High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
LOW VALUE -RECHARGE-
lcpref 160

当時は全くの無名とも言えるバンドであったにも関わらず、INYAFACEから国内盤も発売された彼らの前作、"THE LANGUAGE OF STOLEN MUSIC"は僅か半年で1,000枚以上のセールスを記録するという、今の日本では考えられないメガヒットを飛ばし、日本のみならず、世界のメロディック・ハードコア・ファンの注目を中欧の小国スロベニアに集めるきっかけにもなったバンド、LOW VALUE。そして、そんな彼らの実に4年ぶりの、待望というか、もう忘れちゃうじゃんくらいの、待ちに待った新作がやっとこさやってくるわけです。
前作の国内盤はかなり後からの発売だったので、私は既に輸入盤を買っており、その彼らの全てがイントロでできたかのような面白いアプローチや、意表を突くアレンジを持った楽曲に、多少小粒な印象を受けながらもとても気に入ってたバンドがこのLOW VALUEでした。
後にもGOLLIWOGのようなバンドの国内盤が発売されたり、また最近ニュー・アルバムをリリースしたIN-SANEなど、スロベニアという国は非常に良質なバンドがひしめいているといった印象を受けますね。あ、そういえば、GOLLIWOGも新しいの出すみたいですよね。そんな昨年暮れから今年にかけてのスロベニアはまさに注目の新作ラッシュですね。

さておき、そんなスロベニアが世界に誇るパンクバンド、LOW VALUE。待ちに待った新作"RECHARGE"は、そのスピードとメロディーの融合を知らしめたスタイルをさらに推し進めつつも、速さのみに頼らず、その巧みで幅広いアレンジやアプローチはそのままに、かってないほどの歌を前面に押し出し、さらにメロディアスに、その楽曲の完成度や整合性を高め、まさに歳月を重ねた成熟を感じさせる作品を完成させました。
彼ら特有の多岐に渡る巧みなアレンジとアプローチは、今作ではさらにスピードの緩急にも及び、じっくりとメロディーを聴かせる楽曲や、壮大なストーリー性を感じさせる7分にも及ぶ楽曲など、安易な想像を遥かに超えた創造。それはあたかも、彼らがスピード一辺倒のただのメロディック・ハードコア・バンドではなく、本物のメロディックを追求しているのだということを実証するかのように。そこには、NO USE FOR A NAMEやMUCH THE SAMEなどを彷彿とさせる本格的な歌モノのメロディアスさと、メタリックなアプローチを始め、なおかつ様々な要素をふんだんに取り込んだ、近代メロディック・ハードコアの旨みを凝縮したサウンドがここにあるのではないかと思っています。

中欧の小国スロベニア共和国で、2000年に前身のバンドを結成したLOW VALUE。MATEJ KOSMACIN(Vocals, Bass)、JERNEJ BERVAR(Guitar)、TOMAZ MEDVAR(Drums)、PINKY(Guitar)。NOFX、STRUNG OUT、PENNYWISEといった米西海岸のバンドや、SATANIC SURFERS、ADHESIVEといった北欧のメロディック・ハードコアに影響を受けているようです。そして一時的な活動休止の後、彼らは現在のLOW VALUEを名乗るようになり、幾度かのメンバーチェンジの後、2005年、1st.フルレングス、"THE LANGUAGE OF STOLEN MUSIC"を完全なるD.I.Y.でリリースします。この作品は欧州でも非常に高い評価を受け、また、日本でもその輸入盤が話題となり、翌年、日本ではINYAFACEより、国内盤が発売されます。以後、欧州でのLIVE以外にはさほど大きな動きの無かった彼らですが、2009年、新作へのレコーディングに着手します。そして昨年の暮れ、完成した2nd.フルアルバム"RECHARGE"は、本国、欧州で、2010年1月末にリリース予定。そして本国をさらに先駆け世界最速で、我がHIGH-SPEED-FLOWER RECORDSが、高速メロディックファン待望の新作の国内盤をお届けすることになりました。

さあ、その新作"RECHARGE"。彼ららしくも、ストロングなスタイルとエッジを備え、さらに全てがパワーアップしたかのような高速リード・ナンバー"MY SHAME"で幕を開けます。そして個人的には前作のイメージに近いなと思いつつもメロウさが明らかにアップしている"ON THE ROAD"。速度を落とし、歌メロを際立てじっくりと聴かせる"COMMING HOME"。ダークかつストロングな味わいで、様々な要素を組み込み、壮大かつドラマチックに仕上げた7分42秒にも渡る大作"CALL TO ARMS"。歌モノにしてメロウ、ここに極まれりといった"WANT YOU MORE"。中盤に再び加速させつつ、方々にダークさをねじ込むクセのあるナンバー"INSIDE OF A MONSTER"。かってないほどのスローっぷりで超メランコリってみたりする"ALL ALONE"。そして"I'M SORRY"で爽快な曲調で再び加速しつつ、続く"BURNING DOWN"でハードコア感全開の高速スっトロングな味わいの中に甘メロも覗かせたりもしいの、とどめは、オルタナティヴな味わいに、極上メロを絡ませていく"THRESHOLD"。そのオリジナルの10曲に加え、日本のファンのためにカチ飛ばしてくれている、ボーナストラック2曲、"LATEST FASHION"、"LOVE IS A RELIGION WORTH DYING FOR"の全12曲。
まさに存分な聴き応えの、大作感がある作品だと思います。中盤から垣間見せる、じっくりと腰を落ち着けたかのような、メロウかつメロディックな、いわば大人の整合感的な減速に、前作のような全編に渡る高速感をを求める方には賛否は分かれるかもしれませんが、まあ、なにせ聴けば聴くほど味わいと深みのある作品だと思いますので、前作から大幅に進歩したと感じる彼らの歌本来の魅力、そして成熟した楽曲といった、これぞメロディックなパンクといった部分を、じっくり堪能していただければいいなとか思っております。

まさか彼らの新作を私が日本に紹介するとは思ってもみませんでしたが、Matejが非常に交渉に慣れていたり、こちらの意見や要望にもすぐに対応してくれるので、個人的にはこれまでの中でも、非常に仕事がやりやすかったです。彼と色々なことをメールでやり取りしながら、お互いに様々なアイデアや考えも忌憚なく伝えられたし、そういった意味では思うように事が運べたし、とても充実した仕事ができたように思います。Matejもそう思ってくれていればいいなと思います。なにせMatej、色々とサンクスです。そして、彼らと私を繋いでくれたカナダのMarcusくんもThanks a lot!
ともあれ、全てがパワーアップしたLOW VALUEの新作"RECHARGE"、ぜひ手にとって聴いてみてください。

2010.1.18. HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS Ku-ge

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。