High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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EVIL STIG -EVIL STIG-
Evil StigEvil Stig

Evil Stig


前回、お話ししたように、EVIL STIGは、ボーカリストを喪失してしまった、THE GITSのメンバーに、女性ソロ・シンガーの、Joan Jettが加わった、特異な経緯を持つ、パンク・バンドです。有名な話ですが、そのバンド名、EVIL STIGは、逆さから読むと、GITS LIVEです。THE GITSというバンドを知っていて、このEVIL STIGが結成された経緯などを知っていれば、鳥肌の立つほどのバンド名のカッコよさです。

'75年に結成され、'79年に解散した、元祖ガール・バンド、THE RUNAWAYS。そのリーダーでもあったJoan Jettは、その後、自らのバック・アップ・バンド、THE BLACKHEARTSを率いて、ソロ活動を開始します。'82年の"I Love Rock 'N Roll"のメガ・ヒットなどで、その名をご存知の方も多いと思います。そのワイルドな佇まいとともに、いつの時代においても、その彼女のメンタル的なパンクスといった部分は、スタンスや、アティテュードといったもの、そのすべてにおいて、最近の名前だけのパンクバンドが、尻尾を巻いて逃げだしそうなほど、パンク然としていると思います。そんな彼女のスタンスだからこそ、このEVIL STIGというバンドが生まれ、またこの一枚のアルバムからも、真摯で熱い、パンク・スピリッツが感じられるのだと思います。

Joan JettとTHE GITSの残されたメンバーは、ベネフィットのイベントなどでも共演しており、また、そのタイトかつ、ワイルドでパンキッシュな、THE GITSの演奏は、Joan Jettの求める音楽性とも近く、また、彼女自身の、そして残されたTHE GITSのメンバーのMia Zapataへの想いや、当時、未解決であった事件への憤りといったものが、このアルバムを完成させ、その印税などの収益は、その事件の、プライベートな捜査資金として活用されるのは、昨日もお話ししたとおりです。また、Joan Jettは女性の自衛や、護身などのトレーニングや、講習会といったものにも、積極的に参加しているようで、そういった部分にも彼女の本気さや、真摯な姿勢が充分に窺えます。
THE GITSのナンバーをJoan Jettが歌い、セルフ・カヴァーしている、ある意味ではトリビュート的な要素も含まれると思いますが、THE GITSとJoan Jettの共作のオリジナルや、生前レコーディングされていた、Mia Zapataのボーカルをミックスして完成させている曲、Joan Jettのオリジナルのナンバー等も含まれているので、安易なトリビュートといった枠に嵌る作品ではなく、EVIL STIGというバンドのアルバムとして真剣に作られている作品で、また、Joan Jettのソロの新作といった意味合いも兼ねている作品でもあったようで、ビクターからの国内盤ではジョーン・ジェット&ザ・ギッツとなっており、CDの帯などのコピーは、まさにJoan Jettのアルバムそのものです。

THE GITSの"Enter: The Conquering Chicken"のラスト・ナンバー、"Sign Of The Crab"から始まる、このアルバム。そのハードなパンク・ナンバーのこの曲の、Joan Jettの歌唱の仕方が、Mia Zapataに非常に似ている印象で、一曲目から、もう鳥肌モノで、グッときます。以降、2~4曲目、6曲目、13曲目と、アルバム全体は、2nd.からのセルフ・カヴァーが中心なのですが、曲ごとに様々に歌い分ける、Joan Jettの歌唱は、そのテクニックも非常に素晴らしいです。静かなナンバーでは、表情豊かに歌い上げ、パンキッシュなナンバーでは、本当にワイルドにかましてくれたり、また彼女のオリジナルでは、キュートな感じも出したりと、本当に全体的に彼女の巧さを実感します。
5曲目"Last To Know"はTHE GITSとJoan Jettの共作のオリジナルで、2nd.の延長線上にありつつ、Joan Jettのカラーもすごく出ている、まさに二つのアーテイストの良い部分をミックスして完成しているEVIL STIGの代表曲です。国内盤には、ラストにこの曲のデモ・トラックが収録されています。
1曲目や、4曲目、13曲目といった、ハード・パンク・ナンバーも多く含まれ、またTHE GITSのミディアム自体、非常にパンキッシュな感じがするので、ラスト手前はJoan Jett色が色濃く出ますが、全体にパンクの臭いがあふれている作品だと思います。1st.の名曲"Second Skin"は、オリジナルよりも性急な感じで、さらにワイルドに仕上がっています。

THE GITSのメンバーは、その後、DANCING FRENCH LIBERALS OF 48というバンドをやっていたようです。また、そのパンク創世記以前から、コンスタントに活動を続けてきたJoan Jettは、1958年生まれの彼女ですが、今だ現役のようです。

JORN JETT Official http://www.joanjett.com/
JORN JETT AND THE BLACKHEARTS MySpace http://www.myspace.com/joanjettntheblackhearts
MIA ZAPATA MySpace http://www.myspace.com/vivamiazapata

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