High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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ABRASIVE WHEELS -BLACK LEATHER GIRL-
Black Leather GirlBlack Leather Girl

Abrasive Wheels


そのジャケットは、当時のハードコアバンドが、誰もチョイスしないであろう、ある意味軟弱とも受け取れる、デザインかもしれません。また、裏ジャケの写真は、確かにハードコアパンクスなのですが、メンバー二人がピンクのモヒカンで、どことなく愛嬌のあるルックス、記念写真のような佇まいが、なんともいえない雰囲気を醸し出しています。そのルックスもさることながら、彼らの音は、現代のメロディックハードコアの元祖とでもいうべき、ポップかつ、メロディアスなもので、まさにあらゆる意味で「異端」だったのだと思います。

80年代前半、オリジナルパンク以降、台頭してきたパンクは既に細分化しつつあり、その主流は、高速フレーズに、ガナり立てる(と言えばよいでしょうか)、いわゆるストロングスタイルの、「ハードコアパンク」と、キャッチーなメロディーと、コーラスワークを、オーディエンスのパンクス達と共有する「Oiパンク」(Oiはいわば、掛け声)というスタイルでした。
現代でこそ、ABRASIVE WHEELSは、Oiパンクにカテゴライズされていますが、その音楽性を、当時のカテゴリーに当てはめるのは、かなり乱暴な感じもします。時にパンクの枠すらハミだしそうな、そのあまりにキャッチーで、メロディアスな彼らの音楽性は、ハードコアも、Oiも、その呼称が、しっくりと馴染みません。しかしそれこそが、当時のイギリスのパンクシーンでも、異端であった、彼ら独自の音楽性を証明していると言えます。

81年リリースの1stアルバム"When the Punks Go Marching in"は、ハードコア色が、強く前面に出ていますが、ポップ性や、キャッチーさは、既に、この頃から色濃く感じられ、タイトルの「聖者が街にやってくる」のカバーなど、ポップなアイデアが随所に散りばめられ、当時の他のハードコアより、かなり聞き易いと思います。
そして、84年リリースの、2nd"Black Leather Girl"。このアルバムは、そのシーンにありながら、ハードコアパンクと呼べるモノではなかったかもしれません。むしろアプローチ的にはハノイロックスとかが、近い印象かもしれません。プレスリーの「監獄ロック」のカバーなど、ロックンロール色も強く、誰もが初めて聞いた時、パンクロックと認識することが、できるかどうかもわかりません。しかし私は、彼らの、少し哀愁を帯びた、メロディーが、アップテンポのロックンロールの乗り疾走する、このアルバムが大好きです。そして、パンクであると、信じて疑いません。

今も圧倒的な支持を受ける、SNUFFも、ABRASIVE WHEELSからのインスパイアを、雑誌のインタビューで語っているのを、目にしたことがあります。また、日本のインディーズブームの立役者であったLAUGHIN' NOSEも、彼らからの多大な影響を公言していました。
ABRASIVE WHEELSの登場は早すぎたのかもしれません。しかし、彼らの音楽性は、後の素晴らしいパンクバンドに影響を与え、そして、現在のメロディックハードコアの、礎の一つとなっている思います。
そして、2008年。これを書くまで、全く知らなかったのですが、彼らは、現在も活動中のようで、なんと今年、ニューアルバム(!!)のリリース予定があるそうです。彼らのmyspaceで、"Black Leather Girl"のオープニングナンバー"Maybe Tomorrw"のニューバージョンが聴けます。また、ひとつ楽しみが増えた気がします。

ものすごく余談ですが、私の持っている"Black Leather Girl"は、Vapの日本盤のアナログで、今、大人気のコミック「デトロイト・メタル・シティ」の4巻に出てくる、今は亡き、大分のリズムレコードで買いました。

ABRASIVE WHEELS - official site http://www.abrasivepunk.com/

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