High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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CHINA DRUM -GOOSEFAIR-
GoosefairGoosefair

China Drum


「奴らのステージを見た時は、あまりのかっこよさに、俺はバンドをやめようかと思ったぐらいだよ」この、言葉は、LEATHERFACEのフランキーが、CHINA DRUMについて語ったという、初期のシングルコンピレーション、日本デビューアルバムとなる"Rolling Hills and Soaking Gills"('95)の、国内盤ライナーからの引用です。
彼ら、CHINA DRUMも何故か、最近あまり語られる事もなく、時代に埋もれてしまった感すらありますが、私は、初期から、この時期のCHINA DRUMこそが、真のエモーショナルであり、UKメロディックという形容が、最も相応しいバンドのひとつではないかと思っています。

CHINA DRUMは'89年、スコットランドに近いイングランドで結成され、'93年、EP"Simple"をリリース、その翌'94年には、自主制作シングルのみの、リリースでありながら、GREEN DAYのEUROツアーのサポートも努めるなど、LIVEバンドとして、早くも注目を浴び始め、続き、"Great Fire"('94)、"Barrier"('95)、"Fall Into Place"('95)と、EPリリースを重ね、SNUFFや、LETHERFACEより一足早く、米国デビューさえ果たしました。そんな彼らの、待望のフルレングスにして、おそらく最高傑作と言えるであろうアルバムが、この'96年リリースの "Goosefair"です。

原盤オリジナルの14曲に、EPのサブトラックや、シングルバージョンを7曲、ボーナストラックとして、ふんだんに盛り込んだ、徳間ジャパン国内盤は最強です。それまでの一部パンキッシュな音や、ドライブ感といったものは、そのライナーに記されているとおり、確かに質感が変わっているのかもしれませんが、ミッドとスローが中心であるとは言え、その素晴らしすぎるメロディーと、充実したサウンドは、まさにこの"Goosefair"で、ほぼ完成をみていると思います。
初期シングルのリテイクを多く含んだ、この"Goosefair"は、まさにCHINA DRUMの初期のベストといってもいいほど、トータル的にも質が高く、初期のナンバーのリテイクは、その荒さや、初期衝動といったものは、失われているかもしれませんが、実に丁寧に録りなおされています。また、その演奏はシンプルでありながら、工夫をこらしたアンサンブルで、時に隙間を利用し、時に音を積み重ね、トリオ・パンドの魅力を引き出しています。ちなみにベーシストと、ギタリストは兄弟です。そして彼らも、ドラム・ボーカルなのですが、もう、なんでドラムの人は、こうも歌がうまいのでしょう。このアルバムにおける、彼らの演奏は、スローの曲などは特に、ロックというサウンドでありながら、旋律といった風情すらあります。私は、この時期の彼らの作るメロディーこそ、泣きメロであると認識しています。その哀愁のたっぷり詰まったサウンドは、歌物としてのUKメロディック・サウンドの醍醐味を、充分すぎるほど発揮しています。
先行シングルでのリリースもあった、オープニングナンバー、"Can't Stop These Things"の哀愁たっぷりの、疾走感に始まり、"Cloud 9"と飛ばして、"Fall Into Place"などの初期のリテイクを、多少落ち着いたアレンジで聞かせ、"Biscuit Barrel F. M. R. "でフックをかけ、バラエティーに富んだアレンジのミディアムをじっくりと、"Take It Back"で少し加速したかと思えば、初期のパンキッシュ・ナンバー"Meaning"を、なんとコースティック・ナンバーで歌い上げ、バラードで締める。う~ん、カッコよすぎで、シブすぎです。そして、それだけでは終わらない徳間国内盤は、かなり名曲の数々である、EPサブトラックのつるべ打ち。美しい曲が、さらに美しい "Last Chance"の7インチB面バージョンと、"嵐ヶ丘"のカバーは、本当に入れてくれてありがとう、です。

彼らはこの後、'97年リリースの2nd."Self Made Maniac"でも、さらにその音の質感を変換していき、パーカッシヴなドラムアレンジや、かってないほどの、エッジを効かせた曲があったりと、実験的な試みも見せ、なんとも掴みどころの難しいサウンドでありながら、トータル的には、ある種、アメリカン・ロック的な、ホピュラーな展開を見せます。しかし、彼らの作り出す、素晴らしいメロディーは健在で、"Goosefair"ほど、ドラマチックではないかもしれませんが、充分に良作といえる作品です。
しかし、"Self Made Maniac"以降、とんと、そのバンド名すら、耳にしなくなります。バンド名をCHINA DRUMから、THE DRUMに改名して、活動を続けているらしいですが、そのサウンドは、CHINA DRUMとは全く、別のモノだそうです。
美しい思い出を、美しいままで取っておきたい、ロマンチスト(笑)の私は、THE DRUMを聴いたことがありません。
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