High-Speed-Flower
徹頭徹尾高速哀愁。HIGH-SPEED-FLOWER RECORDS レーベル情報、高速メロディックパンクを中心に、バンドや音源について書き連ねていきます。
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VENEREA -SHAKE YOUR BOOTY-


彼らも、SATANIC SURFERSや、ADHESIVEと同様に、近代メロディック・ハードコアを支える若い世代から、圧倒的な支持と、高い評価を得て、その近年のシーンの規範とも言える、'90年代のSWEDENのメロディック・ハードコアの代表格のバンドのひとつとなった存在である思います。確かに中期以降、演奏面も格段に向上し、またハイ・スピードに、カッコよくブッ飛ばす楽曲の数々は、今の世代を直撃するのも当然のようですが、しかし、その初期は、ショボさを全編に纏ったといった、B級感覚の塊といった感じがありありとしたもので、それはどこかユーモラスでもあり、まさに味わいで突き進むといった印象でした。当然、中期以降のカッコいい姿も、後の高い支持につながる、彼らの真の姿で、私も非常にカッコよく感じるのですが、そのどことなくユーモラスで、味わい深いといった初期VENEREAの、おかしな言い方ですが、完成されたB級感覚というか、田舎の超一流といった、この"Shake Your Booty"が、私的にはVENEREAの大好きな作品だったりします。このジャケからして、もう変な旨味が炸裂しています。当然、音のほうも、なんか「イカす」といった表現の似合う、味と旨味を感じずには入られません。

VENEREAは1991年に結成され、つい近年の2005年まで目立った活動を行ってきました。というか、バンドとしては今だ健在のようで、Liveとか、ツアーはやったりしてます。'94年に初の音源であるミニ・アルバム "Hullabaloo"をBröölからリリースします。まぁ、しかし、ジャケから何から、色々とショボいです。というか、Brööl自体がレーベル的にショボいのですが、Bröölというレーベルは非常に先見の明があり、ADHESIVEも、初CDはこのレーベルからのリリースですし、"Epitone"や"Tjöplusta"といった、グッド・メロディック・コンピレーションもかましてくれたりするので、本当に侮れない隠れた名レーベルです。その装丁などの低予算的なショッパさゆえ、中古レコード店のワゴンなどで、遭遇もあるやもしれません。実際にそういった奇跡も耳にしますし、マニアの方はぜひBrööl狩りをオススメします。なんか、また横道に反れちゃった。
で、'95年にミニ・アルバム、この"Shake Your Booty"をリリースします。なんだかいきなり突き抜けちゃった感すらする、この"Shake Your Booty"は、前作に比べると、大幅にいろんな部分がパワー・アップされ、サウンド・プロデュースも改善されていると思いますが、洗練というのとはまた別の、前述したような、田舎チックなカッコよさと言えばよいでしょうか、ダサさを内包したカッコよさは、もう、なんかイカすとしか言えません。しかし、ジャケの装丁だとか、中身は本当にBröölの中でも最高峰に位置しそうです。ツッ込むところは、当然のように多々あるのでしょうが、本当にこの作品は好きだったりします。
で、後期にも感じるのですが、VENEREAというバンドは、英語で歌っているにも関わらず、なんだか昔ながらのSWEDENっぽさ、母国語っぽさが、全編から窺え、歌いまわしや、メロディーなんかにも、そんな部分がいつも感じとれるような気がします。で、この"Shake Your Booty"でも、そういった感じがすごく前面に出てる感じがして、そういった妙な天然の折衷具合も、VENEREAというバンドのすごく魅力的な部分かもしれません。
当時の彼らを体現したかのような、勢いのあるナンバー"Kangaroo"で始まる、このミニ・アルバム。せっかくカッコいい曲調なのに、間奏になんかファンキーな喋りとか入れて、台無しにしてしまうタイトル曲も、むしろなんだか痛快に聴こえてしまい、また、シリアスなメロディーの"Love Is A Battlefield Wounded Hearts"なんてガチでカッコいい曲だったりで、そんなカッコよさもありつつも、ファニーな面をたっぷり持ってる、当時の若い彼らの、本当に楽しく、痛快な一枚だと思います。
翌'96年には、少し陰りのある印象で、カッコ良い路線的な"Swollen"をリリースし、以降の路線、作風を思わせる、僅かなスタイルの変化が窺えますが、やはりこの"Shake Your Booty"のハジケっぷりは、その曲調とともに影を潜めてしまい、少し引っ込んだ感じがします。しかし、一抹のダサさといったものは健在だったりします。
後に"Shake Your Booty"と"Swollen"は2in1で、"Shake Your Swollen Booty"として、Gift of Lifeからリリースされ、'01年にもRenate/Communityから、同様のタイトルで再販されてます。というか、現在入手できるのでしょうか。ちなみにSWEDENのWikiでは、"Swollen"を'95年と明記してあり、"Shake Your Booty"より前に書いてますけど、"Shake Your Booty"が'95年で、Bröölのリリース・ナンバーが8で、"Swollen"は'96年にBröölの13番目のリリースだと思います。まぁ、余談ですが。

そして満を持しての初full-length "Both Ends Burning"('97)、以降"We Shall Overcome"('98)、"Losing Weight, Gaining Ground"('00)、"Out in the Red"('03)、"One Louder"('05)と、高速メロディックな基本的な部分は、ほぼ変わることなく、しかし、"Both Ends Burning"からは、ハードでカッコいい路線にシフト・チェンジし、ある意味では洗練され、知名度も高めつつ、リリースを重ねていきます。しかし、ダサさが減退していくのが、さびしい感じはします。

しかし、その少しユーモラスで、明るい印象のイメージの中でこそ、余計に彼らの哀愁を帯びたメロディーや、ある種のシニカルさ、また時折見せる叙情的な側面というものが、際立ってくるような感じがして、その辺りにも、VENEREAというバンドの本質を感じ、私にとってこの作品が、非常に魅力的に感じられる部分ではないかと思います。私はダサさとカッコ悪さは別のモノと考えているので、色んな意味でダサさってのは必要だと思います。
VENEREAというバンドが、この"Shake Your Booty"のまま、無制限に発展していれば、それはそれで、さぞ面白いバンドになったのだろうなと思うのですが、それはある意味カルトかつカオスかもしれなくて、後の彼らのハードかつカッコ良い路線無くしては、きっと現代の一般的な高い支持は得られなかったような気もしますし、ましてやENEMY ALLIANCEはありえない気がするので、やはり非常にカッコいいSATANIC SURFERS + VENEREAのENEMY ALLIANCEを思えば、やはりなるようにしかならないなと思います。バンドも人生もまた然りですな。

VENEREA Official http://www.venereapunk.se/
VENEREA MySpace http://www.myspace.com/venereapunk

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コメント
この記事へのコメント
具合は大丈夫でしょうか?

VENEREAはスウェーデンの中でも一番好きな部類に入るんですが、
仰る通り後期の彼らが無いと、
ENEMY ALLIANCEが無いんですよね。

なんか色々感慨深いです。
あと、CD遅くなってすみません・・・

しばしお待ちを・・・
2008/07/17(木) 17:34:44 | URL | Jumbo #-[ 編集]
ご心配おかけしてすみません。もう大丈夫ですよ。

VENEREAは私もキャリア全編通して好きなバンドです。次もVENEREAなほどに。

そのあとADHESIVEの予定ですが、個人的には当時から、VENEREAの方が思いいれが格別で、本当に好きなバンドだったりします。

CDは気にしないでくださいね(笑)
2008/07/17(木) 18:39:58 | URL | Ku-ge #-[ 編集]
こんばんは!
復活なさったようで、また毎日の楽しみが出来ました!これからも楽しみにしてます。

ところで、We Shall Overcomeってどんな音源ですかね!?セルフタイトル(?)のミニアルバムは持ってるのですが・・・。これがWe Shall Overcomeだと聞いたこともありますし、よく分からないです。
2008/07/18(金) 22:46:50 | URL | めん #-[ 編集]
>めんさん
ご心配おかけしました。また、毎日がんばります、というか、毎日書くよう努力します。

"We Shall Overcome"、私が知ってるのは10inchアナログだと思ってるんですが。私もこれだけ現物持ってないです、スミマセン。5曲入りかなんかの、少し籠った感じのヤツかなと。
視聴 http://www.soundike.com/album/6756_Venerea_We_Shall_Overcome_10_Inch_mp3_download.html
2008/07/19(土) 08:42:48 | URL | Ku-ge #-[ 編集]
なるほど!分かりました!小一時間調べてみたら、やはり仰るとおり10inchみたいですね~。ジャケットの画像は見つかりませんでした。
例のミニアルバムのタイトルは未だに分からずです。笑 ご存じですか?
↓自分のHPからで恐縮ですが。。。
http://www.geocities.jp/punk52jp/venerea.htm
2008/07/20(日) 22:28:32 | URL | めん #-[ 編集]
>めんさん
UK盤のCDEPで、"Road To Never"ってタイトルみたいですね。
http://www.musicstack.com/item/59084348/venerea/road+to+never
私も存在自体知らなかったです。当然持ってませんorz というか、一般にDiscographyには普通は記載されてませんよね、コレ。SwedishPunk.comあたりでも記載されてないみたいですから。SVENSK WikiにもVENEREAは項目自体無いんですよね、なぜか。MOGELとかDIA PSALMAとかはあるのに。musikgrupp(笑)
"We Shall Overcome"もそうですけど、私が'98、'99年くらいから、店始めてるので、 三十路突入で熱心さに欠けてきはじめた頃なので、アルバム以外は追ってない時期ですね。おそまつでした。
2008/07/21(月) 08:52:53 | URL | Ku-ge #-[ 編集]
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