High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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VALVE DRIVE -CHRONICLE-


日本のメロディック・シーンにおいて、長きに渡り、海外との橋渡しといった意味においても、大きな役割を担ってきたバンドといえる、このVALVE DRIVE。
今の若いバンドたちが、忘れがちだったり、元々持ち合わせていない部分を、その根幹に持ち、そのスタンス、アティテュード、サウンドのどれをとっても、昨日、今日始めたバンドには真似のできない、本物のパンクを知っている、そして持っているバンドです。

VALVE DRIVEは1997年に結成。THE ATARISをはじめ、数多くの海外のバンドとも共演を果たし、また、海外のコンピレーションにも参加するなど、非常にグローバルなスタンスで、国内よりも、むしろ海外での認知度や、評価の高いバンドなのかもしれません。
デモ音源として、3本のテープ、1枚のCD-R、'03年に3Way split"Thirsty Moon River Show"、単独音源の製品盤としては、遅すぎるともいえる、1st.CDEP"Beat My Guest"を'05年にリリース。そして'06年、満を持して、この1st.full-length"Chronicle"をリリースします。
廬原大輔(Vo/G)、佐伯夏彦(B/Vo)、川口達也(Dr)の3人が放つ、メロディック・パンク・サウンドは、アグレッシブさ、激しさ、高速感といった部分を当然の如く備えつつも、どこかに優しさや、人の温かみを感じさせる、人間臭さといった部分が、全編から感じられ、そういった部分でも、昨今の高速メタリック・テクニカル主流のメロディック・ハードコアといったバンドたちとは、一線を画す存在であると思います。
また、古き良き'90年代を想起させてくれる雰囲気と、パンクの全力さのような、ある種の武骨さを感じさせてくれるのも、このバンドの大きな魅力的な部分であると思います。

この"Chronicle"は、ミッド、アップ、高速織り交ぜ、そうした'90年代のテイストを雰囲気として漂わせながらも、メロディーの良さと、キャッチーな部分を前面に出し、それをVALVE DRIVEというバンドの、前述したような個性的なフィルターを抽出して、その様々に見え隠れするバック・ボーンの、どれもを本格的に自らのサウンドへと反映させ、自らのバンドのサウンドを、より強固に、完成度の高い作品へと押し上げており、やはり様々な音楽を長く聴き、様々なライブを経験している、経験値の高さ、そして聴き、学んだものを、巧みに表現できる、ベテランならではの、巧さといったものを実感します。
MxPx云々といったような、その聴き易いキャッチーさが、とかく語られるとは思いますが、非常にハードコア色の強いアプローチといった、攻撃的な一面や、ソリッドな面も持ち合わせているあたり、また、それすらも自らのキャッチーなパブリック・イメージとも、軽く同居させることのできる、その技量は、やはり、最近の若いバンドにはない、大人のバンドの巧さ、そして美味さを感じさせます。
聴きこめば、聴きこむほど、その表面上の分かり易さ、許容量の広さの裏の、ゆるぎない硬派な部分や、その巧さに隠れたある種の不器用さといった部分が垣間見れるのも、VALVE DRIIVEというバンドの非常に人間味が出ている部分ではないでしょうか。
また、高速感、疾走感といったものを、圧倒的に高く表現できる、いわゆる、All/Descendentsのバネを内蔵し、楽曲の加速感をさらに高め、その非常に強力な武器を装備しつつ、それを人の気持ちで振り回すのが、このバンドの最高にイカす、パンク・フィーリングです。

ストロングであるとか、硬質であるとか、そのサウンドのみを取り上げるなら、そのようなバンドは多く存在するでしょう。また、その上っ面だけをなぞるのであれば、容易いことなのかもしれません。
しかし、本来の意味でのストロングさ、そして、硬質さといったものを考えるとき、内から滲み出る強さ、強靭さといったものこそ、私は本来のストロングさであり、硬質さであると思っています。
立ちはだかる困難な壁を物ともせず、その壁ごと、強靭でタフな精神力で、叩き壊す力強さを、そのサウンドに反映させられるバンドこそ、ストロングで、硬質なパンク・バンドであると認識しています。
VALVE DRIVE、ストロングで、硬質なパンク・バンドです。そして、強い男に必要な、優しさも常備しています。

VALVE DRIVE Official http://www.valve-drive.com/
VALVE DRIVE MySpace http://www.myspace.com/valvedrivejp

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