とっ散らかった感じがしました。それと、彼らに本質的に感じる、ある意味アメリカ的な、若さ弾けて爆発中的かわいさみたいなものが、その頃から苦手だったのかもしれません。しかし、それは逆にいうと、今も彼らが、若者に圧倒的支持を誇っている、証明なのではないかと思います。
とはいうものの、SATANIC SURFERSは、リリースを続けるうちに、その高速っぷりは決して変わることなく、演奏や、音作りも、格段に進歩を遂げていきます。そして、キャリア中盤から終盤のアルバムは、その音の厚みや、成長したソングライティングで、どこに出しても恥ずかしくない、まさに「カッコいい」パンクバンドに進化したと思います。

今回取り上げた95年リリースの"Hero Of Our Time"は、彼らが成長過程にありながら、確実に、色んな部分の厚みが増し、肉付けされていき、自国以外のバンドと土俵を同じくするための、まさに、はじめの一歩的な感じが見てとれます。また、まだ伸びシロのある音楽性と、初期のトッ散らかり感と明るさが混じった、決して完成されてはいませんが、バランスの取れた作品ではないかと思います。私は彼らのアルバムの中で、このアルバムが一番好きだったりします。また、このアルバムのオープニングを飾る゛...and the cheese fell down"が、SATANIC SURFERSで一番好きな曲だったりします。また、このアルバムから、2000年頃まで、ドラムのロドリゴが、ボーカルも兼任していくのですが、ドラムボーカルというと、日本だとどうしても、ロマンチックが止まらないピンクの頭を想像してしまい、パンクとか知らない方はなんとも?なかんじがするかもしれませんが、この高速ナンバーをドラムを叩きながら、シンガロングするのですから、カッチョ悪いわけがありません。SNUFFもドラムボーカルですし、ことメロディック・ハードコア界に関しては、むしろ、カッコいいことこの上ないかもしれません。ロドリゴは、まさにSATANIC SURFERSの司令塔であり、最も重要な役割を初期から解散に至るまで、担っていたように思います。その、ロドリゴは今、他のメンバーと、VENEREAのメンバーとで、ENEMY ALLIANCEというバンドをやっています。splitですが、"New Wind & The Second Wave"という作品もすでにリリースされています。以外とあちこちの国でリリースそれているので、比較的入手しやすいです。超速ナンバーも素晴らしいので、ぜひ一聴を。

と、なんだかんだ書いていくうちに、「なに俺、SATANIC SURFERS大好きじゃね?」とかいう、自分に気づき始め、なんだか恥ずかしくなったのでこの辺で。

SATANIC SURFERS 1989 - 2007 http://www.satanic-surfers.com/news.asp
SATANIC SURFERS MySpace http://www.myspace.com/satanicsurfers
ENEMY ALLIANCE MySpace http://www.myspace.com/enemyalliance


LOST IN LINE -VOODOO PINS AND VIOLINS-
VoodooPins
またこの辺で、最近のバンドをひとつ。BODYJARと同郷、オーストラリアのLOST IN LINEです。もうすぐ、待望の1st.フルレングスが、ここ日本でもリリースされる、超期待の新鋭です。NO USE FOR A NAME、LAGWAGON、NOFX、STRUNG OUT、BODYJAR、RISE AGAINST、PROPAGANDHI、BAD RELIGION、 A WILHELM SCREAM...以上が、LOST IN LINEが影響を受けたと公言しているバンドの数々です。どうでしょう?これらのバンドを全て知っている人なら、LOST IN LINEに期待せずにはいられないはずです。私が、彼らの濃厚なCDEP(てか、ミニアルバムだと思ってました)"VOODOO PINS AND VIOLINS"を聴いたかぎりでは、まず、その期待を裏切られることはないと思います。国内盤がリリースされ、人気が爆発なんてしちゃったりして、かわいい娘が、嫁に行っちゃう感(なんじゃそりゃ)を味わってしまう前に、皆さんにも、私のかわいい娘・・・いや、もとい、メロディック・ハードコア期待の新鋭を紹介したいと思います。

LOST IN LINEは、2003年にEP"Lost In Line"、04年にEP"The Lost Letters"とリリース、この辺の音源は、あちこち探してDLしてきた、MP3しか持ってなくて、全曲完璧に聞いているわけではないのですが、そのサウンドプロデュースはともかくとして、もうこの頃から、かなりグッときます。そして、06年にこの"Voodoo Pins and Violins"という、EPをリリースするわけですが、EPといいながら、実に7曲入ってます。それも濃厚でグッとくる曲の数々が。ボリューム満点にもほどがあります。
彼らの曲は長いです。大半の曲は、3分台で、中には4分超もあります。そう聞くと、コンパクトでスピーディーなモノを求める方は、エーッとなるかもしれませんが、LOST IN LINEはそれを退屈には聴かせません。同郷のBODYJARに匹敵するメロディーセンスと、さらにそれを上回る哀愁具合とともに、巧みなアレンジで、ドラマチックに曲を展開していきます。中には、M-6のようなアコースティックなアプローチもありますが、その曲以外は、ほぼ全編至る所に、高速フレーズが散りばめられています。私は、その彼らの魅力的な楽曲に、一発でヤられてしまいました。

既にご存じの方もいると思いますが、このLOST IN LINE の"Voodoo Pins and Violins"は、国内盤ではありませんが、ほぼそれに近い形で、FAST CIRCLE RECORDSという、レーベルがディストロしてくれています。FAST CIRCLE RECORDSさんも非常に良質のメロディック・ハードコアをリリースしてくれるレーベルで、カナダの高速メロディックバンド、HIGH FIVE DRIVEや、最近ではイタリアのグッド・メロディック、BLAKEなど、魅力的なアーティストを多く擁し、リリースはコンスタントとは言えませんが、確実に良い作品、良いバンドをリリースしてくれています。国内盤が出て、旧作を探し求める人が増えて、品切れという、最悪のシナリオを回避するためにも、まだ聞いていないという人は、早めのアプローチを、価格も\1,150とリーズナブルです。と、なんだか、今ならセットで高枝切りバサミを2本お付けしたくなるような勢いですが、ホント、オススメです。
LOST IN LINEの1st.フルレングス"Smiles That Scream"に 関しては、彼らのMySpaceで視聴可能な数曲に、すでに期待を爆発させそうになりつつ、リリースされてから、またホメちぎりたいと思っています。

LOST IN LINE MySpace http://www.myspace.com/lostinlinestyles
FAST CIRCLE RECORDS http://www.fastcirclerecords.com/
BODYJAR -RIMSHOT!-
Rimshot!Rimshot!

Bodyjar


オーストラリアも、かなり昔からパンクの盛んな国で、メロディック・ハードコアに類するバンドも多く存在します。日本での知名度はともかく、オーストラリア国内でチャートに入るほどのビッグ・ネームが、このBODYJARです。もっとも、今現在の彼らの音は、とてもメロディック・ハードコアとは表現できない、むしろ、ポップなパンク系ロックバンドという呼び方をしたくなるほど、その音楽性は変貌していますが...
バンドが歴史を重ねるにつれ、方向性の変換により、スピード感は置き去りにされたまま、彼らが、メロディック・ハードコア時代から持っていた、ホピュラー・チューンをチャートに放り込めるほどの、メロディーセンスと、ポップさは磨きがかかっていきます。それは、私個人的には、ひどく歯痒いことだったりします。

BODYJARは91年、前身のHELIUMの名で結成。HELIUM名義でアルバム"You Can't Hold Me Down"をリリースした後、BODYJARに改名。94年に1st.アルバム"Take A Look Inside"をリリースします。この1st.はメロディック・ハードコアというよりは、現在のポップパンクに類する感じで、"Do Not Do"という、高速キラーチューンはあるものの、テンポ的にもゆったりとした印象を受けます。HELIUM名義の前作のリテイクなども含まれ、その音楽性はHELIUM時代と、さほど変わりません。当時よく引き合いに出された、アメリカのALL(DESCENDENTS)の、Bill StevensonとStephen Egertonコンビのプロデュースですが、センセーショナルな音というほどではないように思います。しかし、HELIUM時代もそうですが、すでにこの頃から抜群にPOPです。ちなみに、国内盤はビクターからのリリースで、オリジナルの胎児ジャケットは、国内盤で、ポップでキッチュな感じのフォトに差し替えられています。また、以降のリリースもそうですが、ビクター国内盤には、当時入手し難かった、EPや12インチが、ふんだんに詰め込まれ、実に有難いかぎりでした。とともに、輸入盤買っちゃった後に、国内盤も買わざるわえなくなり、さらなる散財を迫られるわけですが。当時のビクターさんは、テイチクさんとともに、メロディック・ハードコア系のアーティストのリリースに、非常に精力的で、スウェーデンの主だったバンドなどの国内盤も、多く手がけてます。ホント良い時代でした。と、話は少し横道に反れましたが、その後、ドラマーをメンバーチェンジし、彼らのキャリア中、最高の速度を誇る作品が、96年リリースのこの、"Rimshot!"です。

彼らにとって、ドラマーをチェンジしたのは大正解で、この2nd.アルバム"Rimshot!"から、それまでのモッサリ感が抜け、エッジの効いた、非常にタイトな演奏に変わりました。また、全体的な音の作りも、ヘビーかつメタリックになり、それが大半を占める高速ナンバーと相俟って、実に重高速メロディアス・コアといった趣の素晴らしい仕上がりを見せています。メンバーが、インナーで、STRUNG OUTのTシャツを着用しているなど、そういったFAT系のUSメロディック・コアへの傾倒が、この時期、もっとも顕著に現れています。もっとも、そこら辺を狙って、しかもそれを、標準を高く超えるクォリティで、簡単にやってのけるあたりが、このBODYJARというバンドの、恐るべき器用さと、類まれなるセンスを物語っています。

BODYJARは、98年リリースの次作"No Touch Red"で、タイトな演奏はそのままに、スピードをやや落とし、更なるメロディアス路線を推し進めます。しかし、"No Touch Red"は、全体的に洗練されたにもかかわらず、充分にパンクアルバムとして成立する良作です。初期の彼らに思い入れが強い分、多少厳しい言い方になりますが、私がBODYJARを、パンクバンドとして認識するのは、残念ながら、その3rd.アルバムまでです。しかし、たとえ、パンクでなくなったとしても、素晴らしいメロディーだけは、今でも、十分すぎるほど持ち合わせています。彼らのその類まれなるセンスと器用さは、今もどこかで、パンクス以外の人を楽しませ、満足させているに違いありません。


BODYJAR Official http://www.bodyjar.com/
ブログ
私は、元来一人が好きで、今生業としている、ガシャポン屋も、仕入から経理、販売に至るまで、全て自分自身でやってたりします。すごく親しい友人や、お世話になってる方もたくさんいるのですが、私のマイウェイな本質が、そんな大事な人々に、時に迷惑をかけてしまうことがあるかもしれないので、余程困ったことがない限り、その行動や、判断は単独だったりします。それは、年を重ねていく毎に、ひどくなり、最近では、ほんとうに、一人でいることが当たり前であるかのようにです。
こんな私でも、昔パンクバンドをやっていた時は、結構いつも誰かが周りに居て、酒を飲んだり、バカ話をしたりと、若さも手伝い、普通の人以上に、ハメを外していた時期がありました。そんな時期でも、私の本質的部分は、今とさほど変わってないように思うのですが、それでも、そんな楽しい時代を過ごせたのは、パンクに出会い、バンドを始めて、いろんな人と出会えたからだと思っています。

自分で音楽を作らなくなって、もう、十年近くになります。先述したように、今は、日々ひとりの日常を、時にせわしなく、時にのんびりと、凡庸と過ごしています。
そんな私の、凡庸たる日常の楽しみは、昔から聞いていたパンクロックを聴きながら、私の好きなパンクを丁寧に解説してくれていたり、新しいカッコいいバンドのニュースをいち早く教えてくれる、明らかに私より若いであろう方々の、ブログなどを覗かせてもらったりすることだったりします。
先日話した、Bells On RecordsのLOUIEさんのブログ、珍しい欧州のCDを入手するのに、すごくお世話になってるMILESTONE MUSIC GROUP、キッチュな雰囲気が楽しいりえぞー部屋(ろどりご、かわいいよ、ろどりご)、溢れるマニアックコレクター精神に感服するDon't Drag Me Down、新しいメロディック・コアの音源を、真摯な姿勢で、解説してくれているSymptoms Of Humanityなど、他にも多くのブログやサイトを、こっそり覗かせてもらっては、新しいニュースに驚いたり、新しいバンドを教えていただいたりと、疲れた精神に、安らぎや、活力をいただいたりしています。そして、私もいつか、彼らのように、パンクや、メロディック・ハードコアの素晴らしさを、見知らぬ誰かに、伝えることができたらいいなと思って、このブログを始めました。

店休の前日、いつものようにソファーで爆睡。朝、起きて自分のブログ見て、明らかに前日の倍以上の訪問者に、ビックリでした。
私は、ゴールドというSHOPで、よくCDを通販していて、そこの店員さんのY氏が、非常に的確に私の嗜好をくみ取ってくれていて、実に助かっていました。数年前、そのY氏が、お店を去ることになり、ゴールドさん自体も、パンクを扱わなくなるとのことで、正直途方に暮れていました。当時、Bells On Recordsのリリースの最初期の一つである、STRAIGHTAWAYのリリースと重なり、今ほど自由自在にパソコンで通販とかできなかった当時の私は、心待ちにしていたSTRAIGHTAWAYを一日も早く欲しくて、Bells On Recordsに直接メールして、入手しました。それから、その品揃えの多さとマニアックさから、ディスク・ユニオンさんで、購入することが増えたのですが、Bells On Recordsのリリースするものに関しては、最近のハードスケジュールとなるまで、直接メールをやりとりして、いただいていました。そんな縁もあり、また、最近お気に入りのACTIONMENを、取り上げたかったこともあり、久々にLOUIEさんにメールしました。すると、申し訳なくなるほどの言葉とともに、この生まれたての、かなり読みづらいであろう私のブログを、高速メロディックの速ささながらに、自らのブログで紹介していただいているではないですか!!で、今朝のビックリということに相成りました。
自分の書いているものを褒められて、悪い気がするはずがありません。しかも、Bells On Recordsさんのような、メジャーな存在に、私のような僻地居住のロートルパンクスの書くブログが取り上げられ、むしろ、小躍りしたくなるような、喜びさえ感じます。しかし、それと同時に、ここを見た、Bells On Recordsの支持層である、若い方たちが、ある意味回顧的に、この20数年間を振り返っているかのような、私のブログを見たとき、面白いと感じるだろうか、また、聞いたことのないバンドに興味を持っていただけるだろうかと、一抹の不安を感じて、少しビビっちゃったりもします。

実は、お店が閑古鳥なので、昨日のうちに、次のBODYJARとか、ガッツリ上がってたりしたのですが、紹介していただいた、Bells On RecordsのLOUIE氏に、多大なる感謝を込めて、この一文を挟ませてもらいました。
私は、誰かと何かをするよりも、ひとりで何かをすることのほうが得意な人間になってしまいました。
しかし、バンドをやっていた時のように、このブログを始めたことによって、見知らぬ誰かと出会ったり、また、お世話になっていた方から、思わぬ喜びをいただいたり、陰ながら応援してくれてる人に支えられていたりと、世界にたった「ひとり」なのに、決して「ひとりきり」ではないという、充実感を、少しづつ、確かな手ごたえとともに、実感したりしています。
ACTIONMEN -THE GAME-
The GameThe Game

Actionmen


近年イタリアでは、昔のスウェーデンのように、良質のメロディック・ハードコア・バンドが、増殖し続けています。7YEARS、X-STATE RIDE、JET MARKET、MEANWHILE、QUESTION MARKS 、SEED'N'FEED...他にも、数え上げればキリが無いほど、質の高いメロディック・パンクが生まれています。ここ数年、日本でも、国内盤が、リリースされるバンドがあったり、いろんなところでディストロされたりと、かなり注目度が高まっています。
そのサウンドタイプも、明らかにSTRUNG OUTなどにインスパイアされたであろう、エッジの効いた高速メロディックを中心に、エモ系や、ファンパンク、ポップパンク系など、多岐に渡り、また、演奏や、楽曲のクォリティも高く、まさに第三世代の若いパンクスたちが、多様化したパンクを消化して、生まれた産物だと思います。
そんなイタリアのシーンでも、一際、高い演奏力を持ち、ズバ抜けた高速感と、独特のアレンジセンスを持ち合わせ、異彩を放つ存在が、このACTIONMENです。

ACTIONMENの昨年リリースされた、実質的1st.アルバム、この"THE GAME"は、現在、世界中のほぼ無名の、しかし、非常に質の高いメロディック・ハードコアを、コンスタントにリリースし続けている、まさに、日本のメロコア普及の第一人者とも呼ぶべきBELLS ON RECORDSからのリリースです。その、高速メロディック系アーティストを多く抱える、BELLS ON RECORDSの中でも、ACTIONMENの"THE GAME"は、それまでリリースされた、ある種ストレートなメロディック・ハードコアの中にあって、とりわけ、異色な印象を受けました。
ACTIONMENは、抜群のスピード感を持ちながら、そのアレンジは非常にトリッキーで、時にジャジーに、時にファンキーに、巧みなテクニックを駆使して、およそパンクバンドでは考えられない、アレンジやリズムを次々に繰り出してきます。それは、それまでBELLS ON RECORDSに、「グッド哀愁高速メロディック」を求めていた若いリスナーには、私が感じた以上に、異質に捉えられたかもしれません。しかし、求めるモノは、ほぼ同じであろう私は、このACTIONMENが、BELLS ON RECORDSの中でもマストだったりするほど、大好きです。バックボーンすら不明なほどの、多彩なアレンジ、確かな演奏力、特に、手数が多く、スピードの緩急を表現できるドラムが、かなり好きだったりします。BELLS ONのオーナーさんのブログによると、セッション系のメロコアバンドだそうですが、それも納得する理由です。ドラマーは、MEANWHILEと掛け持ちだそうで、もちろん、MEANWHILEもすごく、カッコいいバンドなのですが、それ以上に、ここでのドラミングを非常に魅力的に感じます。

ACTIONMENは、時にパンクの軌道に大きく反れた、暴走っぷりすら見せつけます。しかし、そのアプローチは本来の意味で、近代的なミクスチャーと言えるのではないかと思います。今月末、彼らの、このアルバム以前の音源もリリースされるようで、私は、非常に楽しみにしてます。この辺のリリースのマニアックさも、BELLS ON RECORDSのレーベルとしての魅力です。
メロディック・ハードコアに、ある種の固定観念を持たず、少し柔軟性をもって聴くと、この"THE GAME"は、非常に楽しめる、痛快な一枚になるのではないでしょうか。幅広い音楽性と、パンクの更なる可能性の詰まったアルバムだと思います。

ACTIONMEN Official http://www.actionmen.it/
ACTIONMEN MySpace http://www.myspace.com/actionmen
BELLS ON RECORDS http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=bellsonrecords
BELLS ON RECORDS MySpace http://www.myspace.com/bellsonrecords

NO FUN AT ALL -NO STRAIGHT ANGLES-
No Straight AnglesNo Straight Angles

No Fun at All


日本盤がリリースされる程、メジャーな認識をされ始めた、SWEDEN MELODIC H.C.。中でも、MILLENCOLINや、SATANIC SURFERS等と共に、その初期のシーンの、中心であったともいえるバンドが、NO FUN AT ALLです。しかし、近年において、前述の2バンドと比べると、その名の通り、あまり話題にも上らず、フォロワーというのも、あまり耳にしません。私は、最も好きなバンドのひとつだったりするのですが...
当時の雑誌の記事でも、「遅れてきたBAD RELIGION」だとか、「もし彼らが、アメリカのバンドだったら、すごいバンドになっただろう」とか、なんだか、不遇っぽい感じの、ネガな印象で語られていて、ホントその通りに、今では不遇な境遇になっちゃった感があるのですが、ここはひとつ、前向きに、94年リリース、彼らの最高傑作"No Straight Angles"の話といきましょう。

NO FUN AT ALLは、BURNING HEARTのカタログでも、リリースNo.3と、レーベルでも初期のリリースの93年、ミニアルバム"Vision"でデビュー。もっとも、このアルバムは、ボーカリストも違い、その音楽性も、後の高速メロディックの、片鱗は見せるものの、古くからのSWEDISHパンクを、踏襲してる感じで、かなり質感が違います。(ちなみに、ビクターからの日本盤は、この"Vision"もブチ込んだ、2 in 1wでした)NO FUN AT ALLが、本当の意味で化けるのが、2nd.リリース、この"No Straight Angles"です。
NO FAN AT ALLは、この"No Straight Angles"で、それまでのスウェーデンの、多くのパンクバンドが持つ、ある種、ガチャガチャしたチープさとか、ベタベタしたバタ臭さという、特徴的な部分を払拭し、ある意味洗練された、近代的高速メロディック・ハードコアを、実践して見せました。彼らの提示した、そのスタイルは、後のスウェーデンのパンクバンドの、手本となるような、斬新さだったと言えます。
アルバムの大半を占める、メロディック・ハードコア然とした、高速ナンバーの数々は、当時でも最高速の部類に、属すると思います。また、この時期の、彼らの音の作りは、かなり独特な感じに聞こえ、同時期の、コンピレーションに収録されている曲なども、明らかに同じ質感を持っています。また、メロディーも、他のバンドに比べ、暗めな感じが中心なのも、特徴のひとつだと言えます。

NO FUN AT ALLの、音楽性や、方向性は、この初のフルレングスにして、実質的1st.アルバムで、ほぼ完成されています。MILLENCOLINや、SATANIC SURFERSの、同時期にリリースした作品も、これほどの完成度はみられないような、気がします。その完成されたスタイルは、以降リリースされる、"Out of Bounds"('95)、"The Big Knockover"('97)でも、ほぼ、変わることなく、踏襲されていきます。しかし、それ故に、その高い完成度に、Swedish Melodicの、そして彼ら自身の初期衝動がプラスされた、"No Straight Angles"を超えられた作品は、なかったように思います。そして、その自分達が創造した、革新的スタイルを捨て、新たな方向性を求め、スピードを緩めた"State of Flow"('00)で、それまでの支持が失われていき、そのキャリアにも、幕を閉じることになります。

近年、また活動を再開し、たまにLIVEもやっていたようですが、今はまた、ほとんど話題を見かけません。また改めてスウェーデンのバンドたちが、話題に上る昨今、もう少し高い評価や、話題があってもいいように思うのですが、いかがなものでしょう。ぜひとも、若いパンクスにこそ、聞いてほしいバンドです。

NO FUN AT ALL Official http://nofunatall.com/
HARDCORE FOR THE MASSES Vol.2
H..C.F.T.M.Vol.2

北欧にも、かなり古くから、多くのパンクバンドが存在しました。そして、90年代、その北欧の一国、スウェーデンは、まさに、メロディック・ハードコアにカテゴライズされるバンドの、メッカでした。
メロディック・ハードコアは、Skate Punkなる呼称もあるように、若いスケーターや、スノーボーダーのBGMとしても、重宝され、親しまれていました。スウェーデンでも、そういった若者たちの、ある種流行的な、音楽嗜好が、小さな北欧の国にも、あっという間に、広まっていったのではないかと思います。
それまで、私のような知識の無い、アホな日本人は、スウェーデンと言われると、すぐ、直輸入的なアレなモノをイメージして、まったくダメダメだったのですが、そんな私も今では、SWEDENイコールMelodic Coreというイメージしか、わかなくなってきました。それはそれで、世間的にダメなような気もしますが、とにかく、それほどまでに、スウェーデンには、叙情的で、哀愁のメロディーを持った、純度の高い、高速メロディック・ハードコアなパンクバンドが、非常に多くいました。その時代もそうですし、今、現在も、かなりの高い確率で、良いパンクバンドに、遭遇できます。

そして、私のSwedish Melodic Coreとの、初めての邂逅が、このコンピレーション、"HARDCORE FOR THE MASSES Vol.2"でした。ジャケ写のコレ、チ・・・と、その凶悪なジャケットには、あえて触れないでおきましょう。
当時は、送られてくるカタログを見ながら、電話で注文という、悲しくなるような、日本直販な通販事情、電話で店員さんに、「これから、スウェーデンきますよ」的な、オススメに誘われるまま、購入しました。で、大アタリ。
24バンド、24曲収録なのですが、今考えると、そのメンツがスゴい。RANDY、NO FUN AT ALL、SATANIC SURFERS、MILLENCOLIN、59 TIMES THE PAIN、REFUSED...と、今では、USリリースもされたりとか、世界各地に、フォロワーが存在していくような、かなりのビッグネームになったバンドも、多数収録されています。また、その収録曲も、未発表の曲や、アナザーバージョンなど、多数含まれています。特に、今では、最もビッグネームになったであろう、MILLENCOLINの高速時代の名曲、"Disney Time"は、このアルバムでは、アナザーアレンジです。それだけでも、ファンは垂涎なのではないかと思います。
リリースは、すでにカタログ落ちしてるので、はっきりしないのですが、記憶だと、94年だと思います。レーベルは、当時スウェーデンが誇る、パンクレーベルの雄、BURNING HEART。北欧のエピタフとの異名もとった、レーベルです。もっとも最近は、本家エピタフと同様、かなり微妙な感じですが。

とにかく、このアルバムには、後のスウェーデン・メロディック・ブームの、起爆点的な、エネルギーが、当時の雰囲気を、そのままに、凝縮されています。そして、このアルバムの前後から、後に、90'sメロディック・ハードコアの代名詞となるようなバンドが、ここに収録されているバンドも含め、スウェーデンに出現していきます。
そして、私の、当時ではかなり入手しづらかった、SWEDISH MELODIC H.C.発掘の、汗と、苦難と、散財の日々が、始まるのでした。
STRUNG OUT -ANOTHER DAY IN PARADISE-
Another Day in ParadiseAnother Day in Paradise

Strung Out


パンクのジャンルも、更なる多様化が進んだ、90年代。我々より、ずっと若い世代のパンクスたちは、我々のような、オリジナルパンク世代の持つ、パンクへの拘りも、かなり希薄になり、自由になったように思います。「パンクとはかくあるべき」、そういった頑なな拘りを持たない、若者たちは、我々の時代では、相容れることなど、到底考えられなかった、パンクとメタルの垣根さえも、軽く越えていきます。
そして、パンクとメタルを取り込んだ、新たなバンドも出現していきます。、もっぱら、その、メタリックなパンクバンドと、形容される代表格とも言えるのが、このSTRUNG OUTです。

STRUNG OUTは、そのテクニカルな演奏と、楽曲のアプローチから、「パンクとメタルの融合」的な諸評を、いたるところで目にします。確かに、早弾きのギターリフや、ある種金属的な音の質感、ゴシック的な要素もはらんだ、ビジュアルイメージなど、多くのメタルバンドが特徴とする要素を、STRUNG OUT自身が、多く持っているのも事実です。そういった部分が、我々と同世代、あるいは、頑なにパンクへのこだわりを持つ方々に、ウケがよろしくない理由かもしれません。ですが、パンクへの拘りなら、人一倍強いであろう私は、このSTRUNG OUTが大好きです。それも、今現存する、パンクバンドの中でも、一番と言ってもいいほどにです。
私自身、彼らの持つ、そのメタリックな部分を否定する気は、毛頭ありません。ましてや、皆さんのおっしゃる通りだとも思います。パンクとメタルの融合、それ自体、オルタナティヴシーンにおいて、最大級の賛辞だとも思います。しかし私が、STRUNG OUTに強く感じるのは、もっと根源的なパンク臭だったりします。その表面的な、メタリックな音楽性の、内から湧き出るパンクの臭いを、感じずにはいられないのです。私はそんな、パンクバンドとしての、STRUNG OUTが大好きだったりします。

私が、STRUNG OUTに感じるのは、どんなにメタリックなリフも、メタリックなアプローチも、STRUNG OUTという、フィルターを通すと、なぜかパンクに聞こえてしまうという、不思議な感覚です。
それは、Vo.Jasonの、深く味わいのある、魅力的な声質と、確かな歌唱力に、起因するのかもしれません。もしかすると、ただ単に、彼の声質が、私の好みにピッタリと、マッチしているだけかもしれませんが...
それと、私は、本質的に、日本人的感性しか、持ち合わせておらず、哀愁・・・そう、まさに「侘び寂び」をパンクにも求めたりします。当時、SNUFFを筆頭に、欧州の多くのバンドから、その「侘び寂び」に、近い感覚を感じ取れました。主観ですが、今も、ヨーロッパには、日本人の感覚にマッチする、侘びや、寂びを、そのメロディーに反映しているかのような、バンドが多く存在します。しかし、90年代初頭、私は、アメリカの多くのバンドから、その「侘び寂び」を、あまり感じられませんでした。どちらかというと、もっとカラっとした、明るいメロディーを持つ、バンドが多かったように思います。
そんな中にあって、STRUNG OUTは、アメリカのバンドにして、最も強く、その「侘び寂び」を感じ取れた存在だったのかもしれません。いささか、趣味嗜好的な観点ですが、私は、STRUNG OUTの持つ、実にアメリカっぽくない、暗さや、湿り気が、本当に大好きです。
今、STRUNG OUTが、欧州の、若いメロディック・ハードコア系のバンドに、圧倒的支持をもって、受け入れられているのも、そんな若い世代のパンクバンドたちが、パンクとメタルの垣根を越えた世代であるのと同時に、そういった部分も、一因にあるのではないかと、勝手に思ったりしてます。
とはいうものの、アメリカにも、STRUNG OUTに匹敵する、私の言う、「侘び寂び」を感じさせてくれる、NO USE FOR A NAMEや、BAD RELIGION、他にも、素晴らしいバンドが多く存在します。また、昨今、アメリカの新しい世代のバンドにも、哀愁や、侘びや、寂びを、持ったバンドが、増えてきたように思います。音楽の多様化に伴い、そういった感性の多様化というのも、あるのだなと思ったりしてしまいます。

で、この、STRUNG OUTの、Fat Wreck Chordsのデビュー作にして、通算2作目のアルバム、1994年リリースの"ANother Day In Paradise"です。
Fat Wreck Chordsは非常に良質の、メロディック・ハードコアバンドを、多くリリースしている、レーベルですが、その初期のリリースは、まさにハズレなし、という感じでした。LAG WAGON、NO USE FOR A NAME、PROPAGANDHIと、その錚々たるメンツの並ぶ、初期のFatのバンドの中にあっても、STRUNG OUTは、当時ほぼ、無名の新人ながら、全く引けを取っている印象がありませんでした。
その、全く新しい、メタリックな疾走感、そして、現在よりも、強く激しく感じる、ある種、古臭いパンク臭。「詫び寂び」を散々語っておきながら、アレですが、このアルバムの哀愁度は、以降のアルバムよりも、多少薄く、その分、男臭さのようなモノが、全面に押し出されている印象です。今の彼らと比べると、メロディアスなのに、非常に荒っぽく聞こえます。私は、一曲目"Population Control"のカッコよさに、すでに完全にヤられてしまいました。とにかく冒頭"Population Control"→"Lost"の超高速メロディックコンボは、メロコア的にも、パンク的にも、チート過ぎで、その高性能パンクっぷりに、ノックアウトされてしまいます。
STRUNG OUTの今後も、更なる進化を遂げていくことになる、そのサウンドは、すでに、この"ANother Day In Paradise"の時点でも、ある意味では、完成されていると言えます。

正直、STRUNG OUTを取り上げるとき、どのアルバムからやればいいのか、非常に悩みました。私は、彼らのニューアルバムが、リリースされる度、かなりの期待感を持って臨むのですが、STRUNG OUTに、その期待を、裏切られたという経験が、ほぼ、皆無に等しいからです。どのアルバムも、常に新しい衝撃で、私に満足感を与えてくれます。あえて言うなら、1992年、確か、結成年だと思いますが、Fat以前の、キャリアのリリースである、1stアルバム(後の98年、Fatより、"Skinny Years: Before We Got Fat"のタイトルで、再リリース)だけは、あまりに、音質、質感とも、現在と違いすぎて、本来の意味で、私のような、コアなファンでしか、喜べないようなアルバムなので、あえて外して、一般的に1stの認識が高い、"ANother Day In Paradise"からということにしました。以降、またアルバムごとに、機会をみながら、取り上げていければいいなとか、思っています。

STRUNG OUT Official http://www.strungout.com/
STRUNG OUT MySpace http://www.myspace.com/strungout
Japanese STRUNG OUT Fun's Page http://strungout.jpn.ch/
SNUFF
Snuff SaidSnuff Said

Snuff


FlibbiddydibbiddydobFlibbiddydibbiddydob

Snuff


パンクシーンもさほど賑わってはいなかった、80年代も終わりにさしかかる頃、圧倒的スピード感と、哀愁のフレーズを携え、SNUFFはシーンに衝撃の登場を果たしました。
SNUFFは1986年に結成され、1991年に一時解散後、メンバーチェンジを経て、現在も活動を続けているイギリスのバンドです。現在のメロディックハードコアや、UKメロディックという言葉も、このバンド無くしては、生まれなかったのではないかと思うほど、彼らが示したスタイルは、革新的だったと思います。
彼らの最大の功績は、それまで多くのバンドが、試行錯誤を重ねた、本来、相容れるはずのななかったはずの、「メロディー」と「ハードコアパンク」を、シンプルかつ、分かり易く、いとも簡単に整合してみせたところだと思います。

メロディアスな曲を、超高速で演奏する。80年代のアメリカに、そういった手法を、実験的に取り入れて、後のメロディックHCや、グランジなどの、オルタナティヴシーンに、大きな影響を及す、HUSKER DUという、バンドがいました。SNUFFも、そのHUSKER DUの影響を、少なからず、インタビューなどで語っていました。HUSKER DUは、その演奏技術もさることながら、ABRASIVE WHEELSなどを、さらに発展的な形で、昇華させた音楽性を持っていました。しかし、彼らの多くの楽曲は、先述した実験的試みが、全面に押し出され、それは、リリースするアルバムごとに、違ったアプローチを見せるため、それ故、難解な印象を拭えませんでした。つまり、少し乱暴な言い方かもしれませんが、HUSKER DUは、パンクスに、圧倒的な支持を受ける曲も書きますが、それと対極の、パンクスには見向きもされない曲も書いていたということです。

SNUFFが用いた手法は、パンクやメタルが持つ、重厚なサウンドや、ギターフレーズに、楽曲が持つ、メロディーを損なうことなく、高速で演奏するというものでした。そのシンプルな回答は、実に明解でした。そこに、難解さなどは微塵も無く、むしろ、日頃ロックに慣れ親しんでいる人であれば、万人受けするであろう、素直にカッコいいと呼べるスタイルでした。
誰もが耳にしたことがあるであろう、ポピュラーな曲を巧みなアレンジで、カバーするセンス、そして、なにより、オリジナルの楽曲の、卓越したライティングセンスも手伝い、SNUFFは多くの人たちに、愛されるバンドになったのだと思います。

1989年にデビューEP、"Not Listening"をリリース、1stアルバム"Snuff Said..."そして、2ndリリースのミニアルバム"Flibbiddydibbiddydob"と立て続けにリリース、その噂はたちまち日本にも聞こえてきました。超高速の楽曲に、哀愁を帯びたメロディーが乗る、そのセンセーショナルなスタイルは、当時の雑誌などで、Hardcore meets The Jamなどと、形容されていました。
インターネットなどの手段が、皆無だった当時、ストリーミングなどあるはずがないので、気軽に聴きたいモノは聞けません。まして、地方に居住する私には、通販でコツコツ買う以外、パンクのレコードや、CDを入手する手段がありませんでした。輸入盤も今ほど手軽に入手できない時代、DOLLなどのパンク雑誌で、そのまだ見ぬバンド"SNUFF"の評判や、絶賛の記事を見るにつれ、早く聴きたい焦りと、溢れんばかりの、期待が高まっていきました。
そして待つことしばし、ついに、1991年2月1日、テイチクから、この"Snuff Said..."と"Flibbiddydibbiddydob"の2枚が、日本盤として、同時発売されました。ありがとう、テイチクさん、ほんとうに、ありがとう。
そして、初めて聴いたSNUFF。それは、私の異常なまでの期待を裏切ることなく、まさにDAMNED以来の衝撃でした。当時味わった、その高速感たるや、今までのどんなバンドをも凌駕する、超高速と呼ぶに相応しい、圧倒的なスピードでした。そして、抜群のメロディー。
低く、地を這うように、緩やかに疾走するオープニングナンバー"Words of Wisdom"で幕を開ける、"Snuff Said..."。"Not Listening"の哀愁漂うメロディー、そして当時では、耳にしたことのない程の超高速ナンバー"Too Late"。その他、収録されているナンバー、そのどれもが、今まで出会ったことのない、アレンジやアイデアで、埋め尽くされていました。そして、"Flibbiddydibbiddydob"における、幅広い、音楽性を物語る、そのカバーのセンス。私が、SNUFFに、たちまち魅了されたのは、言うまでもありません。


当時、私はバンドをやっていて、少しゴタゴタがあり、活動中止の状態でした。その時、聴いていたのが、このSNUFFでした。SNUFFは、そんな私に、もう一度トリオバンドとして、活動を再開する、エネルギーや、アイデアを与えてくれました。曲を作る時以外、持ったこともなかったギターを、弾きながら歌えるようになったのは、SNUFFみたいなバンドがやりたいという、一心だったように思います。で、すぐ後に知ることになるんですが、SNUFFはドラムボーカルであるという、オチがつくのですが...
SNUFFも、DAMNEDと同じく、パンクを聴き続けていることに、大きな意味をもたらしてくれ、人生を変えてもらったバンドのひとつです。
ABRASIVE WHEELS -BLACK LEATHER GIRL-
Black Leather GirlBlack Leather Girl

Abrasive Wheels


そのジャケットは、当時のハードコアバンドが、誰もチョイスしないであろう、ある意味軟弱とも受け取れる、デザインかもしれません。また、裏ジャケの写真は、確かにハードコアパンクスなのですが、メンバー二人がピンクのモヒカンで、どことなく愛嬌のあるルックス、記念写真のような佇まいが、なんともいえない雰囲気を醸し出しています。そのルックスもさることながら、彼らの音は、現代のメロディックハードコアの元祖とでもいうべき、ポップかつ、メロディアスなもので、まさにあらゆる意味で「異端」だったのだと思います。

80年代前半、オリジナルパンク以降、台頭してきたパンクは既に細分化しつつあり、その主流は、高速フレーズに、ガナり立てる(と言えばよいでしょうか)、いわゆるストロングスタイルの、「ハードコアパンク」と、キャッチーなメロディーと、コーラスワークを、オーディエンスのパンクス達と共有する「Oiパンク」(Oiはいわば、掛け声)というスタイルでした。
現代でこそ、ABRASIVE WHEELSは、Oiパンクにカテゴライズされていますが、その音楽性を、当時のカテゴリーに当てはめるのは、かなり乱暴な感じもします。時にパンクの枠すらハミだしそうな、そのあまりにキャッチーで、メロディアスな彼らの音楽性は、ハードコアも、Oiも、その呼称が、しっくりと馴染みません。しかしそれこそが、当時のイギリスのパンクシーンでも、異端であった、彼ら独自の音楽性を証明していると言えます。

81年リリースの1stアルバム"When the Punks Go Marching in"は、ハードコア色が、強く前面に出ていますが、ポップ性や、キャッチーさは、既に、この頃から色濃く感じられ、タイトルの「聖者が街にやってくる」のカバーなど、ポップなアイデアが随所に散りばめられ、当時の他のハードコアより、かなり聞き易いと思います。
そして、84年リリースの、2nd"Black Leather Girl"。このアルバムは、そのシーンにありながら、ハードコアパンクと呼べるモノではなかったかもしれません。むしろアプローチ的にはハノイロックスとかが、近い印象かもしれません。プレスリーの「監獄ロック」のカバーなど、ロックンロール色も強く、誰もが初めて聞いた時、パンクロックと認識することが、できるかどうかもわかりません。しかし私は、彼らの、少し哀愁を帯びた、メロディーが、アップテンポのロックンロールの乗り疾走する、このアルバムが大好きです。そして、パンクであると、信じて疑いません。

今も圧倒的な支持を受ける、SNUFFも、ABRASIVE WHEELSからのインスパイアを、雑誌のインタビューで語っているのを、目にしたことがあります。また、日本のインディーズブームの立役者であったLAUGHIN' NOSEも、彼らからの多大な影響を公言していました。
ABRASIVE WHEELSの登場は早すぎたのかもしれません。しかし、彼らの音楽性は、後の素晴らしいパンクバンドに影響を与え、そして、現在のメロディックハードコアの、礎の一つとなっている思います。
そして、2008年。これを書くまで、全く知らなかったのですが、彼らは、現在も活動中のようで、なんと今年、ニューアルバム(!!)のリリース予定があるそうです。彼らのmyspaceで、"Black Leather Girl"のオープニングナンバー"Maybe Tomorrw"のニューバージョンが聴けます。また、ひとつ楽しみが増えた気がします。

ものすごく余談ですが、私の持っている"Black Leather Girl"は、Vapの日本盤のアナログで、今、大人気のコミック「デトロイト・メタル・シティ」の4巻に出てくる、今は亡き、大分のリズムレコードで買いました。

ABRASIVE WHEELS - official site http://www.abrasivepunk.com/

THE JAM -IN THE CITY-
In the CityIn the City

The Jam

ロンドンに一大パンクムーブメントが吹き荒れる1977、多くのパンクバンドとほぼ時を同じくして、THE JAMもイギリスのパンクシーンに登場しました。DAMNED、CLASH、PISTOLSを3大パンクバンドとし、それにSTRANGLERSと、このTHE JAMを加え、オリジナルパンクシーンの5大パンクバンドと称するのも、オリジナルパンクを語る上で、ポピュラーな認識であると思います。

Vo. & G.でフロントマンである、ポール・ウェラーは当時弱冠18歳。幼さの残る甘いルックスと、か細いと表現してもいいほどの体躯に、デカいリッケンバッカーを抱え、激しいカッティングとともに、シャウトする様は、当時の、彼らのLIVEや、PVにも、美ささえ携え、焼き付けられています。また、ブルース・フォクストン(B.)と、リック・バックラー(Dr.)のリズム隊による、タイトな演奏と、エネルギッシュなステージングも、そのトリオバンドとしての魅力と醍醐味を、余すところなく表現しています。黒の細身のモッズスーツに身を包み、スタイリッシュなのに泥臭い、彼らの姿を、私はいつ見ても、「美しい」と表現するのが、最も適していると思っています。

THE JAMは1977年、シングル"In The City"でデビュー。当時の若者を歌ったこの歌は、同世代の若者の共感を得て、全英チャートの40位に入り、以後、彼らのリリースするシングルは、その18曲全てが、全英チャート40位以内に入る快挙を成し遂げ、ついには中期の名曲、"Going Underground"で、チャートの1位にまで上りつめる、ビッグバンドへと成長していきます。そして、1982年、まだ、人気も支持も絶頂の中、THE JAMは、その活動に幕を下ろします。その後ポール・ウェラーはTHE STYLE COUNCILを結成。ポップスのキャリアを重ねていきます。余談ですが、ジャズやソウル、R&Bまで取り込んだ、初期スタカンを、ここでとりあげることは決してないでしょうが、意外にも私は結構好きだったりします。

パンクシーン只中に生まれ、モッズリバイバルを喚起し、ポップの頂点に上り詰め、散っていったTHE JAM。そんな彼らの1stアルバム"IN THE CITY"は、一曲目のスピードチューン"Art School "から、ラスト"Bricks and Mortar "まで、若き日のポール・ウェラーが、時に甘く、時に激しく、わずか30分強で駆け抜けます。何もしないで、年老いていく大人たちを、置き去りにし、後ろを振り返ることなく。
そして、また今、改めてこのアルバムを聴くと、そんな大人になった自分を痛感し、少しさびしい気持ちになります。
THE DAMNED -地獄に堕ちた野郎ども-
Damned Damned DamnedDamned Damned Damned

The Damned


"DAMNED DAMNED DAMNED"1977年にリリースの、Dave、Brian、 Captain、 RatのオリジナルメンバーによるTHE DAMNEDの1stアルバムです。20数年前、このアルバムに出会うことがなければ、今パンクを聞いていることもなかったでしょう。いい年をして、おかしな髪だったり、皮ジャンを着ていたり、我が道を突き進んだり、人と違うことをしたがったり、と、私がそんな枠からはみ出した人間になってしまったのは、全てDAMNEDのせいです。

THE DAMNEDはSEX PISTOLS、THE CLASHと並び、ロンドンのオリジナルパンクの、いわゆる3大パンクバンドと言われていますが、一般的には、他の2バンドと比べ、その知名度は、最も低いのではないかと思われます。
PISTOLSのファッションと攻撃性、CLASHの政治的なメッセージ性、そういった明確なイメージが無いのが、DAMNEDの知名度の低さの一因でもあるでしょう。しかし、DAMNEDは、そんなパブリックイメージとは、最も無縁のところで、自由すぎるほど自由に、独自のセンスや音楽的スタイルで、存在感を放っていました。
彼らの楽曲の持つ、スピード感やドライブ感は、当時の、どのバンドより群を抜いていて、それこそがDAMNEDの最大の魅力でした。また、ボーカルDave Vanianの、ヴァンパイア然とした妙なルックス、あらゆる意味で変態的な、Captain Sensibleの素敵センス。彼らの持つ、そのどれもが、他のバンドが持ち得ることが許されない、唯一無二の存在感を象徴していました。
彼らのデビューシングル"New Rose"のPVを初めて目にしたとき、その画面から溢れるエネルギーとテンションに、ブっ飛びました。そして、そのときから、私にとってのパンクのバイブルは、The Great Rock'n' Roll Swindleのシド・ヴィシャスではなく、このTHE DAMNEDだと確信しました。

この"DAMNED DAMNED MAMNED"というアルバムには、当時の彼らの、そのエネルギーとテンションが、これでもかというほどに、詰め込まれています。ドカドカと喧しいドラム、唸りをあげるベース、独特のアプローチで掻き鳴らすロックンロールギター、熟練とは程遠いが、それすらも魅力にすら感じる若きデイヴ・ヴァニアンの歌声。そして、当時としては最速と呼べる、楽曲の数々。それらの全てが、当時の彼らを、そしてパンク創生期の初期衝動を体現しています。そして、この素晴らしすぎる邦題。

私にとって、このダムドの「地獄に堕ちた野郎ども」は、この20数年間、マイ・フェイヴァリットの1位に君臨し続けています。



本日からボチボチと。
Ku‐ge と申します。とりあえず今日からボチボチと、ヒマを見つけながら、自分の好きなパンクロックや、パンクバンドについてなど、勝手に書き連ねていきたいななどと思い、始めた次第であります。
若い方はあまり耳にする機会が少ないであろう、オリジナルパンクから、最近のいわゆるメロデックハードコアまで、メロディアスなモノを中心に、いろいろと幅広く語っていければいいな、と思っております。

パンクというと、一般的にそのイメージから、「暴力的」だとか、「ウルサイ」だとか、そういった印象をお持ちの方も多いと思います。確かに、いくら時代が変わってきたとはいえ、「高速で疾走する激しいロックンロール」といったモノを、普段の生活において、自ら望んで求めない限り、耳にする機会は、極めて稀な事でしょう。
パンクという言葉の持つ、ある意味破壊的だったり、破滅的であったり、また時に政治的であったりと、そこから垣間見る、アンチテーゼだとか、アウトロー的な部分に、その魅力を見出す若い方も多いでしょう。自分も遠い昔、そんな時期があったように思います。
そんな遠い昔を懐かしみつつ、不惑を迎え、道理をわきまえたつもりの、血気決して盛んではなく、むしろ日々日常、どんどん仕事と平凡に埋もれていくオッサンが、今だにパンクを聴き続けてるのはなぜでしょう?

パンクロックは、30年以上もの長い間、若者から、次の若者の手へと渡り、マニアックであろう音楽でありながら、世界中で、一つのジャンルとして確立されています。また、そのパンクというジャンルにおいても、近年、その音楽性などによって、様々にカテゴリーされ、細分化されていきました。オリジナルパンク、メロディックハードコア、ポップパンク、エモ、スクリーモなどなど、細分化に伴い、新しい表現が生まれ続けています。
確かに日々細分化され、進化を続けるパンクの中には、普通の方が耳をおおいたくなるような、音楽性を持ち得るバンドも多く存在します。しかし、その反面、誰もが受け入れられることができるであろうPOPな音楽性を持ち、さらにはいわゆる、POPであるとされる音楽、そして流行りの歌をも凌駕するメロディーを生み出すことのできる、素晴らしいバンドが数多く存在することも、また事実です。

時に明るく、時に悲しげに、素晴らしいメロディーを疾走感に乗せ、今でも多くのパンクバンドが私に、刺激だとか、高揚感だとか、衝動だとか、力強さだとか、切なさだとか、甘酸っぱさとか、いろんなモノを感じさせてくれます。哀愁を携え、力強く疾走し続けるパンクバンドが、世界のどこかで、そしてこの日本でも、まだまだ生まれ続けています。だから、まだまだパンクを聴くのをやめられないでいるのです。ガキの頃、DAMNEDの"New Rose"を聴き、鳥肌が立ったあの感覚。また再びその感覚を味わえないかと、未だ新しい音を探し続けているのだと思います。

何か縁あって、此処を覗いてくれた方が、私の拙い文章を目に留め、その想いを共感できたり、またパンクなど聞いたこともないという方が、少しでも興味を示していただけるようなことがあれば、こんな素晴らしいことはないと考えます。
はじめてのブログ故、何かと心もとない面も多々ありますが、よろしくお付き合いください。
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