High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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NON SUFFICIENT FUNDS -HOOKED ON ADDICTIONS-
NON SUFFICIENT FUNDS

久々にBells On Recordsさんの新譜を。新譜といっても2004年の作品なのですが、なんといっても、元々のリリース自体が、あのFREEDUMBだったりするので、なんとも入手しづらいこと、この上なかったわけですから、今回のボートラまで入った、国内盤の発売はうれしいかぎりです。カナダのカッコいいバンドを多く擁しているFREEDUMBですが、それこそお店に頼んだところで、いつまでたっても入荷しないし、巡り合うのに運とかが左右されちゃたりするしで、なんとも面倒くさく、このバンドの音源も、そこかしこからDLしてきた、バラのmp3を、HDに放り込んじゃってるもんだから、ま、いっか、てな気になってたのですが、せっかく入手しやすい国内盤となれば、当然の如く手を出してしまう、持っておきたいアルバムです。

MySpaceに10 Yearsってあるので、結成は'98年ですかね。4人編成のドラム・ボーカルです。きちんとした音源のリリースも、この作品だけだと思いますし、現在も目立った活動はないようです。
方々で言われているとおり、昨今の巧いバンド慣れしている耳には、ツっ込むところは多々あるのかもしれませんが、私的にはけっこう普通に聴ける範囲だったりします。イントロや間奏が長く、色々と手の込んだことをやってみたり、チョーキングとか、ワウとかが古ダサカッコよかったりと、私的には何かとステキで、また、ショボい感じとかではないので、心配は無いと思います。いろんな意味で、味というのが出ていると思います。カッコいいパンクバンドというは、ある意味ツっ込みどころがあるくらいが魅力的です。'90年代のSWEDENのバンドや、UKショボ高速系のバンドしかりです。そして、彼らには類まれなると言ってもいいほどの、メロディー・センスがあります。その叙情的なメロディーに、ドラマチックな展開と言えば、'90年代のカッコいいバンドを彷彿とさせますが、ある種の懐かしい感じというのは、そういった、'90年代のバンドに通じる部分があり、彼ら自身がインスパイアされていると公言している、'90s Likeなサウンドの、少しの拙さや、染みるメロディーといった、必要十分条件を兼ね備えています。

本当にこのバンドは、イントロや、間奏が長い部類に入ると思うのですが、アレンジの運びが良いので、それをドラマチックに聴かせることができます。歌い出し、サビ前後の落とし、サビの盛り上げ方、コーラスの煽り、サビの後に大サビといった、劇的な展開は抜群です。エッジやフックの鋭さといったものを求めると、難はあるのかもしれませんが、楽曲自体にフック感覚があるので、むしろ多少の緩さといった感じが、このバンドをより'90sっぽくしていると思います。充分に疾走感も表現できていて、非常に心地良いテンポに感じます。ボーカルにさほど大きな特徴が無いにも関わらず、歌モノ的なメロディック・ハードコアの良作といったイメージが強かったりするのは、そのメロディーの良さという部分が大きいでしょう。

"I Hear Your Cries"は、つい繰り返して聴きたくなるような、グッとくるサビのメロディーや、少し繊細で、劇的なアレンジと、このバンドの魅力が凝縮されたような、叙情高速メロディックの名曲だと思います。
この曲には、なぜか日本の'70年代の香りなんかもしちゃいます。それは、昔のテレビドラマの主題歌なんかを思わせる、侘びて寂びるメロディーのエグりと、ギターのフレーズのせいだと思います。なにかと、染みる一曲です。

NON SUFFICIENT FUNDS MySpace http://www.myspace.com/nonsufficientfunds

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SHADES APART -SAVE IT-
SHADES APART save it

SHADES APART、その後もダラダラと聴いていたら、やはりあまりにカッコいいので、2連発でこのアルバムも。前作"Neon"は、やっぱEP扱いみたいなので、2nd.Full-lengthということになるのでしょう、この"Save It"です。このアルバムが2nd.ってことになると、"Neon"では激しく失速してましたが、アルバム的には、1st.アルバムの延長線上、または発展形といった感じなので、そんなに音楽性は変わっていないことになりますね。う~ん、本当に説明しにくいバンドであることだなぁ。

初期のSICK OF IT ALLのリリースとか、FARSIDE、IGNITE、SHELTER、TEXAS IS THE REASONといった、ある意味、玄人受けしそうなバンドを多く擁し、そういえばDAG NASTYも一枚出してます、とまぁ、ストレイト・エッジからエモいのまで、幅広いリリースを行っていたREVELATIONにレーベルを移しての、リリースですが、レーベル・カラー的には、もうドンピシャな感じですね。で、プロデュースと機械いじりは、ALL/DESCENDENTSのBill StevensonとStephen Egertonです。SHADES APARTのことをBillはかなり気に入っていたらしく、そういう経緯もあったのかもしれませんが、次作"Seeing Things"も彼らがプロデュースしています。
ALL/DESCENDENTSのコンビがいじると、たまにすごくモッサリした、ダメ臭が少し漂うのだけど、曲だけは良いといったようなバンドが、大化けしたりすることなどがあるのですが、SHADES APART自体はもともと、クォリティーの高いバンドなので、彼らの本質的部分は、なんら変わることなく、また彼らの味を殺すことなく、好き放題やってる上で、クリアに、スッキリとした感じに仕上げていると思うので、サウンド面では非常に成功していると思います。ただ、その好き放題やってる、彼らの本質的な部分というのが、曲者だと思うので、それを生かしちゃったりすると、やはり通り一遍のポップ・パンクや、メロディック・ハードコアといった、作品に仕上がっておらず、相当にメロディアスにも関わらず、また、ある意味ポップ・メーカーだったりする人がいじっているにも関わらず、ポップだったり、キャッチーだったりする部分はあまり見られないのが、このバンドのすごいところだなとか思ってしまいます。音自体スッキリしている分、神経を逆撫でするようなアレンジや、リフといったものが、より鮮明に出てきて、それ自体が昨日お話したような、逼迫観、切迫感といった、このバンドの独特の緊張感を際立てていて、その感覚は1st.に匹敵するほどです。ただ、1st.の場合は、真っ暗闇ですが、この2nd.の場合は、真昼間の天気雨といった趣で、まぁ、四六時中、緊迫しながら高速で逃げ回っているわけですね。

1曲目からいきなり、メロディアス神経逆撫でアレンジ&リフで逃亡を開始します。続く2曲目も所々に緊迫金属カッティングを入れたりと、独特の疾走感で飛ばして行きます。また、3曲目では待ってましたの、近代高速ハードコア・アプローチで、逃げ足を速めます。もう、完全に1st.のような、脅迫逃走感が復活しています。以降も、時に神経を逆撫でするようなのを随所にはさみながら、痙攣して、疾走するアップ・テンポを繰り返し、イリーガル・アプローチな、メロディック・ハードコア/パンクで突き進みます。9曲目なんかは素直にカッコいいリフ入れてきたりするのに、リズムの変換で緊迫感を煽ってみたりするので、やはり、その独特のアレンジと、曲調は聴く人を選ぶかもしれません。とは言いつつも、シングル曲でもある、11曲目のGIGANTERもカバーしていた、GLORIA JONESの"Tainted Love"のカバーは、原曲自体、哀愁のメロディーなのですが、彼らの料理で、さらに哀愁ハード・パンク・ナンバーといった、非常にカッコいい仕上がりを見せており、パンク好きなら、誰もがヤラれそうな、ポピュラリティーも見せたりするので、その辺のセンスもこのバンドの侮れない部分だったりします。
アルバムのクレジットは11曲になってますが、実際は、さらに"Wasted Life"と"We Are The One"の2曲が、入っており、特にSTIFF LITTLE FINGERSのカバー"Wasted Life"の、ハードコア・アプローチは、全パンクス必聴のカッコよさです。

それにしても、やはりこのSHADES APARTも、何々みたいなバンドといった形容が難しい、個性的なバンドなのだなと改めて認識しました。メロディック・ハードコア的にだとか、パンク的には、きっとイリーガルな存在なのかもしれませんが、私的には、本当にど真ん中のストライクなバンドだったりするんですけどね。

SHADES APART "Tainted Love" http://jp.youtube.com/watch?v=nsVesOYCe_A
GLORIA JONES "Tainted Love" http://jp.youtube.com/watch?v=NSehtaY6k1U&feature=related

SHADES APART -SHADES APART-


SHADES APARTは1988年にニュージャージーで結成された、トリオ・バンドです。結構、その音源ごとに、音楽性が激しく変化しているバンドなのですが、基本的に本当にカッコいいサウンドを持っているバンドです。哀愁を帯びた暗めのメロディーに、ハードコア的な高速感、そのある種、緊張感に満ちたサウンドは、何かに追われているような、独特の緊迫感のようなものを備えています。
しかし、そんなカッコいい曲に溢れたアルバムがあるかと思えば、突然、作品全体的に失速して、エモくなったりだとか、ポップになってしまったりだとか、また、その次の作品ではパンクな感じに逆戻りしたりと、なんだか、本当に掴み所の無いバンドではあったりします。で、なんとも地味すぎる印象もあってか、知名度もどうにも低そうで、パッとしない感じがしないこともないです。それでも、いわゆるメロディック・ハードコア的なアプローチの作品はもちろんのこと、かなりスピードの緩い作品にしても、その作品ごとのカテゴライズ的には、かなりの完成度を誇り、その巧い演奏と、完成された曲もあって、充分にAクラスのバンドであると思います。本来なら、もっと高い評価があったりしてもいいと思うのですが。

そんなわけで、私がここで取り上げるアルバムと言えば、やはり、高速系のモノが中心なので、前述したような、高速&緊迫感といった雰囲気が、如実に伝わる、彼らの結成の年、'88年にレコーディングされた、この1st.をチョイスしてみます。もっとも、この作品は彼らの作品の中でも、別の意味で異質な質感といったものを感じる作品で、モロに哀愁高速パンク(激しく湿り系)です。そういった意味でも、ここをご覧になっている方でしたら、かなりの好印象で迎えられるであろうと、少し共感だとかそんなことを期待しながら、お薦めしたりします。

少し、彼らのそのサウンドの変遷について述べておくと、この'88年の1st."Shades Apart"は先のとおりの、暗めの疾走サウンドです。そして'92年にEP"Dude Danger"をリリース。この作品は、前作の延長線上ですが、若干スピードが微妙にダウンし、録音が小さいです。'94年にリイシューされてる、この1st.アルバムにボーナス・トラックとして収録されていますが、続けて聴くと、少しもっさりした感じで、どちらかと言えば、こちらの方が前の作品といったような印象を受けます。
そして'93年、"Neon"をリリース。洋ウィキとかではEPとかってなってますが、もうガッツリ9曲入ってますよ、遅くて長いのが。1曲目とか、相当にカッコいいミディアムなんですが、以降、高速ファンにはかなり厳しい作品です。1st.とは完全に別のバンドです。エモい人にオススメです。
そのまま失速してしまうかに思われましたが、'95年にRevelationにレーベルを移し、full-length"Save It"をリリース。ここではまた、速くて、暗くて、スリリングで、カッコいいSHADES APARTが帰ってきます。このアルバムはALL/DESCENDENTSのBill StevensonとStephen Egertonのコンビがプロデュースしています。SHADES APARTは二人のお気に入りのバンドだったらしく、そのサウンド・プロデュースも、成功していると思います。この作品では、疾走感を持った楽曲やハードな味わいがまた戻ってきて、1st.の質感とは違いますが、全体的にスピード感があり、また、ポップな味付けや、前作のようなクリアなサウンドを、速くしている感じで、高い完成度を誇っています。そして'97年の次作"Seeing Things"では若干速度を緩め、基本ミイディアム~アップ、たまに高速を織り交ぜた作品になっています。このアルバムもALL/DESCENDENTSコンビのプロデュースです。
'99年にはメジャーに舞台を移し、Universalに移籍し、"Eyewitness" をリリースします。が、見渡してもなんか近くにありません。きっと積み上げられたCD山脈の中ですね。つまりはそういうことでしょう、きっと。そして'01年に"Sonic Boom"をリリースしますが、これは全曲、戸羽口を視聴してみて、興味がわかず買わなかったので、持ってません。ジャケも、らしくない感じです。つまりそういうことです。

で、この1st.ですが、暗く、激しく疾走しています。よく、DAG NASTYなんかが、引き合いに出されていたようですが、たしかに近い感覚です。ハードコアというイメージではありませんが、雰囲気的なものは、この1st.が、もっとも近い感じではあります。なにせ逼迫して、切迫して、追い詰められて、すげぇ速度で逃げてる感じです。そういった何か、ほの暗い緊張感と言ったものは、このバンドが有する独特の雰囲気なのかもしれません。中期あたりになると、サウンド自体が、かなりクリアな感じがするので、その窮屈さのようなものは若干弱まりますが、この初期では、真っ暗闇の夜な上、土砂降りの雨といった趣で、泥臭さすら感じます。また、1、2曲目などは如実ですが、速い曲なのですが、アプローチがHUSKER DUのような、疾走感の出し方で、そういった意味でもハードコアっぽくないイメージがあるのかもしれません。まぁ、しかし3曲目くらいからは、ツタツタ来始めるのもあるので、近代高速感も増していきます。思えば、'90年代に突入する以前に録られた作品なので、こういったバンドが顔を出しつつあった時期としても、かなり斬新な音だったのではないかと思います。そして、明らかにHUSKER DUの影響下にある、現代のオルタナティブ的な印象が非常に強いのが、なぜかこの最初期の作品だと思ったりします。

やはり、初期のころから、相当にカッコいいサウンドであることには間違いないし、私は本当にこのバンドはカッコいい音で、カッコいいアプローチをするバンドだと、速いの遅いの問わずに思ったりするのですが、いかんせん、常に本流とずれた所に位置しているといった向きがあり、素晴らしいセンスや、メロディアスな楽曲、斬新なアプローチといったものが、非常にマニアックな形で反映されている感じがします。
この、オルタナティブな上に、早すぎた、斬新なメロディック・ハード・パンクな一枚は、名刺代わりにするには、当時としてはキツい一枚だったのかもしれません。他のバンドの名刺は、紙でできているのですが、彼らの名刺は鉄でできているようです。しかし、現代であれば、多くの人が意外とすんなりと受け取れるのかもしれません。

SHADES APART MySpace http://www.myspace.com/shadesapart

EVIL STIG -EVIL STIG-
Evil StigEvil Stig

Evil Stig


前回、お話ししたように、EVIL STIGは、ボーカリストを喪失してしまった、THE GITSのメンバーに、女性ソロ・シンガーの、Joan Jettが加わった、特異な経緯を持つ、パンク・バンドです。有名な話ですが、そのバンド名、EVIL STIGは、逆さから読むと、GITS LIVEです。THE GITSというバンドを知っていて、このEVIL STIGが結成された経緯などを知っていれば、鳥肌の立つほどのバンド名のカッコよさです。

'75年に結成され、'79年に解散した、元祖ガール・バンド、THE RUNAWAYS。そのリーダーでもあったJoan Jettは、その後、自らのバック・アップ・バンド、THE BLACKHEARTSを率いて、ソロ活動を開始します。'82年の"I Love Rock 'N Roll"のメガ・ヒットなどで、その名をご存知の方も多いと思います。そのワイルドな佇まいとともに、いつの時代においても、その彼女のメンタル的なパンクスといった部分は、スタンスや、アティテュードといったもの、そのすべてにおいて、最近の名前だけのパンクバンドが、尻尾を巻いて逃げだしそうなほど、パンク然としていると思います。そんな彼女のスタンスだからこそ、このEVIL STIGというバンドが生まれ、またこの一枚のアルバムからも、真摯で熱い、パンク・スピリッツが感じられるのだと思います。

Joan JettとTHE GITSの残されたメンバーは、ベネフィットのイベントなどでも共演しており、また、そのタイトかつ、ワイルドでパンキッシュな、THE GITSの演奏は、Joan Jettの求める音楽性とも近く、また、彼女自身の、そして残されたTHE GITSのメンバーのMia Zapataへの想いや、当時、未解決であった事件への憤りといったものが、このアルバムを完成させ、その印税などの収益は、その事件の、プライベートな捜査資金として活用されるのは、昨日もお話ししたとおりです。また、Joan Jettは女性の自衛や、護身などのトレーニングや、講習会といったものにも、積極的に参加しているようで、そういった部分にも彼女の本気さや、真摯な姿勢が充分に窺えます。
THE GITSのナンバーをJoan Jettが歌い、セルフ・カヴァーしている、ある意味ではトリビュート的な要素も含まれると思いますが、THE GITSとJoan Jettの共作のオリジナルや、生前レコーディングされていた、Mia Zapataのボーカルをミックスして完成させている曲、Joan Jettのオリジナルのナンバー等も含まれているので、安易なトリビュートといった枠に嵌る作品ではなく、EVIL STIGというバンドのアルバムとして真剣に作られている作品で、また、Joan Jettのソロの新作といった意味合いも兼ねている作品でもあったようで、ビクターからの国内盤ではジョーン・ジェット&ザ・ギッツとなっており、CDの帯などのコピーは、まさにJoan Jettのアルバムそのものです。

THE GITSの"Enter: The Conquering Chicken"のラスト・ナンバー、"Sign Of The Crab"から始まる、このアルバム。そのハードなパンク・ナンバーのこの曲の、Joan Jettの歌唱の仕方が、Mia Zapataに非常に似ている印象で、一曲目から、もう鳥肌モノで、グッときます。以降、2~4曲目、6曲目、13曲目と、アルバム全体は、2nd.からのセルフ・カヴァーが中心なのですが、曲ごとに様々に歌い分ける、Joan Jettの歌唱は、そのテクニックも非常に素晴らしいです。静かなナンバーでは、表情豊かに歌い上げ、パンキッシュなナンバーでは、本当にワイルドにかましてくれたり、また彼女のオリジナルでは、キュートな感じも出したりと、本当に全体的に彼女の巧さを実感します。
5曲目"Last To Know"はTHE GITSとJoan Jettの共作のオリジナルで、2nd.の延長線上にありつつ、Joan Jettのカラーもすごく出ている、まさに二つのアーテイストの良い部分をミックスして完成しているEVIL STIGの代表曲です。国内盤には、ラストにこの曲のデモ・トラックが収録されています。
1曲目や、4曲目、13曲目といった、ハード・パンク・ナンバーも多く含まれ、またTHE GITSのミディアム自体、非常にパンキッシュな感じがするので、ラスト手前はJoan Jett色が色濃く出ますが、全体にパンクの臭いがあふれている作品だと思います。1st.の名曲"Second Skin"は、オリジナルよりも性急な感じで、さらにワイルドに仕上がっています。

THE GITSのメンバーは、その後、DANCING FRENCH LIBERALS OF 48というバンドをやっていたようです。また、そのパンク創世記以前から、コンスタントに活動を続けてきたJoan Jettは、1958年生まれの彼女ですが、今だ現役のようです。

JORN JETT Official http://www.joanjett.com/
JORN JETT AND THE BLACKHEARTS MySpace http://www.myspace.com/joanjettntheblackhearts
MIA ZAPATA MySpace http://www.myspace.com/vivamiazapata

THE GITS -FRENCHING THE BULLY-
Frenching the BullyFrenching the Bully

The Gits


THE GITSは、'86年にオハイオで結成され、'89年にシアトルに移住し活動していたパンクバンドです。先に紹介した、シアトルの2バンドと比べると、そのサウンドやアティテュードといったものも、わかりやすくパンク的で、グランジが中心であった、シアトルのシーンの中でも、パンク/ハードコア色が最も強いバンドの一つでした。そのドライヴ感あふれるタイトな演奏と、これまた、表現力豊かで、魅力あふれる女性ボーカル、Mia Zapataの、ブルース調の味わいとも称される歌声、彼らの残した、"Frenching The Bully"も、'90年代の素晴らしいパンク・アルバムの一枚として、今も色褪せることはありません。とは言いつつも、本来なら、そんな素敵な一枚を喜んで取り上げて、語り尽くしたいところですが、どうにも気が重かったりするのは、Mia Zapataが忌わしい事件の被害者となり、既に亡くなっているという事実のせいかもしれません。

'92年にこの1st.アルバム、"Frenching The Bully"をリリース。かなり高い評価をプレスなどから得た、彼らは翌、'93年に2nd.アルバムのレコーディングに入るのですが、同年の7月にMia Zapataが、シアトルのストリートで強姦され、絞殺されてしまいます。ボーカリストを失ったバンドは、それでも'94年に2nd."Enter: The Conquering Chicken"をリリースしますが、実質的にバンド活動に終止符が打たれることになります。
長く未解決だった、Mia Zapataの殺害事件は、シアトルの多くのミュージシャンに衝撃とともに受け止められ、この事件がきっかけとなり、彼女のコミュニティーのミュージシャン、芸術家、作家、俳優などが、女性自身がレイプや家庭内暴力などから、自己防衛するための非営利組織団体、HOME ALIVEを発起し、また、NIRVANA、PEARL JAMといった有名ミュージシャンたちも参加した、彼女のトリビュート・アルバムをリリースし、その収益は、長く未解決になっていくことになる、この事件の捜査の継続の呼びかけと、その活動資金、またHOME ALIVEの団体の運営資金として活用されます。
また、THE GITSの残されたのメンバーも、その犯人逮捕の呼びかけや、その捜査のための私立探偵を雇う資金を集めるために、往年のベテラン女性シンガー、元RUNAWAYSのJorn Jettに協力を仰ぎ、彼女をボーカルに迎え、EVIL STIGというバンド名義で、'95年にアルバム"Evil Stig"をリリースし、そのアルバムの収益も、そういった活動のための資金として活用されました。
'96年には、彼らの'88年の音源"Kings & Queens"がリリースされ、また、'00年には、未発表音源や、LIVEテイク、レア音源を集めた、"Seafish Louisville"がリリースされています。また、1st.と2nd.も、'03年にリイシューされ、LIVE音源などのボーナストラックを追加した形で、再リリースされています。ジャケ画像はその再販盤のもので、オリジナルはジャケット・デザインが少し異なります。
皮肉にも、こういった事件によって、Mia Zapataの名とともに、THE GITSというバンドも、世間に広く知られることになり、そのサウンドは後世に残されていくわけですが、せめてもの救いは、彼らの存在を知らなかった人達まで、そのサウンドを知る機会が増え、そのサウンドに、多くのロック・ファンから、より以上の支持が与えられたということではないでしょうか。

この1st.アルバムは当時、よく足を運んでいた、地元の輸入盤屋さんの店長に、C/Zの新譜が珍しく入ったよと、薦められるままに購入したのですが、聴いてみると、C/Zの中では実にアタリだと感じたものでした。オリジナル・パンクのテイストを持った、カッコいいバンドといった印象で、ミッド・テンポと、オリジナル・パンクLikeなアップ・テンポが主体ですが、8、9、11曲目といった、アプローチとして、ハードコアのテイストが盛り込まれたものも含まれ、また、そのミドルや、アップのナンバーも、ゴキゴキくるベースに、タイトなドラム、音の作りを変えてくるリフを織り交ぜた、ギターのパンクなカッティングと、本当にオリジナル・パンクを思い起こさせる、アグレッシヴなナンバーが多く、また、ADAM & THE ANTSを彷彿させるかのような、インディアン・チックなアレンジも含んだ曲などもあり、そんな少し懐かしいテイストを持ちつつも、先鋭的なアレンジや展開もできるといった、本当に良いパンクバンドといった印象でした。また、その楽曲に花をそえる、Mia Zapataのパワフルで、少し粘り気のある歌唱も、実に魅力的で、このアルバムでは、評価されているブルース調のボーカルといった、実力派の歌唱とともに、パンク・ボーカルとしての、荒っぽさや、ワイルドさといったものも見られ、本当にこのバンドの、このサウンドに馴染むボーカリストであると思います。6曲目のような、本当にブルージーな曲調では、その実力をいかんなく発揮し、またワイルドなパンク・ナンバーでは、パワフルに、そしてアグレッシヴに、荒っぽく歌い上げます。その両方がミックスされたかのような、ラスト・ナンバー "Second Skin"は名曲です。
容易に入手できたこのアルバムとは、違い、次のアルバム、"Enter: The Conquering Chicken"は当時、どこを探しても見当たらず、どうにかこうにか、どこかの通販輸入盤店で見つけた、2nd.は何故か在庫がLPだったりして、仕方なくLPで持っていたりします。Mia Zapataの訃報と、その経緯を雑誌か何かで見かけるのは、その少し後だったように記憶しています。

Mia Zapata殺害の犯人は、2003年に、彼女の体に残った唾液のDNAから、当時フロリダに住んでいたキューバ人漁師と判明し、そして、翌年から始まった裁判で、その容疑者に有罪判決が下ったようです。そしてようやく事件は解決を見ることになりました。

THE GITS Official http://www.thegits.com/
THE GITS MySpace http://www.myspace.com/thegitsrule

HAMMERBOX -HAMMERBOX-
HammerboxHammerbox

Hammerbox


さらにマイナーに、さらにマニアックに突き進んでしまうのか、シアトル。このバンド、メジャー・デビューもして、2nd.は国内盤も出たってのに、多分、激マイナーの部類に入っちゃうんでしょうね。HAMMERBOXです。
このバンドもCOFFIN BREAKと同様に、シアトルのバンドで、やはりデビュー時には、C/Z Recordsに所属しており、また、DAMNEDのトリビュート、"Another Damned Seattle Compilation"にも参加していました。とまぁ、初期経緯は同じなのですが、このバンドに比べれば、COFFIN BREAKすら、すごいメジャーに思えます。なんだか、いろんな意味で、才能あるのに、宣伝とかに恵まれてなかったバンドです。
もう、私としては、"Another Damned Seattle Compilation"における、彼らの"New Rose"のカバーのセンスに、一撃でヤラレてしまい、その単独音源をCD屋さんに、わざわざ何週間もかけて取り寄せてもらったほど、ヤラレまくったわけですが、当時何故か、C/Zは非常に入手しづらかったです。そんなことも手伝ってか、日本では、全くもって話題という、話題にも上らず、HAMMERBOX自体も'90年から'94年までという、短く、また微妙なキャリアで、シーンから消えてしまいます。

彼らの音源としては、この'91年にC/Zよりリリースの、1st.アルバム"Hammerbox"。そして、メジャーA&Mと契約しての2nd."Numb"を'93年にリリースしています。ちなみに国内盤はポリドールからです。私が所有しているのは、このスタジオ・テイクの2枚と、"Another Damned Seattle Compilation"だけなのですが、この他にもう一枚、2枚組LIVEアルバム"Live EMP Seattle, WA 5/14/04"が'05年に、私の知らない間にリリースされていたようで、もう、悔しいことこの上なし、金も無いのに注文してしまいました。
HAMMERBOXのサウンドも、また、パンクという範疇にカテゴライズしていいのか、迷ってしまうような、ニューウェーヴとパンクの中間と言ったらよいか、パワー・ポップとパンクの中間と言えばいいのか、やはりかなり一言で表現するには難しいサウンドです。おそらく、私が好む音楽としては、非常に珍しい部類に入る音ではあるのですが、私はこのバンドが大好きだったりします。
非常にメロディアスで、様々な曲調、実力派の女性ボーカル、センスある巧みな演奏、パワフルであるのと同時に、繊細さや透明感といったものも表現でき、時にはラウドでワイルドな、パンクのドライヴ感すら出せる、全体的にも非常に高い完成度を持ったバンドだと思います。しかしながら、いかんせん、そのアプローチが、マニアックであったり、先鋭的な部分が多く見られ、その誰もが受け容れ易いといった、キャッチーさのようなものが薄かったのかもしれません。本当に面白いことに、このバンドは相当にポップなのに、キャッチーさがありません。そういったある種マニアックなサウンドが、このバンドの最大の魅力的な長所であり、また短所であったのかもしれません。また、パンクとしてもどうかとか、グランジなのかというように、そのシーンの中において、やはりターゲットや支持層が不明瞭ではあります。だからといって聴きづらいかというと、全然そんなことはなく、私はいつも爽快に聴いてたりするのですが、私のほうが変わっているのかもしれません。

2nd.アルバムの"Numb"あたりになると、私的には随分と普通の良いバンドっぽく聴こえるため、やはり、チョイスするアルバムとしては、好き放題、やり放題な印象の、このセイム・タイトルの1st.ということになります。多分、現在としてはグランジまたは、ポスト・グランジといった一言で片付けられるのでしょうが、このバンドをグランジと言うには、相当に語弊がある感じがします。変則的なアレンジを速度に関わらず多用し、重さと軽さを使い分け、実に様々な曲調が混在するそのサウンドは、カテゴライズが非常に難しいです。
ハウったり、ファズったり、神経を逆なでしたかと思うと、カッコいいフレーズを持ってきたりする、ギターが、このバンドの変則的アプローチに、さらに変態的な味を付け加え、そのサウンドをさらに個性的にしています。また、紅一点、パワフルに歌い上げる、Carrie Akre嬢の、様々に歌い分けのできる、表情豊かな表現力には、脱帽です。私的には、この女性ボーカルはRACHEL SWEET並みに大好きだったりします。
パンキッシュ・アップ・テンポな1曲目、"Bred"では、いきなり本領発揮で、歪みながら疾走するといった、実にHAMMERBOXとはコレだ、的な、異質ですが、非常にカッコいいナンバーをぶつけてきます。以降、パワフルに歌い上げる、捻ったアレンジのミディアム・ナンバー、繊細で透明感のありつつ、間奏は相変わらずに爆発するスローテンポ、コーラスがツイン・ボーカルのように被る、少しマンチェスター入ってるナンバーと来て、展開が変質なパンキッシュ変則アップ・テンポ、そしてジャジーで、その演奏も歌唱も、シャレて素敵な大人のパブロックを思わせるナンバー、と、まぁ、なんとも懐深く、色んな曲調に、ある意味、変態感を織り交ぜ、バラエティーも豊富に過ぎるといった詰め込み方です。まぁ、そんなこんなで、ハードコア感はゼロなので、やはり、日頃ここで紹介しているようなバンドをお好みの方は、やはり、敬遠したほうが無難かもです。カッコいい音なんですけどね。しかし、私が何故かイケたりする、この不思議。

私がこのバンドを魅力的に感じるのは、Carrie Akreの魅力的なボーカルによるところも大きいのですが、そんな彼女は、現在は全く違う音楽性で、ソロ・アーティストとして活動をしており、この時代に見られた、パワフルさや、アグレッシヴさからは想像もつかないような、穏やかなIndy Popを歌っています。なんか、本当に不遇なバンドだったのだなぁとかも思ったりするので、特に意見はありません。ギターの人は何してるんでしょうかね。こんなカッコいいギター弾くのに、なんかバンドやっててほしいものです。

C/Z Records http://www.czrecords.com/index.php

COFFIN BREAK -THIRTEEN-


カリフォルニアから、シアトルへと進路を向けたはいいのですが、いきなりコレかよと、ここを見ている方の何人かは、そう思う人もいたり、また、自分自身にもそんな思いがあったりして、なんでかな~とか、思ったりしつつ、久方ぶりに聴いてみて、そのドッチラケ感に、ますますその思いが確信に近づきつつも、やろうと思ったんだから、もうしょうがねぇ、やっちまえ的な、このCOFFIN BREAKです。

シアトルといえば、グランジ発祥の地として有名ですが、サウンド的に、いわゆるパンク/ハードコアのバンドも多く存在し、そういった、グランジ、パンク、メタルに関わらず、その土地柄として、今で言うところのオルタナティブなのが、非常に多く存在し、シーンも盛んでした。その出世頭といえば、NIRVANAなんでしょうけど、そのNIRVANAも、初期はこのバンドのサポート・アクトを努めていたという、地元ではけっこう支持が高かったと思われる、このCOFFIN BREAK。シアトルには、パンク/ハードコアのバンドも多くいると前述はしましたが、このCOFFIN BREAKが、決してそうだと言ってるわけではありません。まぁ、パンクっちゃあ、パンクなのですが、なんと言ってよいやら、決して日頃ここで扱って、私がオススメしているような、高速メロディック・ハードコア・ファンのためのバンドでは決してなく、むしろ、グランジ好きや、ちょっと毛色の変わったメタル・ファンの人に、手放しでオススメするようなバンドです。今、"Crawl"聴きながら、本当にそう思い、パンクなのかさえも疑わしくなった、というか、パンクでもハードコアでも無い感がバリバリで、どうしましょうか?オルタナティブって良い言葉だな。

そのサウンドは、パンクと、メタルと、グランジが、まさに綯い交ぜになったといった表現が最も適しているといった、オルタナティブなサウンドです。しかし、ミクスチャー的だとか、そういうのではなく、本当に「綯い交ぜ」と言うのが一番であると思います。メンバー各人だとか、作曲者が本当に好きだったり、影響を受けたモノを全部ブチ込むと、こうなるのかなとか、今聴くと、本当にそう思ってしまいます。特に、初期からリリースを続けていた、C/Zから、Epitahへと移籍しての"Crawl"とかは、本気でそうです。ただ、このバンドの侮れないところは、その"Crawl"の一曲目、あのNO FUN AT ALLもカバーしている、 "Wiser"とか、死ぬほどカッコいいメロディアス・パンクな曲が書けたりするところです。もう、本気で騙されます。また、MySpaceにもあがってる、この"Thirteen"の2曲目、"Wasted Time"を視聴してみてください。その哀愁の炸裂具合に、CDが欲しくなること必至です。で、必死こいて探して、やっと入手しても、ここを読んでくれてる人だったら、きっと後悔します、確実に。まぁ、好みですから、何とも言えませんが、これも必然的に、ノークレーム、ノーリターンでお願いします。
そんな中、綯い交ぜとは言いましたが、決して整合感が無いだとか、カオスだとか言うのでは、決してなく、バンドのサウンドとしては、実に個性的にまとまっていると思いますので、この手のサウンドが好きな人にはたまらないバンドになるかもしれません。しかし、嗜好とアプローチに関してはカオスを感じずにはいられません。

1987年にシアトルでトリオ・バンドとして結成された、COFFIN BREAK。'88年にシアトルのレーベル、C/Z Recordsより、セルフタイトルの7inchでデビュー。その後、EPのリリースや、コンピなどに顔を出し、'90年、1st."Rupture"をリリース。そして同年、DAMNEDのリビュート・アルバム、"Another Damned Seattle Compilation"に参加、カッコよく"Love Song"をカバーしています。そして'91年、C/Zより、初期のシングルなどのコンピレーション"No Sleep till the Stardust Motel"をリリース。初期のほうが、パンク/ハードコア色がもっと強かったような気がしますが、どうにもCD見当たらず、確認できません。
そして、C/Zから、大手Epitaphに移籍して、同年、アルバム"Crawl"をリリース。先述したように、このアルバムのオープニング、"Wiser"はガチです。その後は段々とパンク好きには厳しい展開を見せ、このアルバムはグランジ、メタル、パンクといった要素の中で、パンクが一番薄いかもしれません。キンキンのメタル・ボイスのコーラスとかにブチ切れそうになります。
そして、4人編成となって'92年にこの"Thirteen"をリリースします。その後、解散するので、この作品が彼らの最後のフル・アルバムだと思われますが、前作より遥かに聴きやすく、収録時間も前作の半分くらいになり、いろいろとシンプルで、作品的には最も薦めやすい感じがします。また、このアルバムではメタル色が少し薄い感じがします。先にも述べた、2曲目とか、11曲目などは非常にストレートにカッコいいナンバーです。また、4曲目や、8曲目のようなオリジナル・パンク・モチーフな曲もあり、他の要素を加味しても、作品としてもかなり、スッキリして、洗練された感じがします。ジャケットは全然洗練されてませんけど。

彼らは本当によくコンピレーションにも顔を出し、トリビュート・アルバムなどにも名を連ねているのですが、DAMNED、BUZZCOCKSといった、パンクのカバーだけでなく、KISSや、BLACK SABBATHといったところにも、顔を出しちゃったりしてます。もう、その辺である意味、一貫性の無さを充分に堪能できるわけですが、なんか、KISSとか一番良い感じに、このバンドのスタンスに近いかもしれません。現在、バンドの中心だった、Pete Litwin (G./Vo)は、PLASTERというバンドをやっており、よくは聴いてないですが、ガチメタだと思います。
それにしても、COFFIN BREAKは、ある意味、雑多で、様々な音楽性を持ったバンドが存在した、当時のシアトルのシーンを体現しているようなバンドなのかもしれません。私的には、それこそ好きと嫌いが綯い交ぜになったバンドです。

COFFIN BREAK MySpace http://www.myspace.com/coffinbreak

DONUTS N' GLORY -WHEN PREGNASAURS RULED THE EARTH...-


最近はなんか夜更かしさんの私。テレビ朝日見てたら、なんかしょこたんの番組やってます。これは全国ネットなのか?それとも大分県遅れなのか?そんな中、ジェットマンの歌を歌い踊っている、しょこたんは別の意味でパンクです。なんか見入ってしまいました。そのエロいスタンスもイカす沢村一樹師匠に、すっかり日本人のマーティ・フリードマンに、ex仮面ライダー555の半田 健人の知識は異常だとか、中川ブロードウェイ・ストリート、ギザおもしろス。そんなことより仕事に移ります。
90年代を、少し別の視点で懐かしんでみようといった私の、次なるオススメは、このDONUTS N' GLORYです。とは言いつつも、コレ手に入りにくいんでしょうね、最近は。アルバムもこれ一枚しかないみたいだし、MySpaceとかログインしてるみたいだけど、なんか解散してるみたいだし。まぁ、構わずいくぜ!だって、カッコいいし、面白いんだもん。

私はこのバンド、ずっとカナダのバンドだと思ってたりしたのですが、MySpace見てびっくり、アメリカのバンドで、しかもカリフォルニアですって。というか、まったくもって情報とか無かったし、MySpaceあるのだってびっくりしたくらいです。グーグルさんにお願いしたところで、日本語では情報らしい情報も全くもって得られなかったりするのは、ある意味すごいなとか思ってしまいます。
そんな中、一応結成は'92年。ベース・ボーカルのトリオ・バンドです。'96年にこの"When Pregnasaurs Ruled the Earth..."をリリースして、翌年に解散しているようです。う~ん、もうその程度です。
しかし、この唯一のアルバム(であろう)、この一枚は激しく面白い疾走感と、メロディー、個性的なサウンドを有し、メロディック・ハードコアの隠れた名盤というか、裏の名盤といった趣で、非常に好きな作品です。

そのサウンドを一言で言い表すなら、ポップ・パンクをメロディック・ハードコアにした感じです。なんじゃそりゃあ?と、彼らのサウンドを聴いたことのない人なら、そう、言われそうですが、このアルバムを聴いたことのある方になら、こう言えば、きっと分かってもらえるんじゃないかと思います。
ある意味かなりポップで、キャッチー、なのに独特の高速感で、ブチ飛ばすその楽曲は、時には変態的な側面すら顔を覗かせることがあります。音の作り方や、アレンジの仕方が本当に個性的で、何と言えばいいやら、なんかこのバンドもALLなどと同じように、ゼンマイをネジくり回して、ゴムで弾き飛ばしたような高速感を誇ります。それもALLよりさらにオモチャっぽい感じがします。その辺がなんとも独特なファニーな雰囲気を醸し出しているのかもしれません。本当にこんな感じといった形容の出来るバンドが見当たらない、個性的なサウンドです。
ボーカルの感じはPROPAGANDHIっぽいのですが、そう言えばPROPAGANDHIの1st.とか近い感じかもしれません。なんかそれにDICKISとかDESCENDENTSとか、まぶした感じ。って、言われてもねぇ。まぁ、かなり個性的であると分かってもらえれば...で、高速です。でもって、きちんと'90sメロディック・ハードコアによく見られる、キメや、音の運びといったものも多分に持っています。

いわゆる高速メロディック・ハードコアのスピード感を持っていながら、ポップ・パンクやファン・パンクの音っぽさや、アプローチを持ったそのサウンドは、アルバム全編にわたって、独自の世界観と展開を見せ、速く、短い楽曲の15連発は、本当に退屈をどこかに吹き飛ばすように、軽快に、そして痛快に走りまくります。フック効きまくりのそのアレンジは、非常にカッコいい表情や、鋭いストップ&ゴーを見せるかと思えば、またある時は神経を逆なでするようなリフを持ってきたり、また、ユーモラスな表情も見せたりもします。もう、どう言ってよいやら、このバンドの旨味を表現できているのかも分かりませんが、筆舌に尽くしがたい感じのサウンドなので、もう、どうにかして聴いてみてください。決して損はしないと思います。でも、ヤフオクとかで高額だったりしても、自己責任で、ノークレーム、ノーリターンでお願いします。ちなみにMySpaceの3曲はアルバム・テイクではないです。というか、なぜかLIVE。

なんだか意図したわけではないのですが、新旧織り交ぜ、カリフォルニアが続いてしまいました。う~ん、面白い。次なる進路は一路シアトルへ。

DONUTS N' GLORY MySpace http://www.myspace.com/donutsnglory

CRAIG'S BROTHER -HOMECOMMING-
HomecomingHomecoming

Craig's Brother


このバンドもカリフォルニア出身、CRAIG'S BROTHERです。最近、新譜の話など、とんと音沙汰がないようで、また解散しちゃったのかなとも思ってたのですが、まだLIVEとかやってるみたいですね。音はまた変わってないか心配ですけど。もうすぐ国内盤も発売される、カナダのNON SUFFICIENT FUNDSと、Split出すとかって話もあるとかって聞きましたが、もう出ないのでしょうね。う~ん、FREEDUMBはもう、なんかね。

'95年に結成された、CRAIG'S BROTHERはメンバーの出入りも非常に激しいようで、メンバー・チェンジにより、現在までに実に13人に渡る在籍メンバーが名を連ね、その中には、INSPECTION 12のDan McLintock(G.)や、YELLOWRCARDのRyan Key(G.)なども含まれます。そういったメンバーが変わったりなどの事情も大きく影響しているのでしょうが、どの作品もかなり曲調とか質感が違うし、私なんかは2nd.を聴いた時、本当に同じバンドなのかと疑ったほど、色んな意味で変化が激しいといった印象があります。私的には、もうこの1st.'98年リリースの"Homecoming"一択です。それ以前もセルフタイトルのデモテープや、CDEP"Keepin' It Real"をリリースしているようですが、一般的には、1st.との認識は、Tooth & Nailより、リリースされた、このアルバム、"Homecoming"だと思われます。ちなみに、"Keepin' It Real"はPurevolumeで3曲聴けます。以降メンバーをチェンジして、同じくTooth & Nailより、'00年に2nd."Lost At Sea"、'04年にTakeoverにレーベルを移し、CDEP"idemic"をリリースしています。

何度も言うようですが、作品的には本当にこの"Homecoming"一択です。サウンド・プロデュースといい、楽曲の良さ、哀愁具合、高速感と、どれをとっても、このアルバムが最高傑作の名盤です。まぁ、哀愁湿り気というと、"Lost At Sea"も多分にその要素を含んでいると思いますが、私的には、当時その2nd.に激しく落胆しちゃったクチなので、やはり、その泣きに高速、パンクのワイルドさも窺え、突っ走ってる、このアルバムがなんといっても最強です。
もう、オープニング"Insult to Injury"からいきなり、圧倒的なスピード感と、メロの泣き具合にノック・アウトです。当時、Tooth & Nailは、多少のB級感は否めないものの、限りなくA級に近い、本当に良いバンドの、良いデビュー・アルバムを多くリリースしており、まさにA級予備軍といった趣の同レーベルの作品は、まさにレーベル買いといった感じで、このCRAIG'S BROTHERもその中のひとつだったのですが、もう、いきなり特Aクラスのこのバンドの衝撃たるや、大変感動させていただきました。もう、次のアルバムとか、FATとかEPITAPHから出んじゃねぇのといった勢いで、当時でもそんな大手のレーベルの有名バンドと比べても、なんら見劣りする部分が見当たらないほど、全てにおいて高い完成度を誇っているバンドだと思ったものです。多分にボーカルの声質とか、きっと私はあまり好みでは無いのですが、それに補って余りあるメロディーと、なぜかこのバンドの、この音には、このボーカルが必要不可欠な感じすらします。そこに被さるカッコいいギターといい、コーラス・ワークといい、絶妙にこの作品の完成度を高めています。彼ら自身フェイヴァリットとして挙げている、LAGWAGONチックなのですが、このアルバムにおいては、そのフォロワー的要素を遥かに凌駕する、バンドとしての個性と、確たるスタイルが見て取れます。
もう、ウーだとか、アーだとか、素敵なコーラス、時にはギターのリフさえも泣いている、その泣き具合は、実にメロディアスで、その泣きながら疾走する様は、本当に素晴らしいです。またアレンジや曲の展開も、決して複雑といった感じではないのに、本当によく練られていて、シンプルでストレートながら、メロディーを全面に押し出しているといった、非常にバランスの良さを感じます。アルバム全編にわたり、本当に哀愁を感じさせてくれる、メロディアスで疾走感のある楽曲が、非常に多く盛り込まれたこのアルバムは、まさにUSメロディック・ハードコア泣きの名盤と言えると思います。

昨日のPOURHABITといい、このCRAIG'S BROTHERといい、この手のブログではよく見かけるとは思いますが、やはり良いモノは良いので、つい書いてしまいたくなります。皆さんの気持ちがよくわかります。とは云いつつも、メジャーとは言い難く、ともすれば埋もれてしまいそうなバンドや名盤を、結構、簡単にAmazonとかで、気軽に買えてしまうという、せっかくの良い時代ですから、少しでも多くの高速ファンに聴いてもらいたい一枚ですよね。
そんな中、私はまたもBack To The '90sな感じなのですが、明日あたりから、あんま語られてなさそうな、変化球や、デッド・ボールを、頭めがけて投げつけたくなってる感じです。

CRAIG'S BROTHER Official http://www.craigsbrother.net/
CRAIG'S BROTHER MySpace http://www.myspace.com/craigsbrother
CRAIG'S BROTHER Purevolume http://www.purevolume.com/craigsbrother

POUR HABIT -SUITICIDE-


アメリカはカリフォルニアの、POUR HABITです。もう、この筋の音を求めている方は、かなりの注目株のバンドと思いますが、なんだか最近レーベルと契約した模様で、昨年、セルフ・リリースされた、このアルバムも、9/17にリイシューされるみたいですね。国内盤も同じなんですかね?というか、新曲のデモも既にMySpaceにポストされてるみたいなので、新作は出ないの?とか思ってたら、その新曲は国内盤のボートラらしいので、また国内盤買わなきゃなんねぇのかよとか、なんだか'90s SWEDEN流行の時代を思い出してる私です。

POUR HABITの結成は、2006年とのことで、黒人、白人混成の5人組という少し珍しい編成です。ボーカルとベースの人が黒人さんですかね。各方面でのフレコミは、レゲエ・ミクスチャーとかってな感じですが、レゲエなのは"Zion"だけだと思いますが、よく特筆されてるようで、そんなレゲエ色は薄く、本質的に高速メロディック・ハードコアで、それもバリバリにアグレッシヴなので、あんま騙されないでくださいね。OFFSPRINGもよく引き合いに出されているようですが、ソレはありかなとは思います。ボーカルやメロとか少し似ている感じです。そういったOFFSPRINGや、初期のPENNYWISE、TEN FOOT POLE、PULLEYといった、バンドの高速部分でできたようなバンドです。要するに最高に良かった時代のEpitaphサウンドです。オールドスクールとまではいきませんが、少し懐かしい感じもする、メロディーだとか、アレンジも持った、意外にいそうでいないバンドです。
STRUNG OUTや、AUTHORITY ZEROなどのオープニング・アクトも務めており、STRUNG OUTは彼らを絶賛してるとのことで、POUR HABITの方も、そのフェイヴァリットにSTRUNG OUTの名を挙げています。確かにアレンジとかにも、STRUNG OUTっぽいところなども見られるので、初期Epitaphで、STRUNG OUTな感じってもう最強じゃね?という感じですが、上手で、ストロングで、メロディアスで確かに最強に近いです。それにしてもAUTHORITY ZEROとかもズッぱまりですね。AUTHORITY ZEROのほうが激しくレゲエですけど。

この'07年リリースの"Suiticide"は、デビュー作にして、本当にセルフメイドとは思えないほど、高いクオリティを誇る作品で、12曲、26分16秒と、その超速ぶりも勇ましく、まさにハイスピードかつ、ストロングかつ、ダイナミックです。ハロ、ハロっと始まる1曲目から、ブチ飛ばしていきます。
その1曲目もそうですが、コーラスがツイン・ボーカルのように、全編にわたり歌い上げることが多く、その辺りも、このバンドの特徴的な部分です。また、ギターはテクニカルにメタリックなフレーズを弾きまくったりもするのですが、音の作り自体が、メタルっぽくないので、すごくメタリックであるといった印象をあまり受けません。MySpaceで数曲とか試聴すると、ボーカルがメタルっぽく感じたりもしたのですが、アルバム全体で聴くと、全くもってメタルな感じは微塵も感じません。また、他の楽器も全体的に、非常にパンクな音作りをしていると思います。ドラムはタムとかシバキまくりの、手数というか、おかずにの多い感じで、より一層パンク感を高めていると思います。ともすれば高速の曲は、金太郎飴的な感じもあるかもしれませんが、3曲目あたりのフックなナンバーや、STRUNG OUTのサウンドに最も近いアプローチの9曲目、それこそレゲエ・ミックスな10曲目など、曲的にもそうですし、シンプルな中にもアレンジは工夫されているので、曲調の似ている高速曲の金太郎飴も、随分とおいしく感じられます。多くの要素を含んだ金太郎飴は、けっこう何度舐めても良い味がして、味わえば、味わうほどに、その味に深みが増していきます。

しかし、結構なLIVE感覚と、高いテンションといったものが、スタジオ・テイクから感じられるというのは、まさにオリジナル・パンクにも通じる感覚で、そういった意味でも、このPOUR HABITも、数少ないパンク希少種だと感じます。本当に最近は、こんなパンク・バンドが少なくなってしまいました。だからこそ、このバンドに激しく期待してしまいます。

POUR HABIT MySpace http://www.myspace.com/pourhabit

THE WILLARD -GOOD EVENING WONDERFUL FIEND-
GOOD EVENING WONDERFUL FIEND(紙ジャケット仕様)(DVD付)GOOD EVENING WONDERFUL FIEND(紙ジャケット仕様)(DVD付)

The Willard


最近の高速疲れに、試行錯誤を重ね、私が行きついた先は、今の若い人たちには馴染みなんて全くないのではないかと思うんですが、このTHE WILLARDです。
私的には、日本のバンドとしては、世代的にも、シーン的にも直撃のドンピシャリです。日本のパンク、アンダーグラウンドのシーンに一時代を築いた、インディーズ・ブーム。その先駆にして、中核のバンドのひとつであったのが、このTHE WILLARDです。私は長らくこのバンドが日本で一番好きなパンクバンドでした。というか今も好き。もう、そのスタンスだとか、アティテュードとか、もうね。パンクじゃなくなってもパンクすぎるんです。
そのパンクとしては独特の、ゴシック感を持ったビジュアル、それは当時、日本のDAMNEDとも称され、また、そのサウンドも、初期はDAMNED Likeにワイルドな疾走感を携え、また、Vo.JUN氏の独特の世界観を持った歌詞と相俟って、パンキッシュかつドラマチックなものでした。

THE WILLARDは、1982年に結成され、20年以上過ぎた今現在も活動を続けています。'06年にはニューアルバムもリリースされました。う~ん素晴らしい。
この"Good Evening Wonderful Fiend"はオリジナル・リリースが、1985年。彼らが東芝EMIとメジャー契約する以前の、インディーズ時代のフルレングスとしては唯一のアルバムで、初期THE WILLARDの集大成とも言える作品です。キャプテンレコードより発売され、当時、自主製作盤としては、爆発的なヒットとセールスを誇りました。また、キャプテン自体が非常に金銭的またその他の面でも、メジャーに匹敵するようなレーベルであったこともあり、当時としては、そのサウンド面も、なんらメジャーと変わらないほどの高いクォリティーを誇っています。既にこの時点で、大手のメジャーから誘いがあったらしいのですが、敢えてキャプテンからの、自主盤でのリリースを選択し、そういった意味でもかなりのイニシアチブといったものが、バンド自身というか、JUN氏自身にあったのでしょう。再販のインナーのインタビューにもあるように、かなり、納得のできる全ての要素が取り入れられたそうです。まぁ、しかし、このインタビューというのが、非常に面白く、JUN氏のパンク然とした、アティテュードや、計算し尽くされていた、当時の動きなど、もう、彼の頭の良さとカッコ良さに溢れています。ちなみに最初の再販は最初期リリースのアナログ作品にSTOOGESのカバーが入り、キャプテンよりCDとして、1988年。そして現在入手可能な、先述のインタビューも含む、イカすスリーブに、LIVE DVD、12inchピクチャーとしてリリースされた3曲をボーナストラックとして追加し、2006年にリリースされています。

まぁ、それにしても今聴いても、やはり、カッコいい音です。技術が高いだとか、サウンドプロデュースが良いとかではなく、カッコいいサウンドです、日本のロックとして。パンクも含む、昔の良い時代のロックを彷彿とさせる、ある種アナログ的な質感は、非常にカッコよく聞こえます。その全体的な雰囲気といい、今、この手のレコーディングをする日本のバンドは、もはや皆無に等しいでしょうし、好みはあるでしょうが、私的にはこれぞ日本のパンクといった感じがします。
また、ギターはクレジットはギタリストの名前がありますが、全面的にJUN氏が弾いているらしく、そのギターが、音の作りといい、フレーズといい、もう素晴らしいです。初期はTHE STALINにギターとしても参加していたことがあり、STALINのボーカル、遠藤みちろう氏のソロアルバム、「ベトナム伝説」でも、ギタリストとして参加、全編に渡り、JUN氏の自由なプレイを拝聴できるのですが、もうなんかすごく好みのギターです。失礼ですが、ボーカルよりもギターの方が才能あり過ぎなんじゃないかと思うほどです。非常にロックン・ロールや、様々なロックのカッコ良さをわかってらっしゃる音です。
他にも、SEとか、ところどころに入る掛声とか、笑い声だとか、もうカッコいいにもほどがあります。壮大なスケールを感じる映画音楽のような楽曲に、様々に散りばめられたギミックのようなものが、時にトリッキーに、時にインパクトを持って、その壮大な世界観をさらに独特に広げていくのは、初期から、メジャー中期頃に至るまでの、THE WILLARDの非常に特徴的な部分であると思います。
ダイナミックでスリリングな、独特の疾走感を持った、そのサウンド、その雰囲気は、昔も今も、どのシーンを見渡したところで、見つけることができません。

随分前の話ですが、全国ツアーのワンマンLIVEを地元で観れたのですが、当時、バンドも分解直前で、半分ゴロツキだった私は、ただのお客さんだったのですが、私が大のWILLARDフリークであることを知っていた、LIVEハウスの店長(現オーナー)が、粋な計らいをしてくれて、LIVE後の打ち上げの案内役を任されました。
けっこう、難しい方と噂されていた、JUN氏ですが、実際は実にキサクにいろんなお話をしてくれて、DAMNEDの話などについて盛り上がり、しきりにDAMNEDが好きなら、MC5を聴けと薦めてくれたり、家出をして東京に出て、初めて見たLIVEが、日比谷野音のロッカーズだったなんていう、貴重すぎる話が聞けたりして、喜びこの上なしでした。また、当時ベースを弾いていたのが、音圧もスゲェのなんの、私もガキの頃から大好きだった、そのロッカーズの穴井氏だったりして、もう、私としては二重の喜びでした。とにかくメンバーや、スタッフの方たちも非常にフレンドリーで、私の飲み代まで払っていただく、逆接待ぶりに感動の嵐とはまさに、その夜のことを言うのかもしれません。その節は大変お世話になりました。その後、佐賀関はどっちだと聞き、そのイメージと全くそぐわないフィッシングに、興じるため夜の海岸通りに向かって、消えていくTHE WILLARDの皆さんでした。

THE WILLARD Official http://willard13th.com/prank-ster/
HIGH FIVE DRIVE -SERVICE ENGINE SOON-
H5D 1

BELVEDEREの名前もよく引き合いに出されるほど、徹底的な高速度を有し、BELVEDEREに次ぐ、カナダの2代目音速番長との異名も持つ、HIGH FIVE DRIVE。まぁ、しかし音速番長ってのは良いネーミングですね。まぁ、大体、"Colic"とか、もう異常な速度だし、他の曲も、高速ナンバーに関しては、世界最高速といってもいいスピードなので、概ね2代目襲名もアタリだと思います。BELVEDEREといい、FULLBLASTといい、このHIGH FIVE DRIVEといい、まったくカナダは世界最速クラスのオンパレードです。

HIGH FIVE DRIVEは2001年結成。翌年にCDEP、"...something better"をリリース、'04年にフルレングス、この"Service Engine Soon"をリリース。日本のSENTIMENTALとのSplit CDEPをはさんで、昨年2nd."From The GroundUp"をリリースしています。
この1st.を含む初期音源は、当時、Punk Wreck ChordsさんがDistroをしてくれていて、現在では、1st.、2nd.ともにFAST CIRCLE RECORDSさんが、国内盤をリリースしてくれているので、日本でも入手しやすく、彼ら自体、この手のバンドとしては、日本でもかなりポピュラーなのではないかとは思います。某掲示板にもスレ立ってるみたいでしたけど、過疎ってますよね。まぁ、どのバンドでもそうか、パンクとかは。ちなみに初期の"...something better"は、Purevolumeで全曲DLできるみたいなので、興味のある方は行ってみてください。

まぁ、しかしその高速度たるや、本当に蹴つまづきそうな勢いで、もう演奏とか関係ねぇ、速ければいいってなほどの、徹底した速度の追求的な姿勢が、むしろ微笑ましいくらい潔くって、そんな速度なもんだから、若干軽さだとか、荒さもあるのですが、聴いてるこっちもそんなのどうでもよくなります。ベースが金属質で少しゴキゴキしてるのは、最近の若いバンドの丸めの感じと違い、好きです。ドラムとかLIVEで死ぬんじゃねぇの?とかまぁ、そんなのもどうでも、いいか、速けりゃ。と言いつつも、きちんとメロディーもあり、ミディアムなんかもやってるし、速度だけでないとこも充分に見せようとしてます。そういった感じは実に今風な感じもします。少し青臭い感じとかも。まぁ、なんにせよ、カッコいい曲も多いし、メロディアスだし、圧倒的に高速だし、そういった感じの音を求める人には、たまらないバンドだと思います。若干、若者向きで。
2nd."From The Ground Up"でも概ね、この路線は変わらないのですが、速度も若干考えられたりしてる感もあり、やはり初聴の時の衝撃と、ストレート超高速感といった感じで、今回はこの、"Service Engine Soon" をチョイスしました。もう、速そうですものジャケからして。その通り、冒頭でも書きましたが、オープニング・ナンバー "Colic"の速さときたら、もう、この手の速いバンドをすごい数聴いてきてるにも関わらず、群を抜いてる蹴つまづき感です。気が狂ってるんじゃないかと思うほど、急いでいます。だが、それがいい。若者はこうでなくっちゃあいけません。メロといい、速度といい、非常にカッコいいナンバーです。 "A Relative Matter" なんかも、そういった意味で非常にカッコいい曲だと思います。また前述したように、ガッツリのミディアムであるとか、かなり落としたアレンジも随所に散りばめてくるので、そういった要素が、逆に、高速感を高めたりだとか、全体のバランスを保っているようです。全曲が"Colic"のようなガイキチ高速でも、アリはアリのような気もしますが、それにしても、全体的に高速感に溢れているので、高速メロディック好きにはマストであることは間違いないと思います。ホント速いヤツは、もう、笑っちゃうくらい急いでますもん、ケツに火が付いてるみたいに。

しかし、これ書くために何回か繰り返して聴いたんですけど、書き終わって、聴きやめても、なんだか、
"Colic"が頭を駆け巡ってて、こびりついて離れません。自分にゆとりを持つために、早く次へと移りたいのですが、もう、なんでもかんでも"Colic"です。コステロとかでも聴いて頭を冷やしたいところです。
そんな中、カナダ-メロディック・ハードコアの旅もこれにて、ひとまずお開きということで、またいつか機会があればやりたい感じです。TWENTY 2とか、SNFUとかいっときたかったんですが、何分ちょっと高速疲労(笑)とか出て、かなり疲れちゃったりしてるので、この辺はまた別の時にあらためてやります。MUTEだとか、HOPEだとか、DEVILLEだとか、カナダはまだ地味にいろいろありますが、ま、いっか。

HIGH FIVE DRIVE MySpace http://www.myspace.com/highfivedrive
HIGH FIVE DRIVE purevolume http://www.purevolume.com/highfivedrive

BELVEDERE 1995-2005
BELVEDERE1 BELVEDERE2 BELVEDERE3 BELVEDERE5

カナダの旅も佳境に入ったんだか、入ってないんだかよくわかりませんが、そろそろ音速番長にいきます。
現在のメロディック・ハードコアのシーンにおいて、彼らほど、世界中にそのフォロワーが多く存在し、高速メロディック・サウンドを愛する若者の誰からも、尊敬されているバンドは、現時点では、おそらく彼らが世界一の存在なのではないかと思うほど、近代高速メロディック・ハードコアのシーンにおいて、重要な存在として語られるバンドとなったBELVEDERE。Bells On Recordsをはじめとする、こういった高速メロディック系のアーティストも、多くのバンドが、彼らをフェイヴァリット・バンドに挙げ、インスパイアされたかのようなサウンドを有し、トリビュート・アルバムも企画されるほど、絶大な支持と人気を誇ります。

もっとも私自身は、彼らがシーンに登場してきたのが、90年代の後半と遅かったこともあり、既に中年の域に迫ろうかとの時期で、けっこうリアルタイムで聴いていたにも関わらず、微妙にその若者の熱中ぶりに、乗り遅れた感があり、今の若者たちのように、そのサウンドに心酔するということもなく、思い入れもあまり強いというほどではなかったりします。また、彼らのサウンドを初めて聴いたときの、私が感じた、そのたっぷりのB級感と、なんかまたエラい速くて、ウルせぇの出てきちゃったな的な、第一印象が、いつまでも拭い去れず、今に至っているのかもしれません。今の若い方たちからすると、ウソでしょ?という感じかもしれませんが、本当に当時としては、扱うお店的にも、リスナー的にも、その程度の扱いだったように思います。むしろ、ある意味、神格化されてるといっていいほどの現代こそ、こちらからすると、マジですか?という感じではあったりします。それは、SATANIC SURFERSなどにも、同様の感覚があったりもします。とは言え、それこそ時代や、世代の大きな隔たりがあるという話で、我々の世代がDAMNEDなどに衝撃を受け、それを狂ったような速さだと感じたように、現代の若い世代が、その初パンクが、BELVEDEREやSATANIC SURFERSで、やはりその今まで聞いたことのない速さに感動し、心酔するといった感覚は、もう、充分過ぎるほどに納得できます。そして、BELVEDEREが、今世界の高速フリークの若者から愛されているバンドだという事実も、充分に納得できます。私も、思いいれはどうあれ、BELVEDEREも大好きなバンドのひとつで、大好きなサウンドですから。

音楽が多様化された、現代のパンク・シーンにおいて、カテゴリーというものも確実に増えてきたというのは、以前から何度もお話ししていることですが、そのカテゴリーすらも多様化していく現代のシーンにおいて、本来枠組みに組み込み、総称するといったカテゴライズの意味とは逆に、その音楽性のみをとってみれば、パンクとメタルの認識に代表されるように、どんどんその隔たりが薄れ、パンク的でもあり、メタル的でもあるといった、またそれ以外の音楽性すら孕むといったように、カテゴライズされたジャンルの中でも、様々な音楽性が混在しているというのが、現代のパンクの特徴であると思います。そういった混在する音楽性の時代において、我々が若い時には、全く考えられなかった様な、パンクとメタルの融合といったものを、いとも簡単に、なんら拘ることなくやってのける、現代の若きパンクスたち。カッコいいものを、本当に素直にカッコいいと思い、それを昔よりも、器用に容易く表現するようになった、今の若者たちのニーズに、タイミング的にも、もっともそれにフィットしたサウンドを有していたのが、このBELVEDEREだったのではないでしょうか。その圧倒的な高速感とともに、メロディアスでさえある彼らは、それまでメタルを聴いていた若者、また逆にパンクだけを聴いていた若者、その全てを取り込み、そのハイスピード & メロディアスなサウンドで、そんな若者たちを魅了したのかもしれません。

BELVEDEREは'95年に結成され、'98年に1st."Because No One Stopped Us"をリリース。長らく入手の困難だった、初期のこのアルバムは、最近、Bells On Recordsより、再リリースされ、現在は容易に入手が可能になりました。なんだか、私的には、このアルバムが一番、普通にメロディック・ハードコアの一般的な要素を持ち合わせ、普通に表現している作品だと感じます。私がちょっと感じるB級っぷりといい、なんだかSATANIC SURFERSっぽいです。
そして、'00年、2nd."Angels Live in My Town"。この2作目から、ワイルドさやラウド感が増し、彼らの個性や、その他の追随を許さない、圧倒的な高速っぷりなど、向上した技術と合わせ、そのスタイルが確立されたのではないかと思います。そして、翌年の次作、"'Twas Hell Said Former Child"でも、そのスタイルはほぼ変わらず、徹頭徹尾の高速サウンドで、スピードで押し倒します。しかし、前作などもそうですが、やはり至る所にカッコいいリフや、良いメロディーといったものが、実にシンプルに、コンパクトに、しかもインパクトを持ってアピールしながら、顔を出してくるのやはりカッコいいのだなぁとかも、今聴くと思ってしまいます。
'03年にはDOWNWAYとのSplit、"Hometown Advantage"をリリース。BELVEDEREの収録曲は5曲ですが、これまでの方向性をさらに推し進め、メロディー、アレンジともにさらに完成度を高めた姿を披露します。本当に歌が前に出てくるような作りで、高速の中にもメロディーを大きく意識した作りの楽曲は、今後のさらなる彼らの方向性の現れだったのかもしれません。そして、'04年、"Fast Forward Eats the Tape"をリリース。このアルバムは"Hometown Advantage"のリテイク等も含み、まさにそういったメロディー重視の作りといったものが、彼らの作品の中でも最も色濃く、全面に押し出されていて、それまでやったことのなかったような、終始ミディアムテンポといった曲なども含まれており、かなりの意欲作で、アルバムとしての完成度も高い作品であると思います。当然、彼らの本質的な部分、圧倒的な高速感といったものを含む曲も多く含まれ、そのスピード感も極めて高く、本当に向上したサウンド・プロデュース、演奏とともに、非常にカッコよく表現されています。そこには既に彼らの初期に感じた、B級っぽさといったものは微塵も感じられず、まさにメロディック・ハードコアの横綱相撲を展開しています。そして、翌年の2005年、BELVEDEREはおよそ10年の活動に終止符を打ちます。

現在、Vo./G.のSteveは、Dr.のGrahamとTHIS IS A STAND OFFを結成し、精力的に活動を続けています。 "Fast Forward Eats the Tape"の延長線上のサウンドではあると思いますが、さらにメロディーを重視しているといった感じも強く、個人的には、やはり、BELVEDEREとはその質感に多少の違いは感じます。
徹頭徹尾高速といった、言葉の似合うバンドは、SATANIC SURFERSなど、やはり限られたバンドにのみ用いることが許される言葉で、それが許される数少ないバンドのひとつであり、まさにその言葉が最も相応しいのが、このBELVEDEREだと思います。その上、彼らは音速番長といった素敵な呼称まであり、もう、徹頭徹尾高速の音速番長とは、全くもって素敵にすぎます。
メタリックなメロディック・ハードコアといった括りに、よく引用されるBELVEDEREですが、私は彼らのサウンドが本質的に持っている、ワイルドさや、ラウド感といった、最近のバンドには少ない、模倣では表現できない、パンク感覚が、その超高速とともに実に魅力的に聴こえます。

BELVEDERE MySpace http://www.myspace.com/belvedere
THIS IS A STAND OFF http://www.myspace.com/thisisastandoff
Tribute to Belvedere http://www.myspace.com/tributetobelvedere

THE FULLBLAST -SHORT CONTROLLED BURSTS-
fullblast

シリーズ、カナダ-メロディック・ハードコアの旅、第4弾は、このFULLBLASTです。バンド自体は惜しくも解散してしまいましたが、実にテクニカルで、メロディアス & ハイスピード、エモーショナルな部分も合わせ持った、期待度最高のバンドでした。
MUCH THE SAMEといい、このFULLBLASTといい、メロディック・ハードコアのシーンでは、非常に高い期待を背負いつつも、短命なバンドも多く、なんだか決定打に欠けたり、いまいち盛り上がりに欠けたりする部分は、息が長く、幅広く支持されるバンドが減ったりするのも、要因のひとつなのかな、と考えてしまいます。
このFULLBLASTも、生き残っていれば、幅広く支持されたかどうかは分かりませんが、その素質を充分に持ち合わせた、素晴らしいバンドのひとつであると思っています。

前述したように、FULLBLASTは非常にテクニカルです。その高い演奏技術は、その卓越したアレンジとともに、時にメタリックに、時にパンキッシュに、そしてまた、時にはポップにと、様々な側面が窺えます。基本超高速が中心ですが、ハードに飛ばしたかと思うと、繊細にエモーショナルな面も見せたりと、やはり、近年のバンドらしく、様々な音楽を通過してできたサウンドや、アプローチを携えています。そして、その圧倒的な高速感もたまりません。それほどまでの高速感を出しながら、線の細さや、モタつきといったものを微塵も感じさせないところが、このバンドの巧さだと思います。非常にエッジが効き過ぎるほどに効いたサウンドですが、個人的には言われているほどメタルっぽさは感じません。しかし金属質と言う意味でのメタリックさは、バリバリで、非常に硬質かつ金属質ではあると思います。日頃の私らしくありませんが、彼らのサウンドはむしろ乾いた感じの感覚です。しかし、メロがエモーショナルだったり、相当にメロディアスなので、そういった部分から湿気といったものも多分に感じ取れます。また、私だけかもしれませんが、ボーカルやフレーズにアメリカン・ロックな部分が覗くような気がして、そういった部分にある種のダイナミックさを感じるのかもしれません。

FULLBLASTは2000年、カナダ、トロントで結成され、'02年にD.I.Y.でEPをリリース。'04年にフルレングス、 "Contagious Movement Theory"をリリースします。なんだか、この1st.はかなり入手が困難とのことですが、ちなみに私は当時、HMVで買いました。何せ待たされましたけど。もう、2、3ケ月くらい。今も買えるのかな?持ってない方は挑戦してみてもいいかもです。とにかく、秘訣はキャンセルしないことです。もう、しつこいくらいに。ともかく、その1st.から、FULLBLASTのサウンドは出来上がっており、既に完成度が高いです。
その高い完成度を、さらにそのサウンド・プロデュースとともに高めた作品が、この2nd.にして、彼らの最後の作品となってしまった'05年リリースの、この"Short Controlled Bursts"です。
既に1曲目から、高速にカッ飛ばしつつも、エモーショナルな展開をみせ、FULLBLAST節も全開です。間髪入れず続く2曲目も、カッコいいギターフレーズと、スピードも全開なまま、壮大にメロディアスにと、まぁ、素晴らしいです。そして、スピードを緩めた曲、エモーショナル全開な曲なども挟みつつ、基本超高速 & 大胆展開の、ハイスピードでエッジでフック、メロディアスでエモーショナルな、FULLBLASTワールドに魅了されます。前作をさらに上回るポップさや、ダイナミックさを備えた曲も多く、色んな意味で、広がりを見せていると思うので、アルバムとしても、非常に完成度が高いと思います。
この"Short Controlled Bursts"は、INYAFACEさんから、国内盤も発売されているので、非常に入手しやすいかと思われますし、未聴の方には、ぜひ聴いてもらいたい、バンドのひとつだと思います。
以外にもALLのファンの方などにもオススメできたりするのではないかとか、今ふと思いました。それほどまでに、ある種ポップなアプローチすらも、このアルバムからは感じることができます。

すっかりここ最近、MILESTONE MUSICさん絡みのモノと被ってて、まさに広告塔なのですが、そんな広告塔から耳寄りな情報が。FULLBLASTの"Contagious Movement Theory"も入荷するみたいですよ。今日の下書きとか、おとといくらいに上げてたので、その時点では知らなかったので、途中ではHMVチャレンジをオススメしてるのですが、まぁ、待たされるよりは、速効、手に入ったほうがいいですもんね。数は少ないそうですが、コンスタントに入荷を試みてくれるとのことです。う~ん、 awesome!時期とかはわかんないので、欲しい方はMILESTONE MUSICをコマメにチェックです。そんな中、NOTHING LEFT TO LOSEが売り切れていることに感動する私。

FULLBLAST MySpace http://www.myspace.com/thefullblast

PROPAGANDHI -HOW TO CLEAN EVERYTHING-
How to Clean EverythingHow to Clean Everything

Propagandhi


昨日、ご紹介のDISTRICT 7。今、MILESTONEさんにありますね。他にもTRIGGER HAPPYとかも、かなり素敵に安いので、Go!です。MOURNINGSTARの1st.とかもあるので、チェックです。解散したとは知らなかったですね、MOURNINGSTAR。まいったな、こりゃあ。しかしここ最近のMILESTONE MUSICの充実ぶりは異常です。そんな中、スペインのADRENALIZEDはオススメです。では、カナダの旅。

現在、黒くて、メタリックで、高速で、ハードでストロングな、新しいバンドが出るたびに引き合いに出される、もはや、その辺の代表格とも入っていいほどの、大御所、PROPAGANDHI。メロディック・ハードコアのシーンにおける、ストロング・スタイル形容っぷりに、思わず出身地さえも忘れてしまいそうになるほどですが、このPROPAGANDHIもカナダのバンドです。本日も男の弾丸急行列車が、カナダを高速で駆け抜けます。

1986年にカナダで結成されたPROPAGANDHIは、そのハードなサウンドと同時に、ポリティカルな姿勢といったものも、極めて有名です。正面切っての体制批判や、宗教批判など、ポリティカルな姿勢を前面に押し出し、果ては動物愛護の見地からの、菜食主義であるといった、ストレート・エッジ顔負けの、ストイックなスタイルは、非常に現代のメロディック・ハードコアのバンドとしては稀有な存在で、そのアティテュードは非常にパンク然としています。そのストロングなサウンドとともに、根強くパンクスの信頼と支持を得ているのは、そういった彼らの徹底したスタイルやアティテュードも一因にあると思います。私的には、パンクスとしては、カッコいいぜとか人事のように思うのですが、革ジャン着て、肉喰ってと、ヴィーガニズムとか、もう全然無理だし、頭も良くないし、英語もわからないので、語るのはそのサウンドのみな感じです。

この彼らの1st.フルレングス、'93年、FATからリリースの"How to Clean Everything"は、FATでもLAG WAGONに次ぐ、最初期のリリースだったように思うのですが、当時でも圧倒的にハイスピードで、エッジが効いていて、やはり、このバンドも、トリオとは思えないほどの厚みのあるサウンドでびっくりしました。メタリックな部分も多く見受けられますが、現在ほど、メタリックであるとか、スラッシィな金属ハード・サウンドといった感じはかなり抑えられていて、今もそうですが、当時から、実に幅広いバリエーションも持ち合わせています。とはいえ、やっぱり初期から、ハードでストロングで、ラウド感も充分です。ただ、ポップなエッセンスや、多少の明るさといった、まぁ、今でもポップなヤツはポップですが、そのハードさゆえ、多少減退している感のあるものが、多く前面に押し出されているような感じがして、バランスが良く感じられるので、やっぱこのアルバムが好きだったりします。
ポップでメロディアスで、ラウドでハイスピード、フックの効いた、"Anti-Manifesto"とか、渋い"Stick the Fucking Flag Up Ass"とか、ほんと大好きです。また"Ska Sucks"のような、スカ・パロな曲や、"Haillie Sallasse, Up Your Ass"のような、レゲエ・サウンドなど、本当にバラエティー豊富です。そして、今もそうですが、相当にメロディアスな曲をかける、メロディー・センスが、この頃は特に、歌とともにポップさが前面に押し出されています。暗さと明るさを織り交ぜた、ザクザクとしたメタリック感と、ポップでメロディアスな味わいが、重なって、ものすごくバランス良く感じられます。
以降、"Less Talk, More Rock"('96)、シングルや初期音源のコンピレーョン"Where Quantity Is Job #1"('98) 、"Today's Empires, Tomorrow's Ashes"('01)、"Potemkin City Limits"('05)と、リリースを重ね、そのサウンドも、さらに加速 & 厚みを増していくのですが、ポリティカルなメッセージ性といったものも、さら増量されていってるようで、まぁ、本当にスゲェ、カッコいい曲なのに、物凄く長い前フリだとか、尾ビレのようなモノがくっ付いたりするのは、私のように英語がわからなければ尚更ですが、英語がわかっても、どうだろうかと思うのは、私だけではないような気もしますけど。

住んでるとこがアレなもんで、LIVEとか全く関係ないんで、気にしちゃあいないんですが、最近来日したんですよね。なんだか昔、日本の客は英語わかんないので駄目とか怒ってたらしいし、MC喋りまくりで、何か英語が通じない国ではライブしたくないってな話を聞くんですが。そういうの聞くと、純粋に彼らの音楽性だけ好きだって人は、なんか足が重くなっちゃいますね。
自分もバンドやってて歌詞書いてたんですが、言わんとすることは山のようにあっても、お客さんがわかろうが、わかるまいが、別にそんな気にしちゃあいなかったんですけどね、私。まぁ、ポンコツ・ローカル・パンクとは違うでしょうけど。なんか、某日本のバンドが、超有名な自分達の曲の歌詞を、本質的な意味で理解している人はいないとかいう内容のことを言ってたのですが、私、それ聞いて一発で嫌いになりましたもん。聴いてる人をバカにしてて、気持ち悪ぃこと言うなぁとか思って。
まぁ、主義とか主張があるなら、別にウルセェ音楽に乗せる必要もないわけで、それこそ政治家にでもなって、演説打つなり、書籍でも出版されたらいいんじゃないかな、とかは思うのですが、まぁ、どうでもいいか。他人事だし、金払ってLIVE行くわけでもねぇし、本人たちとお話するわけじゃありませんしね。
俺らのLIVEは英語覚えてから見に来いってのは、どんなに高尚な事を言われたところで、それこそ差別じゃんとか思って、音を楽しめないのですが、どうでしょう?"Anti-Manifesto"「踊れ、笑え、そして遊べ、俺たちの伝えるメッセージは無視しろ」(これでいいですかね?)ってわけにはいきませんかね?

PROPAGANDHI Official http://propagandhi.com/
PROPAGANDHI MySpace http://www.myspace.com/propagandhisa

DISTRICT 7 -ANOTHER LAST CHANCE-
district7

この前、M-SIXTEENを聴きながら、何故か思い出して、無性に聴きたくなったのがこのDISTRICT 7だったりして、そういやカナダだよねとか思い、そのままカナダ、メロディック・ハードコアの旅としゃれ込んでもよかったのですが、男汁爆発のハードコア魂ってなカッコいいフレーズを見つけたので、RENTOKILLいっちゃったんで、書きそびれてしまい、今からやろうかなと。まぁ、シリーズ男汁に入れても、なんら問題もなかろうと思えるバンド、カナダ-メロディック・ハードコアの旅、第二弾はDISTRICT 7です。
カナダ-メロディック・ハードコアの旅とかって、なんだか涼しげな世界の車窓から的タイトルだったりするのですが、やっぱだいぶナナメな感じですよね。やっぱ、悪くて黒い方に突き進んでる感じですけど、ま、いっか。もう、カナダの旅も最初から湿りまくりで、ドシャぶりの、男ばっか乗ってやがる、黒い超特急で、窓の外の景色は全く見えません。

DISTRICT 7は2000年に結成された、カナダのトリオ・バンドです。そのサウンドは、かなりダークで、硬質で、高速です。このバンドもトリオとは思えないような、かなり重厚感のあるサウンドを展開していて、高速感にあふれ、まさに黒い超特急です。メタリックというよりは、ハードコア感のほうが前面に出ています。そのストロングなサウンドですが、ボーカルの人の声はけっこう高いです。それで、M-SIXTEENの時思い出したのかもしれませんが、もっと高いです。なんだか、あの人、お笑い芸人の、アメリカザリガニでしたっけ?声の高い人、その人と非常に声質似てると思います。でも全然悪くはないですよ。メロディアスだし。私が気になるだけで。でも、そのストロングなサウンドからすると、かなり高い声質で意外だと思います。でもって、彼らもこの、'02年の"Another Last Chance"以降、リリースの話とか聞かないので、てっきり消滅しているのかと思いきや、MySpaceに新曲?も上がってるみたいだし、生きてますね。ていうか、メンバー4人になってるし。それにしても、なんか、すげぇなカナダ。のんびりしてんのか?国民性か?
このアルバムの前にも、'01年に"To Be Continued"という、フルレングスをリリースしているようですが、もう見た事も、聞いたこともありません。このLameAssからリリースされた、この"Another Last Chance"も、レーベル自体とんじゃってるし、国内では結構入手しにくい部類に入ると思います。国内ではやっぱユニオンさん頼りかもです。

で、この"Another Last Chance"。さすがに2000年に入ってからのバンドで、いろいろと最近のサウンドといった感じです。なにかと、曲調やメロディーといったものも、今日的な作風が見られ、そのストロングに聞こえるバックに似合わず、ずいぶんとポップにアプローチしてくるものも多くあります。まぁ、ボーカルの声と歌唱もあるでしょうが、アレンジにもきちんと、そういったポップで聴きやすいエッセンスが含まれるのも、昨今のバンドなんかに近いという気がします。1曲目から、いきなり落とすアレンジで、じっくり歌いまわすアレンジとか繰り出し、そういった部分がすぐに全面に出てきます。また2曲目などはかなりポップなリフと、ストロング・ハードな面を交互に出してきたりして、面白いです。FATのコンピかなんかに入っていた8曲目あたりは、単体で聴くとすごくハードな印象を持っていたのですが、アルバム全体で聴くと、当然、ストロング・ハードかつ、ダークに飛ばしてもいきますが、かなりポップ(といってもある程度ですが)な面も垣間見れて、この辺のバンドの音にしては、随分と聴きやすい方のサウンドではないかと思われます。

なんかこのバンドも、アルバム一枚だし、少しほったらかしちゃってて、以前はもっとハードな印象とか持ってたんですけど、今聴くと本当に聴きやすいなぁとか思ったりします。ていうか、最近、私の耳のほうが、黒く激しいのを求め過ぎなのかもしれません。なにせ何でも普通に聞こえてしまいます。そう思うとM-SIXTEENあたりとかは、本当にエグい感じがして、なぜかDISTRICT 7を聴いて、M-SIXTEENをさらに好きになってしまう私でした。

DISTRICT 7 MySpace http://www.myspace.com/district7


RESET -NO WORRIES-
reset n w

メロディック・ハードコア、カナダの旅。これから、まったりと時間をかけたり、途中で中断したりしながら、高速メロディック・パンクも多い、カナダのパンク・シーンから、バンドを紹介していきたいと思います。で、最初にご紹介するのはこのRESETです。
まぁ、普通カナダといったら、今ならBELVEDEREあたりから持ってくるのでしょうが、何故かこのRESETからです。多分、マイナーなんですよね。というか、今でこそ、高速メロディック・ハードコアの代表的なバンドとして、若者に圧倒的な支持を誇る、BELVEDEREとかも、少し前だったら、相当マイナーな存在だったように思うのですが、今はエラく有名になったもんだなぁと感心しています。まぁ、そんな中、カナダと言って、すぐ思い浮かぶのは、私的には、TRIGGER HAPPYとか、このRESETだったりするので、なんかもうそんな感じです。首をかしげていただいて、結構です。TRIGGER HAPPYとか、もう一回書きたいくらいの勢いですが、まぁ、カナダはそんな感じに私の思いつくまま、聴きたくなったモノのままだとか、そんな感じでいくのでよろしくです。大体いつもそんな感じですけどね。カナダのバンドはメジャー、マイナー問わずやるつもりなので、BELVEDEREとかもやります、気が向いたらちゃんと。

RESETは1995年にカナダで結成された、メタリックなサウンドも多分に有する、高速メロディック・ハードコア・バンドです。これを書きだして初めて知ったのですが、RESETは解散せずにまだ生き残ってたりします。もう、ビックリです。その上、今年、ニューアルバム"No Intensity"ってのリリースしたりしています。もう、二度ビックリ。MySpaceで新曲を聴くと、あんまり曲調も変わってないようで嬉しいです。'97年にこの1st."No Worries"と、'99年の2nd."No Limits"をリリースした後、たぶんそちらの方が有名であろう、SIMPLE PLANに、メンバーが割れて解散したものだとてっきり思い込んでいました。でもって、'03年リリースの"Radioactive"とか、新作とか、また探さないといけません。う~ん。

RESETは前述したように、当時でもかなりメタリックで、近代高速メロディック・ハードコアっぷりを誇っており、それは、この"No Worries"を今聴いても分かりますが、現代のメロディック・ハードコアのバンドと比べても、なんら、遜色はありません。90年代も後半なので、かなりこういったサウンドのバンドも増えていましたが、かなりエッジが効いて、硬質、高速なサウンドと思います。で、かなりの暗さと湿気。このバンドもまた、実にトリオっぽくないサウンドを聞かせてくれます。
メタリックなギターと、よく動くベース・ライン、というか、ベースの人は多分、ギター上がりなんじゃないかと思われますが、ギターのリフのようなベースライン、またそのまんまギターに被せるなんてのもあります。それがこのバンドのメタリックさに拍車をかけているように思います。で、ドラムはオカズの手数とかが多く、高い音のスネアです。そういった感じで、エッジが効いた、硬めのサウンドでありながらも、重厚感といったものはなく、若干、軽めの音です。それは、結構、少しポップな感じにすら取れて、あまり悪くは作用していません。その辺りも最近のバンドと似てるかもしれません。その辺の軽さとか隙間といったものは、2nd.の"No Limits"で、相当に改善されて、厚みを増していくのですが、その分、"No Limits"では格段にポップな楽曲が増えているので、なんとも言えませんが、超高速つるべ打ち的な感じを求めるならば、圧倒的にこの1st."No Worries"だと思います。
全体的には、暗めの曲調というか、少し引っ込んだ感じの、まさに湿った曲調で、また、ボーカルが、声質はそうでもないのですが、発声が粘着質で、粘った歌唱の仕方をするので、その曲調と歌がこのバンドの湿り気を前面に押し出しており、かなり好きだったりします。1曲目はまさに、彼らそのものといった、高速で暗く、アレンジの効いたカッコいい曲です。そして2曲目では、早くも2nd.の展開を予期させるような、かなりポップなメロディーと、アンサンブルを見せ、次の曲では、ポップとストロングを綯交ぜにして、そして4曲目では心地よく疾走してみたりします。以降はラストまで、所々にそういったポップな感覚も挟みつつも、湿りあげながら、粘着質に、カッコいいリフや、カッコいいアレンジを交え疾走して行きます。当時ではかなり暗く、聴く人を選びそうな感じだったように思うのですが、こういったサウンドが多様化した今となっては、かなり聴きやすくストレートにカッコいいサウンドと捉えられるのではないでしょうか。さらにポップさを増す2nd.などはTWENTY 2 あたりが近いサウンドだと思います。

最近はかなり勉強不足で、こんな感じでほっといたら、生き残ってて買い逃しちゃったりするパターンも多いです。本気で探さなきゃいけません。そんな中、今のRESETは、ルックスだけは、なんかメタルみたいです。ロン毛で黒のTシャツ。う~ん、モーターヘッド。ちなみに、2006年に今日紹介した、"No Worries"と2nd."No Limits"を合わせた2in1が発売されてるみたいで、以外に容易に入手できそうです。けっこう音の質感が違う2枚だと思うので、強引な感じもしますが、いまだに簡単に入手できるあたりは、彼らが生き残ってるおかげかもしれません。もしかすると、SIMPLE PLANのおかげなのか?ちゃんと聴いたことねぇけど。う~ん、がんばれRESET、超がんばれ。

No Limits, No WorriesNo Limits, No Worries

RESET



RESET MySpace http://www.myspace.com/resetpunk
RESET-INDY REKORDZ http://www.indyrekordz.com/reset/Reset.htm

それでは、お天気、市川さ~んっ!!
よっ、待ってましたと、思わず掛声が出そうになる、報道ステーションのお天気コーナー、市川さんコール。市川さん、あなたのおかげで、ボクは夜もテレ朝キッズで~す。
大体、報道ステーション自体は、もうあらゆる面でその迂闊さとかが伝わってくるので、個人的にはどうにもこうにもコメントしかねるんですけどね。もう、長野智子が西へ東へで孤軍奮闘、可哀そうすぎ。そんな中、それでも、なぜに報道ステーションなのかというと、テレビ朝日アナウンサーにして、気象予報士(マジですか!)の市川寛子さんの御尊顔を拝見するのが、最大の目的だったりします。そのお天気コーナーのわずか数分間。それも、ほとんど画面は天気図。でも、そんなのおかまいなしさ、と、ひさかたぶりに満を持して始まる、パンク無関係のヨタ話は、私が市川アナウンサーへの、熱い想いを語るの巻です。

以前語ったように、私の女性の好みは、鋭く、キッつ~いメガネ女(ツンデレ希望、筋肉質ならより一層Goo & 一見Sなのに隠れマゾ属性、希望職種/秘書、教師、警察官)、あと、家でもレースクイーンだとか、もしくは、ブロンドの外人(20代半ば~後半)と、どちらにせよ、エロすぎるほどエロい女性が好みなのですが、そういった範疇には、全くと言ってもいいほど、当てはまってない、清楚で純粋そうな市川アナウンサーを、なぜだか、大好きだったりします。なぜかは全くわかりませんが、市川アナウンサーは私にとって、女性の好み界のINSPECTION 12かもしれません。

市川寛子。1979年4月1日生まれ、愛知県名古屋市出身。身長161cm。血液型AB型。 青山学院大学 経済学部 経済学科を卒業後、 2003年 テレビ朝日に入社。 特技は、けん玉。 気象予報士の試験に、3度目の挑戦で合格。 他にもアロマコーディネーターの資格を有する。性格は、のんびり。しかし目標を決めたらコツコツ進んでいくタイプ。以上、テレ朝ホームページだとか、報ステホームページだとか、Wikiとかより抜粋。ってどうですか、いつものレビューみたいじゃね?とか、ちゃんと調べてくるあたりに、私の変質的性分が、実によく現れています。というか、市川さん、特技一輪車じゃねぇの?なんか見たことあるんだけど、あれ、別のアナウンサーだったのか?ま、いっか。と斯様にいいかげんなところも私の特徴的な部分です。
大体、いろいろ言ってるくせに、たまに裏のリンカーンとか、嵐の番組とか見ちゃってるときもあるし、疲れてると飯食って、21時頃からソファーで爆睡しちゃったりするので、それほど血マナコになって追いかけてたり、DVDに録画したりとかもしません。でもって、長い時間見ようと思えば、土曜18時30分からの「二人の食卓」でも見れば、それこそ市川さんを長く見れるわけですが、土曜の夕方は「電脳コイル」です。もう、再放送も終わりそうですけど、デンスケのために泣いたりしないといけません。とまぁ、熱い想いを語るとか言っておきながら、アレなんですけどね。
でも、それでいいのです。大体、ポスター貼り散らかしたり、DVDに保存して、何度も繰り返し鑑賞するなど、所詮はまだ毛も生えそろってないような、チェリーな小僧のやることです。そこへいくと、オジサンなんて、最近いたるところの毛に白髪を発見して、ブルー入ったりだとか、酸いも甘いも噛み分けたオッサンなので、決してそんなヌルいことはしません。オジサンは常に一瞬に勝負をかけています。まさに刹那、そう刹那です。その短いお天気コーナーで、映し出されてはすぐ消える市川さんの姿と、天気図をバックに聞こえる素敵な声、その儚げで、たおやかな雰囲気をたま~に堪能する、それこそ、たま~に見るだけでいいんです。「おっ、今日は久々に市川さん見た、明日いいことあるんじゃね?」だとか、「やっぱ市川さんは癒されるよね、一日の疲れも吹き飛ぶわ。やっぱたまには見ないとね」ってなもんです。花を愛でるのに、見飽きるほど眺めてはいけません。車窓から通り過ぎていく、お花畑の風景を、もう一度来てみたいな、再び見てみたいなと思うことに、風情があり、粋があるわけですよ。って、何言ってんだろうという感じですな。
まぁ、ともかく、雨の日にカッパ姿で屋外から中継なんてことだと、俺が変わってやるぜ!だとか、河野さん、アンタ強そうだから、雨とか台風の日は、アンタが変わってやれよとか、そんな気持ちが湧きあがるほど、彼女に対しては、私の日頃のサディストな本性が、すっかり影を潜めてしまいます。あ、河野さんに行けよっつってるのはサドだからかもしれません。ま、いいか、そんなんどーでも。市川さんには、カッパさえも似合うのだから。

以前言っていた温めていたネタというのは、コレなんですが、タイトルのインパクトくらいしか、全く考えておらず、全て書き下ろしのため、けっこうな時間がかかってしまいました。朝の4時頃から書き始めたので、3時間以上かかっちゃった。削除依頼とか出てて、面白すぎる報道ステーションのWikiとか、眺めてたのが敗因か?なんか読み返してもかなりくだらねぇなとか、自分でも思うのに、これを目にする皆さんのトホホっぷりが目に浮かぶようです。まぁ、それにしても、時間とか、ひいては人生とか無駄に費やしちゃってるよねボク。ま、いっか。それでは、そろそろ次回あたりから、カナダ、メロディック・ハードコアの旅へ。

GOLLIWOG -MORE THAN MEETS D.I.Y-
モア・ザン・ミーツ・D.I.Y.モア・ザン・ミーツ・D.I.Y.

ゴリウォグ


男汁シリーズ、次なる刺客は、女性ボーカルなのに、何故か男が炸裂している、まさに高速メロディック・ハードコアと呼ぶに相応しい、高速メロディック・サウンド、スロベニアのGOLLIWOGです。LOW VALUEといい、このGOLLIWOGといい、スロベニアには一風変わっているのに、激しくカッコいいバンドがいて、とてもステキな国です。
そのバンド名の由来は、子供の絵本のキャラクター名からだそうで、そのキャラクターの黒い容姿から、人種差別の用語などとしても扱われたり、議論される対象とのことで、そういったものを皮肉ってバンド名に冠したそうです。そういった反人種差別、反性差別、動物愛護などの、ポリティカルなメッセージ性も、前面に打ち出すなど、そのアティテュードもパンク然としてますが、そのサウンドのほうも、実にパンク&ハードコア魂に溢れています。

彼らもやはり、オールド・スクールの香りをそこはかとなく漂わせつつ、近代メロディック・ハードコアのスピード感を持ち合わせていて、ビンビロ、ビキビキのオリジナル・パンクを思わせるドリル&ジェット・ベースと、リフよりカッティング主体のエッジ・ギター、そして私はかなり好きなのですが、超高速のプレイなのに、軽さのないドラムが、彼らの男のハードコア魂を体現しています。そこに、女性ボーカルが乗るわけですが、この女性ボーカルの声がBAMBIXなどと同じく、ちゃんと女性とわかる声というのが、そのストロングなサウンドの中から、メロディアスさを引き出していて、非常に好感が持てます。曲のアプローチによりハードに歌うものもありますが、女性の線の細さや、甘さといったものをきちんと出すことにより、ストロングでタフなサウンドに、ポップな味付けがされるのは、大変に良いです。
女性ハードコアのボーカリストで無理にしゃがれ声だとか、ダミ声とかで、喚き散らしたりしてるバンドもよく見かけますが、私にはそれが非常に耳障りに聞こえ、基本的に敬遠します。そういった意味でも、このようなちゃんと歌を歌えつつ、パンク的な部分も充分に感じられる、このGOLLIWOGのSasa嬢や、BAMBIXのWick嬢のようなボーカルは大好きです。

この2006年発売の"More Than Meets D.I.Y."は、In-n-Out国内盤、ボートラ含19曲、37分34秒と、もう凄まじいほどの高速、そう、もこピッチ(もうこれ以上ないほどの速度)を見せ、ほとんどの曲が2分を切る、高速ファン・マストな仕上がりです。そして、その2分に満たない高速でカチ飛ばす楽曲の数々の中に、GOLLIWOGはストッフ゜ & ゴー、テンポ・チェンジ、変則的アレンジも織り交ぜつつ、そして時にはストレートに、超特急でブチ飛ばしていきます。そのあっというまに通り過ぎていきそうな2分弱の中に、サビや、盛り上がり、山場といった部分を出し、きちんとメロディアスにもっていき、時にはホーンまで入れちゃうサービスっぷりです。
少しポップに歌い上げ、甘さを見せたかと思えば、すぐ加速し、ストレート・エッジな趣よろしく突き進むかと思えば、ホーンで締めてみたりと、かなりの遊び心と、懐の深いアプローチも持っています。メタリック・グラインドな刻みから、タムをシバキ倒しながらの高速展開に、ホーンまで被せる9曲目とかはかなり痛快です。そんな中、ラストのボートラでは、ちょいと小粋にスカってみたりと、まぁ、実に面白いです。その曲の多さと、ストロング高速っぷりについつい埋もれてしまいそうですが、このバンドも本当に多面性が窺えて、聴けば聴くほど味が出る感じがします。

気がつけば、かなりふざけたシリーズ名になってしまいましたが、LOW VALUEあたりからこっち、ここ最近取り上げているバンドは、本当に最近のメロディック・ハードコア好きな人たちに聴いてもらいたい作品ではあります。まぁ、自分が楽しめれば、それでいいんですけどね、聴くのも、書くのも。
そんな中、シリーズ男汁は、第一部完、俺たちの闘はこれからだ!!という感じで、一旦お開きです。シリーズ男汁ってのは、かなり自分で気に入っているので、またいつかやります。PEGBOYとか、そんな感じか?LETHERFACEとか、なんかすげぇ汁出てますよね、確実に。In-n-OutさんのバンドもDOWN BY FIREとか、すごく気に入ってるので、また取り上げたいなとか思いつつ、ここ3週間くらい、偏頭痛と格闘しながら、なんか、ちゃんと音楽のお話しかしていない上、仕事とパンクに明け暮れていたので、もうそろそろ集中力の限界と、ヨタ話のムシも騒ぎ出しました。明日あたりは強制的にヨタ話にお付き合いしていただきます。
でもって、エロとかも、とんとご無沙汰で、自分で書いて入るにもかかわらず、男臭くて死にそうな感じなので、ブロンドギャルとか、甘い女の子の香りが恋しくなったので、これから別方向の東欧あたりにいってきます。 敬礼、スチャッ!

GOLLIWOG MySpace http://www.myspace.com/golly

RENTOKILL -BACK TO CONVENIENCE-
バック・トゥ・コンビニエンスバック・トゥ・コンビニエンス

レントキル


ストロングで、ハードにお届けしてる感じのここ数日ですが、In-n-Outさんのおかげで、その名も「シリーズ男汁」と今、決定しました。そんな感じだとなんかLOW VALUEとか、M-SIXTEENに少し申し訳ない感じも少しするのですが、まぁ、きっとあぶねぇ汁はかなり出てるだろうし、シリーズ名なんざ、私の思いつき以外のなにものでもないので、まぁ、いったい、いつからがシリーズ男汁なのかは、皆さんの判断におまかせします。しかし、まかせられたところで、困るかもしれないので、やっぱ、昨日からでいいや。CEREMONIAL SNIPSから、シリーズ男汁です。

男汁全開のハードコアと言われて、すぐ思いつくのは、なんと言っても、このオーストリア共和国のパンク・バンド、このRENTOKILLです。しゃがれたボイスにシンガロング、ザクザクの刻み、ダコダコのリズム、蹴躓きそうな速度、もう、漢と書いて男と読む、まさにそれです。そして、またもそんな男汁全開のバンドの1st.フルレングスの国内盤リリースは、In-n-Outさんです。もう、男汁シリーズは別名、漢のIn-n-Out特集の様相を呈しています。
この"Back To Convinience"、オリジナル・リリースは'04年で、その翌年、2つのレーベルのディストリビートに乗り、かなり各国で流通します。In-n-Outの国内盤リリースは'06年です。それ以前の音源は、1999年にMCD"Initation"、'01年にMCD"6 Days"、'03年にMCD"Devils Change Faces"と、全てD.I.Y.でリリースしてます。また、ドイツやブラジルのバンドなどとのsplitもリリースしているようで、精力的に活動しており、そのスタンスや、アティテュードといったものにも、パンクらしさが窺えます。

全体的にオールド・スクールの臭いをプンプンさせながら、近代的なメロディック・ハードコアのスピード感を併せ持つ、RENTOKILLは、一見不器用そうな印象とは違い、結構多くの引き出しも持っているようで、その速度の変化やアレンジにも、シンプルながら、様々に工夫が見られます。初期NOFXっぽい切り口や、またRANCIDのカバーなどもやるあたり、USメロディックの影響も大きく感じられます。またそれ以外にも、多くの国や、時代のパンク、ハードコアといったバンドもバックボーンにあるのでしょう。個人的にはかなりパンクを分かっているバンドで、サウンドだと思います。
"Back To Convinience"でも男節全開で、アグレッシヴに高速ハード・ストロング・ナンバーを全編にわたり展開しています。しゃがれ声ですが、きちんとメロディーもあり、充分にメロディック・ハードコアのカテゴリーに類するサウンドです。前述したように、オールド・スクールと近代スピードがいり混じった感覚は、このバンドの魅力的な部分で、それこそが、彼らが、かなりのストロング・スタイルを保ちながら、近代メロディック・ハードコアのように聴かせている最大の要因だと思います。曲間のフックの効かせ方は、昔のパンクのような感じも多く、他の部分は超高速に飛ばします。そういった、アレンジやフックのかけ方に、往年のパンクやハードコアを髣髴とさせる部分が見え隠れします。そこに近代的なスピード感やギター・アレンジが加わることで、新しさと古さの混在した、パンクの味わいと、彼らの個性を出しています。前半かなりストロングで高速に聴こえますが、耳がこ慣れてきた終盤のあたりは、普通にメロディック・ハードコアに聴こえたりするのも、変な感覚です。そのタフでハードな印象からすると、意外かもしれませんが、かなり幅広い層にアピールできるバンドなのかもしれません。

昨年リリースされたばかりの、2nd.フルレングス"Antichorus"でも、そのサウンド、アティテュードとも大きな変化は見せておらず、というか余計にゴリくなっているようで、頼もしい限りです。これはイタリアかどっかのレーベルから出てるかと思いますが、流通も良いようです。また機会があれば取り上げたいなと思っています。最も近作としては、LEATHERFACEのトリビュートにも参加しており、"Trenchfoot"を、実に彼ららしく、ネバらせたり、カチ飛ばしたりしています。なんにせよ、カバーするバンドのチョイスといい、このバンドは自分たちの特性をよく分かっている感じです。

RENTOKILL Official http://www.rentokill.com/
RENTOKILL MySpace http://www.myspace.com/rentokill


CEREMONIAL SNIPS -CHECK YOUR AUDIO-
チェック・ユア・オーディオチェック・ユア・オーディオ

セレモニアル・スニップス


昨日に引き続き、本日も極悪に飛ばしていきたいなといった感じで、今日のご紹介はカナダのメロディック・ブラス・ハードコア、このCEREMONIAL SNIPSです。ジャケも極悪だ、コレ。
ホーンとか入っちゃってるバンドは一般的にはスカコアとか、ちょいオシャレにポップなバンドが多かったりして、私はあんまラッパとか好きじゃないので、そんなに聴かないのですが、このCEREMONIAL SNIPSときたら、スカ、スカしたところは微塵も感じられず、というかいわゆるスカコアっぽいアレンジなんてほとんどないです。まぁ、ラッパ隊はスカ・フレーバーなアレンジで、こじゃれてますけど、あまりに全体ゴリ・ストロング・メタリックにブチ飛ばしてるから、いうなればホーンの入ったストロング・メロディック・ハードコアの様相を呈しています。で、基本高速です。曲間に緩めるところでも、どちらかといえば、レゲエ感のほうがある感じです。シャフル的なモノや、スチャ、スチャしたギターがないのも特徴的な部分なので、このバンドにスカコアというカテゴリライズは到底無理で、メロディック・ブラス・ハードコアです。

CEREMONIAL SNIPSは7人編成の大所帯で、その結成は'99年頃、当時メンバーは14歳(!!)だそうで、てことは、まだ、20代前半です。メンバーの写真とか見るとちょっとトッポい感じで、スカコアチックな雰囲気は出てますが、そのサウンドの中身は、完全に鋲付革ジャン系です。
2006年リリースの、この1st.アルバム"Check Your Audio"は、日本では、時にゴリかったり、時にエモかったりと、その矛先が本当にいろんなとこを向いてるIN-n-OUTから、国内盤が出てます。IN-n-OUTさんは、RENTOKILLとか、GOLLIWOGとか、MUTE THE SILENCEとか、明後日の方向の国のエグいリリースもやらかしてくれる、ある意味、とんでもないレーベル(誉)です。最近は流通最悪だったNOT AVAILABLEを快適な流通に乗せようとしたり、いきなりAUTHORITY ZEROやってみたりと、もう本当に良い意味で、ネジが外れてる感じなので、ぜひとも太くて、悪くて、黒い方寄りメロディック・ハードコア・ファン(ストロング・ワル)の方は、チェックが必要です。
なんだかもう、このレーベルはメロディック・ハードコアに手を出すと、男気が溢れたりだとか、野性味溢れたりだとか、そういったモノが中心です。そんなわけで、この"Check Your Audio"も男気と野性味が溢れています。IN-n-OUTさんのサイトの謳い文句を流用させていただくと、「男汁を爆発させたハードコア魂を感じさせる」とのことですが、本当に素晴らしい表現で、感服至極です。決してバカにしているワケではありません。心の底から痛み入ってます。実に分かりやすく、同レーベルが扱ってるバンドを体現した表現です。まさに男の中の男といった、野性味溢れる感じがよく出ています。その排女性的表現は、ストロング・ハードコア丸出しです。漢と書いて"おとこ"と読むといった趣です。多分にアドレナリンなどの分泌を言っていることは、想像に難くないのですが、もう、アッチの方しか思い浮かびません。しかし、ストロングなハードコアを表現するには、そしてCEREMONIAL SNIPSのサウンドを表現するには、そのほうが俄然しっくりきます。またも脱線気味ですが、いつものことなので、もはや気にする人も少ないでしょう。続けます。
で、このアルバムですが、実に全体的に高速です。少しダウンするアレンジや、曲展開もありますが、基本はラウドにハードにブチ飛ばしています。しかし、曲ごとに緩急をつけたアレンジを放り込むので、金太郎飴感覚はありません。ただの暴れん坊のように書きましたが、ブラス・アレンジと同様に、全体的にバランスの取れたアレンジを見せてくれるあたり、音楽性やテクニックも実にしっかりしています。ただ、メンバーが速いのが好きなのでしょう。VOODOO GLOW SKULLSの速い曲ばっかり集めたといったら、一番イメージが伝わりやすそうです。それは随分とカッコいい感じですが、その通り、CEREMONIAL SNIPSは、ラウドで、ワイルドでカッコいいんです。時折、メタリックなリフやカッティングを織り交ぜ、ストップ&ゴー、スロー・ダウン、そして加速と、高速な曲に味付けは怠りません。コーラス・ワークも実にパンクのそれです。また、メロディー自体もよく練られていて、充分にメロディアスです。そして、その骨太な本体に、ある意味、普通ではそぐわないようなホーンが、絶妙にポップな味付けをしているので、ホーンも全然、邪魔や嫌味に聞こえません。むしろ、そのホーン・セクションが、全体を中和し、CEREMONIAL SNIPSというバンドを、ただのハードコアでもない、ただのスカコアでもない、メロディック・ブラス・ハードコア・バンド、CEREMONIAL SNIPSを個性的にしています。

まぁ、しかしサウンドも、文章も、実にいろんな表現が存在していて、時には本当に分かりやすくて、感心させられるものとかあって、私もそういった分かりやすさとか、シンプルさといったものは、見習うべきだなと思ったりします。「地獄に堕ちた野郎ども」とかってのも、もう帯買いですからね。そんな中、私も今、キャッチコピーを考えつきました。 「爆発した男汁をあちこちに撒き散しながら疾走する、まさにノンストップで紅麗自慰(クレージー)な、俺たちは、匂いも量もラウド丸出しだぜっ! 大湿原をストロング・ハードに超高速で突き進む黒い暴れ馬!!」 とかってな帯を、CDに付けるのはどうでしょう?私なら帯見ただけで即買いです。でも、やっぱシンプルさに欠けるな。

CEREMONIAL SNIPS Official(MySpace) http://www.ceremonialsnips.com/
IN-n-OUT RECORDS http://www.innoutrecords.com/index2.html

M-SIXTEEN -M-SIXTEEN-
n-sixteen

フランスのM-SIXTEENは、HOGWASHのベーシストが、ボーカルを努めるバンドです。しかし、サイド・プロジェクト的なお遊び的な感じではなく、どちらも本格的に活動しているようで、サウンドの違いもかなり大きいです。Bells Onのリリースで日本でもかなり有名なHOGWASHは、どちらかといえば正統派メロディック・ハードコアといった感じですが、このM-SIXTEENは、遙かにストロング・タイプのスタイルで、HOGWASHに比べると、かなりワイルドでラウドな印象です。メロディック・ハードコアにカテゴライズされる部類でも、異端と呼べるほど、タフでストロングなサウンドだと思います。

そのボーカルはスクリーモの要素も孕む雄叫び系を中心としており、メロディアスなものもありますが、いわゆるメロディック・ハードコアのそれとは違い、かなり高い声なのにラフで男っぽいイメージです。また、全体のサウンドもオールド・スクールの臭いがそこはかとなく香りつつも、結構新しいアプローチをしてみたりと、かなり昨今のメロディック・ハードコアのバンドとは、そのアプローチを異にしています。疾走感があるものは、それはもう抜群に速いのですが、疾走というよりも、爆走といったほうが良い感じで、実にワイルドな感じがして、パンクを感じさせてくれます。また妙に腰にくるリズムやアレンジといったものも、最近のバンドにしては独特のパンク感で、私はかなり気に入ってます。

もう1曲目から、爆走イントロから腰リズムへの超展開。2曲目もなんかグリグリいわせながら、爆走。1曲目と2曲目大好きです。なんだかボーンだとか、ゴーンだとか、ギャラギャラ、ギュイギュイとか擬音が似合います。ウルセぇ感じが最高です。テンポを落とす3曲目もウルサイ感じです。次の曲とかのアルペジオの入り口からの多少カオス的な展開とかは、HUSKER DUあたりを彷彿とさせますし、他にもそういったアプローチや、神経を逆撫でするようなアレンジといったものも、中盤以降もところどころに顔を出すので、以外にバック・ボーンとしてHUSKER DUとかがあるかもしれません。そんな中、ラウドでハードかと思えば、7曲目あたりでポップなリフで入っていくのですが、結局すぐにストロング・ハード爆走に持っていきます。基本ラウドでストロングという、もう逆メロディック・ハードコア的な基本姿勢がたまりません。落とした曲から一転、爆走、激走を繰り返す、このアルバムの展開も、悪さ、強さ、速さ、といった、パンクの醍醐味を感じさせてくれます。
ドイツのFound Of Lifeとか、UKのレーベルとかでもデイストリビュートしてるので、意外とAmazonやHMVとかどこでも気軽に入手できますが、大方の人が、HOGWASHを期待して、このアルバムを手にすると思いますが、多分イメージと違い、ヤバいのは想像に難くありません。同じフランス人かもしれませんが、ベースの人だけは別の人種です。このバンドに甘さや切なさといったモノを求めたりすると、かなり痛い目に会います。
for fans of the...RISE AGAINST、STRIKE ANYWHERE、THRICE(初期)、PROPAGANDHI、SMACKIN' ISAIAHだとかと思います、きっと。

メロディック・ハードコアとしてはかなり上質といえる、HOGWASHのほうが、圧倒的に一般受けはすると思いますが、かなりワルくて、ストロング&ワイルドな、このM-SIXTEENは、最近の甘メロを好む風潮からは逆行しており、聴く者を選ぶかもしれませんが、私のようにハマってしまうと、たまらなく魅力的に感じるサウンドに感じられると思います。
どちらのバンドもクールなのですが、こと「メロコア」という社会で、HOGWASHを立派な社会人だとすれば、M-SIXTEENは、定職にもつかないチンピラのようですが、それがたまらなくカッコよく見えてしまう時もあるのです。

M-SIXTEEN Official http://www.m-sixteen.com/
M-SIXTEEN MySpace http://www.myspace.com/msixteen


LOW VALUE -THE LANGUAGE OF STOLEN MUSIC-
lowvalue

NHKのSONGSはいい歌番組ですなぁ。聴きたい曲をちゃんとやりますね。ランナウェイいいですなぁ。シャネルズはイカすぜ!鈴木聖美はなんかドス黒い歌い方になってますねぇ。つーか、菊池桃子、40かよ!!そういえば、同じ年なのね。なんか泣けるぜ、く~っ!パンツの穴の頃はすげぇかわいかったよね。でも、ボクの愛読書はBOMBではなく、当時すでにスコラでした。可愛かずみのグラビアには、もうそれはお世話になりました。と、関係無いお話でお茶を濁してから、出発するあたりに、ここ最近の疲れが見え隠れする、今日この頃です。では、本題に。

スロべニア共和国って言われても、もう、どうにも日本人的には馴染みなんて無いし、なんかヨーロッパのどこだとか、旧ユーゴスラビアかなんだか、とかってなもんで、さっぱり分からないのですが、そんな国にも、パンクや、メロディック・ハードコアは波及しているようで、このLOW VALUEはそんなスロベニアの出身です。そんなことを言いながらも、このLOW VALUEは、かなり近代的に洗練されたサウンドで、さすがはヨーロッパのバンドといった感じで、他のヨーロッパ諸国のメロディック・ハードコアのバンドと比肩できる実力が、この"The Language Of Stolen Music"一枚を聴いただけでも、充分にうかがえます。

その結成は2000年頃だそうで、かなりキャリアがあります。この1st.アルバム"The Language Of Stolen Music"も、私はゴールドさんで輸入盤を買ったので、2005年頃の発売で、そう思えば、当時でもかなり斬新なサウンドですし、実にカッコいいバンドです。最近のメタリックで速いという、メロディック・ハードコアの主流とも言えるスタイルですが、そういったバンドの中でも、群を抜いた曲やアレンジを持っていると思います。
翌年の2006年にINYAFACEが、まさかの日本盤リリースをするのですが、当時はマジですか?と思い、また何でも日本盤出るなぁと感心したものです。しかし、こういった珍しい国のバンドのリリースとしては、今となれば、本来的には大正解のような気もしますし、ぜひとも最近のBells Onのバンドとかサウンドが、好きな人たちに聴いてもらいたいバンドだと思います。

で、このLOW VALUEです。アレンジにより緩急はありますが、全編トロいといった曲は一切なく、基本高速で突っ走ります、それはもう、気持ちいいくらいに。メタリックとは前述しましたが、まぁ、リフものも多く、エッジもかなり効いているので、そういった印象が強いですが、さほどメタル、メタルしてなく、いろんなバリエーションも持ち合わせているので、結構マルチタイプなのではないかといった印象を受けます。そんなメタ苦しくない ところも私が好きな一因です。
リフもので、マルチタイプと言いましたが、本当にバラエティーに富んだアレンジを展開しつつ、高速感は一曲ごとに失わないので、高速一辺倒の飽きは全くといっていいほど感じさせません。かなりカッコいいリフや、間奏をあちこちに持ってくるので、前奏と間奏でできたような曲もあり、また、かなり強引に落としたり、加速したりもありますが、そこら辺も意外なほどスムースに聴けるので、その緩急織り交ぜた、複雑で巧妙なアレンジはこのバンドの最大の特徴かもしれません。その全てが間奏でできているような曲の中に、かなり哀愁感じさせたりもする、良いメロディーも乗るので、メロディアスさも充分にあります。しかし決して弱くないボーカルだとは思うのですが、周りがいろいろやり過ぎるため、歌も演奏の一部的な感覚になってしまうのも、このバンドの個性的な部分かもしれません。個人的にはその辺が一番面白く感じます。
日本盤が売れているかどうかは、知る由もありませんが、仮にここ最近の、流行の中のリリースとかであれば、宣伝次第では、かなり食いつきが良かったのではないかと、個人的には思うのですが、まぁ、大きなお世話ですね。

ちなみに文中で使用している、メタ苦しくないといった表現は、「チャラッ速」(=チャラくて速い)、などと同様に、私が近頃開発している、パンク言語です。「メタ苦しい」=メタルで息苦しい、メタル過ぎて暑苦しい、総じてメタル然とした感じがあまり好きではないの意で、私的にはメロディック・ハードコアを謳っておきながら、ハイトーン・ボーカルだとか、全曲ライトハンドとかが、それに類します。他にも、「ほげパン」(=パンク感覚の欠落したメロディック・ハードコア)とか、「ひよパン」(=日和見的にポップに邁進していく、もはやパンクとは呼べなくなってしまったバンド)などがあり、また逆にawesomeな表現としては、「銀パン」(=いぶし銀の男気溢れるアグレッシヴなパンクバンド、またはそのサウンド)、「ドリルベース」(=地面を掘り進めるかのごとく、うねり狂う、ドライヴ感の溢れるベース)、「もこピッチ」(=もうこれ以上ないといったピッチ/速度でカチ飛ばし、ブレーキが壊れている上に、どこかネジも外れて、蹴躓いても、おかまいなしに転がっていくという、カッコいいことこの上ないバンドの有様、またはその楽曲)と、まぁ既にいろいろとあり、今後もどんどん増えていく予定なのですが、まぁ、どうでもいいですけどね。ただ、本人的にはかなり気に入ってるので、今度右っ側にでもコーナー設けようかってな勢いです。
LOW VALUEは「メタ苦しさ」は無く、随所に「もこピッチ」が垣間見れるバンドです。

LOW VALUE MySpace http://www.myspace.com/lowvalue

USメロディック編 総括
ルーツ・オブ・USメロディック、なんか思いのほか、すごい量書いちゃいましたね。UKメロディックの時より多いですね、これは。もう、10年とか、20年とか活動してるバンドなんて、ちょこっと外堀埋めようかとか考えても、なんかリリースとか書き連ねるだけで、えらい面倒臭いですなぁ。ウソ書かないようにと、洋Wikiとか、officialで確認したりとか、もうね。また、最近ひどくなった、閃輝暗点と偏頭痛と闘いながらなので、ツラかったです。このまま、FAT特集とかになだれ込んでもいいかなと思ってたのですが、ここ2週間くらい、ストイックにマジメに文章を書いたつもりなので、もう無理です。また別の機会にでもやります。5月とか、ほとんど毎日更新したので、もう、自分でも頭がおかしいんじゃないか?と思うほど、書いて、書いて、書きまくりました。USメロディックが完結した途端、頭痛も和らいでます。
まぁ、それにしても、UKメロディックの時よりはオーソドックスにバンドをチョイスしたつもりですが、どうでしょうか?NOFXとか、思い入れないし、最初マズいかなとか、本気で思ったのですが、かなりスラスラといけ、説明しやすいバンドだなぁとか思って、彼らのことが少し好きになりました(笑) HUSKER DUとかは、本当にノリノリです。勢いあまってその後、SUGARも聴いてました。この年になって、また改めてHUSKER DUとか聴くと、昨今のメロディック・ハードコアばかり聴いている耳には、もう非常に新鮮です。UKのときのABSとかもそうでしたが、自分的にパンクのなんたるかが、改めて問われているような気がします。

で、今後は、温めているネタ (パンクじゃなくて、ヨタ話のほうです) もあるのですが、何分出しそびれてしまい、それはまた別のときに息抜きしたくなったら、出すとして、今週はこのまま、休みなんか取りつつ、肩のこらない通常営業をやって、次週はそんなヨタ話も挟んでから、カナダ、メロディック・ハードコアの旅だとか、'90sスウェーデン特集だとか、FAT特集だとか、オランダ湿気の旅とか、気ままにドイツ旅行とか、絶滅危惧種特集とか、一週間まるごとSTRUNG OUTを押しつけてみるだとか、まぁ、いろいろとネタはありますので、通常営業を挟みつつ、ボチボチと思いつくままにやっていきます。それでは、見に来てくださってる方、これからもよろしくお付き合いください。

NOFX -RIBBED-
RibbedRibbed

NOFX


一応、今回でルーツ・オブ・USメロディックも、ひとまず完結させようかといったところで、そのトリといったら、NOFXだろうかということで、NOFXです。
多くの若いメロディック・ハードコアのファンやフォロワーには、このNOFXこそが初パンクだとかいう人も少なくないように思われます。とはいうものの、これまた私的には、若い方たちのように、それほど思い入れとかないわけですが、この"Ribbed"から"Punk in Drublic" あたりまでは、本気でいいアルバムだし、少しは思いいれもあったりするのでかなりイケる気がしないでもないです。ちなみに以降、"Heavy Petting Zoo"とか、なんかどこいっちゃてるかもわかんないし、ここ最近のアルバムは、一回聴いたっきり、2度と聴いてないモノとかあったりするので、まぁ、なにかと、NOFXファンの方には、そんなヤツがNOFX語るなよ的な、意見もおありでしょうが、何分、USメロディックのルーツ、それもこと"メロディック・ハードコア"となると、欠かすことのできない、重要かつ大きな存在になってしまったバンドなので、やらさせていただきます。書いてる当人としては、いつぞやのように、そんなイヤイヤではなくて、けっこうノリはいい方に向いてると思います。

NOFXは1982年、カリフォルニアで結成されたパンクバンドです。現在、メロディック・ハードコアにおいて、西海岸サウンドだとか、西海岸直系だとか、そういった表現を用いたりするのは、そもそも全部、彼らの影響におけるものだと認識していますし、また、米国の若者の、カルチャー的な部分でのパンクのスタイルや、アティテュードといったものにおいて、その普及に関しては、おそらくNOFXの右に出るものはいないだろうと思えるほど、現代のUSパンクの普及と、貢献度には、偉大な功績を誇っているバンドであると認識しています。そしてメロディック・ハードコアという、カテゴリーにおいては彼らこそが本当の意味で、その草分け的存在であるかもしれないと思えるほど、メロディックな高速のパンクを、近代のメロディック・ハードコアとして、確立させ、世界中に普及させたのも、彼らの存在が大きいのではないでしょうか。
と、ここまで誉めておきながら、なんで私があんまり思い入れといったものが無いのかというと、彼らの1st. "Liberal Animation"('88) (同年"Maximum Rocknroll"は後付感バリバリなので、個人的にカウントしません) は、なんかチャラかったり、うるさくて好きじゃなかったのと、次の"S&M Airlines" あたりは、本気でメタルが好きそうだと感じたのと、90年代近くなんて、もう、私自身、かなりバンドのキャリア積んでて、なんか若ぇの出てきて、奇をてらったことやりやがって感があったかもしれません。そして、何よりFat Mikeのボーカルがあまり好きではありませんでした。
そんな私の、当時の彼らに対する認識を少し変えさせてくれたアルバムが、この'91年の"Ribbed"でした。
このアルバムでは、前作で感じた本気のメタル臭さというものが、激しく減退して、メタリックなリフも、非常に近代的なメロディック・ハードコアのような印象に変わり、何よりメロディアスさが増し、全体的にもパンクとしてのエネルギーや勢いというものが感じられ、また、真剣な音楽性というものも感じ取れました。ある意味、彼らのおフザケというのは、ひとつの味であるとは思いますが、このアルバムにおけるおフザケといったものは、以前のそれとは違い、変な言い方ですが、ガキの遊び感覚ではなく、ちゃんとフザけられるようになったという印象です。スカフレイバーな曲など、新しい表現も展開しています。今聞くとかなりバラエティーに富んだ楽曲と、楽器や演奏の数々を駆使していますが、実験的な試みも分かりづらさがなく、ポップ感覚にあふれ、楽しく聴けます。また、そのスピード感は、当時のBAD RELIGIONとかと比べても、NOFXのほうが、遥かに近代的な高速感を持っており、新しさを感じさせ、それこそが彼らが、若者に圧倒的な支持を受ける要因なのではないでしょうか。

このアルバムの前後にNOFXというバンドの音楽性、方向性といったものが完全に確立されていったと思います。また、そういった全体的なバンドとしての質の向上は、特に音楽性においては、次作以降ギタリストとして加入する、多才な楽器演奏と音楽性の持ち主である、El Hefeの存在も大きいのではないかと思われます。それまで非常に出入りの激しかったメンバーも、現在に至るまで、不動になったというのも、全てにおいて、自分たちのスタンスや音楽性が見えている証拠なのでしょう。
そして、同時期、Fat Mikeは、自らのレーベル、Fat Wreck Chordsを立ち上げ、LAG WAGONを筆頭に、NO USE FOR A NAME、STRUNG OUT、GOOD RIDDANCE、PROPAGANDHIといった、アメリカ、カナダのメロディック・ハードコアの超一級とも呼べるバンドの作品を、世界に流通させていきます。また、SNUFFや、GOOBER PATROL、WIZO、といった、ヨーロッパのバンドのリリースや、メロディックのルーツといったバンド、DICKISや、DESCENDENTSなどのリリースと、メロディック・パンク/メロディック・ハードコアの、世代、地域、ともに幅広いリリース活動を展開していきます。Epitaphなどと同様に、圧倒的に優れた流通を誇る、そのディストリビューションの手腕は素晴らしく、世界各国のメロディック・ハードコアのバンドや、ファンに多大な影響を与え続けています。

とまぁ、書き進めて行くうちに、やっぱ偉大なパンク宣教師ですよね、NOFX。とか思ったりして、少し改めて感心したりもしつつ、"White Trash, Two Heebs and a Bean"('92)だとか、 "Punk in Drublic"('94)とか、改めて、またいつか書いたりしていいですかね?とかも思ったりしてます。
NOFXは、いまだにその動きに、パンクのアティテュードやスタンスといったものをバリバリに感じさせているバンドだとは思うのですが、それをもう少し作品にも回してもらえないでしょうか、とかってのは少し思ったりもする、今日この頃です。

NOFX Official http://www.nofxofficialwebsite.com/
NOFX MySpace http://www.myspace.com/nofx
Fat Wreck Chords http://www.fatwreck.com/

BAD RELIGION -AGAINST THE GRAIN-
Against the GrainAgainst the Grain

Bad Religion


1980年、ロサンゼルスで結成されたBAD RELIGION。今だ現役として、第一線で活動を続ける彼らは、まさにキング・オブ・哀愁といった、呼び声も相応しい、哀愁を帯びたメロディーと、シンプルで疾走感のあるナンバーの数々で、USメロディック・ハードコアの先駆として、後のメロディック・ハードコアのバンドに多大な影響を与え、USメロディックのルーツを語る上でも、また、現在の世界のメロディック・ハードコアを語る上においても、欠かすことはできない大きな存在です。

BAD RELIGIONのサウンドは、前述したように、哀愁を帯びたメロディアスな楽曲を、疾走感溢れるプレイで聴かせるといった、まさにメロディック・ハードコアと呼ぶに相応しいものが多く、また、多彩に被せられるコーラス・ワークも彼らの特徴的な部分であり、彼らは、その初期より、アメリカにおいて、そういったスタイルを確立したといってもいいほど、メロディック・ハードコアという言葉が生まれる前から、メロディック・ハードコアという形容の似合う存在でした。2nd.やメジャー時代など、一部の間、実験的な試みを、そのサウンドに導入しますが、近作では、また初期から中期を思わせる、高速メロディアス・チューンを多く含むなど、長いキャリアを経ても、不変のスタイルと言ったものが見られ、ファンとしては嬉しいかぎりです。また、戦争や世界情勢、宗教などを歌う、UCLAで生物学の講師をしているという、ボーカル、Greg Graffinのインテリジェンスな歌詞は、アメリカ人が読んでも難解だと言われているそうで、そういった部分も、ある意味では特徴的な部分かもしれません。

'81年、デビューEP"Bad Religion"をリリースした彼らは、その自らのレコードをリリースするため、ギターのBrett Gurewitzが中心となり、今や、インディーとは思えないほどの巨大なレーベルへと成長した、Epitaph Recordsを立ち上げ、以降、'94年から'00年の期間のアトランティックとのメジャー契約時以外の、自らの作品を、このEpitaphからリリースします。またEpitaphは、他にも多くのパンクバンドのリリースも手がけ、レーベルの巨大化の要因でもある、大ヒットを飛ばしたOFFSPRINGや、NOFX、PENNYWISE、ALL、といった、それ単体でも充分にブランドといえる、一流のメロディック系のパンクバンドのリリースも、多く手がけています。余談ですが、その初期は素晴らしいリリースの数々と呼べる感もありましたが、まぁ、しかし、近年のリリースはバンドといい、音といい、非常に微妙ですよね。個人的見解ですが。
さておき、'82年に1st.アルバム"How Could Hell Be Any Worse?"をリリース。現在に比べ、かなりハードコア然としているサウンドながら、この時期から既に、メロディアスな面は各所に見られ、彼らの方向性などはある程度固まっているかに思うのですが、続く'83年の"Into The Unknown"で自らが廃盤にしてしまうほどの思いっきり、変な方向転換を図ってしまいます。メンバー自身が、クソだとおっしゃってるので、敢えて聴く必要など全くないと思われるので、スルーしましょう。
'88年にリリースされた"Suffer"で、彼らの本来のスタイルといった、メロディック・ハードコアと呼ぶべきスタイルが確立されます。前作での迷走がなかったかのように、このアルバムでの彼らはパンクです。'89年の次作"No Control"でも、そのスタイルは変わらず、高速で、シンプルで、メロディアスに飛ばします。そして、'90年のこの"Against The Grain"で、その高速、シンプル、メロディアスの三拍子がそろった、BAD RELIGIONサウンドの初期から中期の到達点を迎えます。それまでの少し感じたドロ臭さや、モタつきが薄れ、さらに磨きのかかったハーモニーと、カッコいい"Modern Man"を筆頭とする、2分弱のナンバーが、軽快に次から次に繰り出される、まさにメロディック・ハードコア金太郎飴といった、新世代RAMONESっぷりです。"21st Century Digital Boy"のような落としたナンバーもありますが、初期の"Along The Way"のように、スローでも、そこはかとなくパンクの香りが漂うので、気にはなりません。また、パンク/ハードコア感が減退することなく、ある種のポップさといった臭いがするのも、このアルバムの特徴かもしれません。2ビート超高速メタリックといった、音を望むなら、BAD RELIGIONは物足りなく感じるかもしれませんが、味のある高速感や、パンクの性急さといった、ある意味、昔堅気のパンク気質といったものが感じられるのも、BAD RELIGIONの大きな魅力です。

次作、'92年の"Generator"では、そのスタイルをさらに進化させたナンバーや、複雑なリズム展開、また、一曲が長くなり、これまで以上にフックを効かせた、多様性も見せ、翌年の"Recipe For Hate"では、それをさらに推し進め、より哀愁でメロディアスな部分を前面に押し出し、忙しなく繰り出すリズムだけでなく、メロディーを中心に落ち着いて曲を聴かせる、流れのようなものを感じさせてくれます。実を言うと私は"Recipe For Hate"が一番好きなアルバムだったりするのですが、またいつか書くこともあるでしょう。
そして、Epitaphを離れ、メジャー、アトランティックからリリースされた'94年の"Stranger Than Fiction"、このアルバムを最後に、Brett Gurewitzもバンドを離れ、'96年"The Gray Race"、'98年"No Substance"、'00年"The New America"とアルバムもリリースされますが、ここら辺、持っててもあんま聴いてねぇし、なんかどうでもいいし、長くなったのでスルーです(笑)
そして、Brettが帰ってくるとともに、Epitaphに復帰した、'02年"The Process of Belief"で、原点回帰ともいえる往年の、速く、カッコいい、BAD RELIGIONが戻ってきます。そして、もっとも最近の作品、'04年の"The Empire Strikes First"でも、そのスタイルは前作と変わらず、パンクスたちの、その期待が裏切られることなく、次の作品の登場を待つばかりです。

ちなみに私の携帯のメール着信音は、"Modern Man"なのですが、携帯でメールとか、女子供のすることだとか思ってる上に、友達が少ないので、ほとんど聞くことがありません。あんまり鳴らないもんだから、たまに携帯電話会社のメールが届いて、"Modern Man"が流れると、ビクッ!!とします。この前はコーヒーをこぼしました。

BAD RELIGION MySpace http://www.myspace.com/badreligion
Epitaph Records http://www.epitaph.com/

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