High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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DOUBLE BOGYS
tightrope macaronicspiral

DOUBLE BOGYSは、'80年代半ばから、'90年代初め頃まで活動していた、日本の元祖メロディック・ハードコアとも呼べるバンドです。先日の理論でいうと、ハードコアというと、語弊があるかもしれませんが、ポップで、メロディアスで、ハイスピード、DOUBLE BOGYSはまさに、行き過ぎたというほどに、早すぎた日本のメロディック・パンク・バンドです。
現在、ボーカルのエスカルゴ氏は、MOGA THE ¥5というバンドをやっていますが、初期ベスト盤的内容である、"DOUBLE BOGYS!! WHAT FUN! 1988-1990"が発売されたのをきっかけに、DOUBLE BOGYSとしても活動を再開しているようです。"DOUBLE BOGYS!! WHAT FUN! 1988-1990"は、現在も容易に入手が可能なので、20年前、彼らが、どんな曲を書き、どんな音を出していたのかを確かめるには、もってこいのアルバムですが、コアなファンの間では、もっぱら'00年に発売された、現在入手がかなり困難らしい、編集盤がマストだとのことで、また、彼らのトリビュートアルバムも発売されていたようで、地方に居住している上、日本のバンドにかなり疎いほうである私は、そのどちらも所持しておらず、どちらも喉から手が出るほど欲しかったりします。また幻のデモテープなる音源も存在しており、それまた最高だそうで、そういった音源の評判を、聞き及ぶに、やはり、DOUBLE BOGYSは、前身のSTRIKESの頃から既に、当時のバンドとしては、珍しく、海外に視点を向けていたバンドだったようで、そのグローバルな視点から、海外にでも通用するかのような、スタンスや、音や、曲を非常に意識していたようです。しかしまぁ、こういった入手しにくい音源や、少ない情報など、先日もお話したような、悪しき日本のカテゴリーに、無理やり埋められてしまった感があるのは、なんとも言えない気分になったりします。

'89年のリリースの1st.アルバム"Tight Rope"。歌詞は日本語中心です。当時、インディーシーンの功績とともに、悪名も高い、旧宝島のキャプテンレコードからのリリースです。
今、聴いてみて、超高速かと言われると、時代もアレですから、なんとも言えませんが、当時としては、日本のバンドしては、群を抜いて、アップテンポで、スピーディーだったと思います。ただ、それは現代のようなハードコア的な高速感とは、少し異なり、できうる限りの最高速を楽曲に持たせたような、「全速力感」といった感じが近いかもしれません。当時の印象としては、初期のDICKIESあたりの感触に、良く似ているなと、感じていました。で、なんにせよ、その楽曲はひたすらに、ポップで、メロディアスです。そのポップさと、メロディアスさは、歌謡曲バリです。ただ、当時こんなガチャガチャして、突っ走ってる歌謡曲はありません。本当に失礼な言い方ですが、DOUBLE BOGYSのなんかつんのめりそうな演奏を聴くたびに、パンクとは演奏技術ではないなとか思ったりします。そして、ポップでキャッチーな歌。なんとも胸にくる、歌とメロディーです。そのDOUBLE BOGYSの歌は、甘く、切なく、しかし、その歌詞からも見てとれるように、時に毒気を内包しつつ、メロディアスに突っ走ります。「ひと思いに殺して 空地へうずめたい そしたらきっときれいな 花が咲くだろう」"花咲く頃"の一節ですが、ヤバイ感じにセンセーショナルなのに、なぜかロマンチストだったりする、なんともいえない視点は、詩、曲を作っている、ギターの大西真氏と、エスカルゴ氏のふたりとも、持ち合わせているようで、そんな二人の作る歌は実に魅力的です。

そして、'92年、2nd."Macaronic Spiral"では、そのシンプルな1st.アルバムとは、かなり違ったアプローチを展開し、実験的な楽曲や、アレンジを駆使していきます。当時、1st."Tight Rope"のときの、シンプルかつキャッチーな歌が、スピードとともに減退し、最大の魅力が損なわれたのではないかと、ファンの間でも、賛否が問われ、私自身も、なんとも判断のつきかねる作品だった印象ですが、今改めて聴いてみると、DOUBLE BOGYSの、そのグローバルな視点は、やはり当時としては異質だったのだと実感します。速い曲は充分に速いし、それは1st.のときよりも、近代的な高速感です。そして、本当にあらゆる角度から、いろんな音楽性を見渡し、多角的な実験を試みているかのような、楽曲の数々は、そのもともと持ち合わせていたポップ感とともに、非常に面白く感じます。しかし、私としては、DOUBLE BOGYSは、その類まれなる発想やほど、バンドとしての器用さを持ち合わせていないような気がして、巧くはいかんもんだなとか思いつつも、その不器用さが、DOUBLE BOGYSのパンクバンドとしての魅力で、実は、大好きなところだったりします。

DOUBLE BOGYSを耳にしたことがない若い人で、これから耳にする機会があれば、古いと感じるのか、新しいと感じるのか、ぜひ伺ってみたいところですが、私としては、その歌に何かを感じてほしいなと思います。
また、活動を再開して、万が一、新しい音源が出されるようなことがあるとしたら、DOUBLE BOGYSはどんな曲を書くのだろうと、興味はつきません。

ホワット・ファン! 1988~1990ホワット・ファン! 1988~1990
(2005/09/17)
DOUBLE BOGYS



DOUBLE BOGYS Official http://www.doublebogys.com/pc_index.html

追:
しかし、なんとも時間がかかってしまいました。実は5/3から書いてました。5/4の「カテゴライズ」の前半の部分は、実は、このDOUBLE BOGYSの冒頭だったりしました。しかし、なんか途中から、変な怒りがこみ上げてきたため、どうにもおかしな具合になってしまい、思っていることを書いてみたら、「カテゴライズ」のような、文章が出来上がってしまいました。あの長ったらしい文章のあとに、自分の思い入れもたっぷりの、DOUBLE BOGYSを書くのも、どうにもしのびないので、全く仕切りなおしていたら膨大な時間を要してしまいました。う~ん、文章は難しいです。
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