High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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NOTHING LEFT TO LOSE -THE LAST BATTLE HYMN-
NOTHING LEFT TO LOSE -THE LAST BATTLE HYMN-

先日、パンクのアテイテュード云々というお話をしてから、どうにもいろいろ考えずにはいられなくなったのですが、昨今、次から次へと世界中からあふれ出す、「メロディック・ハードコア」は、もはや、パンクロックのカテゴリーというよりは、その「メロディック・ハードコア」という、一ジャンルになってしまったのではないかと思います。もともと定義付けしにくい、「パンク」という概念にとらわれることなく、若い、新しいバンドたちは、実に自由なサウンドを展開します。中には、完全にメタルであろうとおぼしきバンドも、多数います。そういったバンドも「メロディック・ハードコア」を名乗ったり、カテゴライズされたりしたところで、なんら、問題はありません。「メロディック・ハードコア」の定義は、「パンク」のそれとは違い、実に明確に「メロディアスで高速です。」といった定義が成されます。「メロディック・ハードコア」における「パンク」は既に形骸化しているか、あるいは装飾としてのみ、存在しているのかもしれません。
なにせ、時代が変わったのです。我々が初めて聴いたパンクは、PISTOLSだったり、DAMNEDだったりしたかもしれませんが、今、世界のメロディック・ハードコアを愛する若者たちが、初めて聴いたパンクは、NOFXかもしれないし、STRUNG OUTかもしれません。またBELVEDEREを聴いて、バンドを始めたのかもしれません。そういった新しい世代の若者が、新しい音と、新しい定義を創造するのは、至極当然のお話です。それを'70年代で、精神が止まった年寄りが、嘆き悲しむ必要など、どこにもありません。
私は、LOST IN LINEのアルバムを聴いて、本当に考えさせられました。前述ような、認識を踏まえた上で、彼らの"Smiles That Scream"を聴くと、「メロディック・ハードコア」という、ジャンルにおいては、まさに極上の部類に入る作品だと思います。また、それと同時に、私自身が、本当に求めていて、好んでいるサウンドは、'90年代に多く見られたような、また、現代の「メロディック・ハードコア」の中にも、必ず存在する、確実にパンクを踏襲しているであろう、「メロディック・ハードコア・パンク」でなければいけないのだと、改めて認識しました。


とまぁ、昨日の延長戦の如く、長い前置きになってしまいましたが、本日のお題は、LOST IN LINEよりも、いろんな意味で、成績が悪いかもしれない、アメリカのNOTHING LEFT TO LOSEというバンドです。しかし、彼らは、「メロディック・ハードコア・パンク」の希少種です。
NOTHING LEFT TO LOSEは、いわゆる最近のUSメロディックとかのような、POP感覚とか、都会的な感じがせず、なんか、いろいろとダサい感じすらします。ツタツタいってるくせに、モッサリとした感じがあり、オールド・パンクを感じさせます。曲のタイトル等も見ると、最近にない、ポリティカルな面も窺えるようで、そういった意味でも、パンク臭をプンプンさせていて、何かと今風ではありません。一言でいうなら、Like a BAD RELIGIONなのですが、BAD RELIGIONよりも古臭い感じすらあります。だがそれがいい、です。私は親近感的な、愛情や、愛着を持って、彼らに臨むことができます。

結成は'01年と意外にキャリアがあるようですが、この'05年の"The Last Battle Hymn"が、初のフルレングスのようです。ボーカルの声とか、深くて、すごくいい感じです。また、グッとくるメロディーや、抜群にカッコいい曲なんかもあります。なのにアレです、リズムがベタベタしてて、オープニングナンバー以外は、全て高速ナンバーのはずなのですが、爽快な疾走感ではなく、なんか、コールタール張ったばかりのアスファルトを、そんな無理して走らんでもといった感じの、妙な無茶苦茶感があります。で、高速のリズム運びとかが、たぶんあまり得意ではなさそうな、ドラムの人はオカズの入れ方もなんか、しっくりこないような感じです。あと、とてつもなく、バランスを悪くしているのが、そのコーラス・ワークです。たぶん、今はやりのスクリーモ系を意識しているのでしょうが、なんか、Oiパンクに近いです。ウルセェ感じすらあります。そして、その野太い叫び声を、せっかくメロディーに乗った、BAD RELIGIONが言うところの、ウージングやってるところに、かぶせたりするもんだから、台無しになったりします。
しかし、しかしです。私としては、その彼らの、無意識のうちに、メロディック・ハードコアにアンチテーゼを投げかけているような、ある意味天然な彼らに、たまらなくパンクを感じてしまいます。そしてなんか、そのダサさが、とてつもなくカッコよく聞こえるときがあります。
彼らのMySpaceでも聴けますが、"Death Squad Cowboy"という曲は、もう、ホントに超カッコいいのですが、2分を過ぎたあたりから、全く別の曲に変わってしまいます。彼らは実に天然で、どこまでもパンク的に下世話で、いらんことしいです。まさに「殺し屋集団カウボーイ」です。

とまぁ、昨日とうってかわって、ケナシてるのに誉めているという、なんともおかしな具合になっておりますが、このNOTHING LEFT TO LOSE。決して、近代的高速メロディック・ハードコアを求めている方には、手放しでオススメできません。むしろ、COCKNEY REJECTSや、TTHE BLOODだろうといった感じの人にオススメです。つって、そんな人がどこにいるのでしょうか。

NOTHING LEFT TO LOSE MySpace http://www.myspace.com/nothinglefttolose



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