
久々にBells On Recordsさんの新譜を。新譜といっても2004年の作品なのですが、なんといっても、元々のリリース自体が、あのFREEDUMBだったりするので、なんとも入手しづらいこと、この上なかったわけですから、今回のボートラまで入った、国内盤の発売はうれしいかぎりです。カナダのカッコいいバンドを多く擁しているFREEDUMBですが、それこそお店に頼んだところで、いつまでたっても入荷しないし、巡り合うのに運とかが左右されちゃたりするしで、なんとも面倒くさく、このバンドの音源も、そこかしこからDLしてきた、バラのmp3を、HDに放り込んじゃってるもんだから、ま、いっか、てな気になってたのですが、せっかく入手しやすい国内盤となれば、当然の如く手を出してしまう、持っておきたいアルバムです。
MySpaceに10 Yearsってあるので、結成は'98年ですかね。4人編成のドラム・ボーカルです。きちんとした音源のリリースも、この作品だけだと思いますし、現在も目立った活動はないようです。
方々で言われているとおり、昨今の巧いバンド慣れしている耳には、ツっ込むところは多々あるのかもしれませんが、私的にはけっこう普通に聴ける範囲だったりします。イントロや間奏が長く、色々と手の込んだことをやってみたり、チョーキングとか、ワウとかが古ダサカッコよかったりと、私的には何かとステキで、また、ショボい感じとかではないので、心配は無いと思います。いろんな意味で、味というのが出ていると思います。カッコいいパンクバンドというは、ある意味ツっ込みどころがあるくらいが魅力的です。'90年代のSWEDENのバンドや、UKショボ高速系のバンドしかりです。そして、彼らには類まれなると言ってもいいほどの、メロディー・センスがあります。その叙情的なメロディーに、ドラマチックな展開と言えば、'90年代のカッコいいバンドを彷彿とさせますが、ある種の懐かしい感じというのは、そういった、'90年代のバンドに通じる部分があり、彼ら自身がインスパイアされていると公言している、'90s Likeなサウンドの、少しの拙さや、染みるメロディーといった、必要十分条件を兼ね備えています。
本当にこのバンドは、イントロや、間奏が長い部類に入ると思うのですが、アレンジの運びが良いので、それをドラマチックに聴かせることができます。歌い出し、サビ前後の落とし、サビの盛り上げ方、コーラスの煽り、サビの後に大サビといった、劇的な展開は抜群です。エッジやフックの鋭さといったものを求めると、難はあるのかもしれませんが、楽曲自体にフック感覚があるので、むしろ多少の緩さといった感じが、このバンドをより'90sっぽくしていると思います。充分に疾走感も表現できていて、非常に心地良いテンポに感じます。ボーカルにさほど大きな特徴が無いにも関わらず、歌モノ的なメロディック・ハードコアの良作といったイメージが強かったりするのは、そのメロディーの良さという部分が大きいでしょう。
"I Hear Your Cries"は、つい繰り返して聴きたくなるような、グッとくるサビのメロディーや、少し繊細で、劇的なアレンジと、このバンドの魅力が凝縮されたような、叙情高速メロディックの名曲だと思います。
この曲には、なぜか日本の'70年代の香りなんかもしちゃいます。それは、昔のテレビドラマの主題歌なんかを思わせる、侘びて寂びるメロディーのエグりと、ギターのフレーズのせいだと思います。なにかと、染みる一曲です。
NON SUFFICIENT FUNDS MySpace http://www.myspace.com/nonsufficientfunds



